アノスくんへ神罰を下そうとするアヒデ

アノスくん:「答えよ、アルカナ。お前が滅びを願っていないのなら救ってやる」
アルカナ:「私は、滅びなんか願っていない!」
アノスくん:「そうか」

アヒデ:「今神託が下りました。無抵抗である必要が無くなりました」

アルカナ:「不適合者 アノス」「答えよ、この世に全能者は存在するか!?」
アヒデ:「神託が下りました」「あなたは私に絶対に勝てないと!」

アノスくん:「剣の力は本物のようだな。」

アノスくん:「俺から目を離してどうする!?」

竜人達を供物にして強くなろうとするアヒデ
 
アヒデ:「あなたの敗因は神託を疑ったことです!」
アノスくん:「お前はアルカナと違って何も見えていないな。」「自分が引き抜いた物をよく見てみろ。」

アノスくん:「全能者の剣を引き抜けば。その者の根源は現在 過去 未来において消滅する」「お前が全能者だとしよう。」「お前は過去に遡って消え 全能者などはじめから居なかったことになる。」「全能者の剣は誰にも抜けない」「つまり全能者など居ない。」「それがアルカナの審判だ。」

アヒデは死なない

アノスくん:「その全能者の剣は俺が作った偽物だ。」
身体は不滅だが、精神は豆腐だったアヒデ。

アノスくん:「鞘に収めたままだからと言って斬れぬとも思ったか!?」「誰にも抜けない剣は抜けないまま抜けば良い。」
アヒデ:「論理がおかしいではありませんか!」

アノスくん:「その論理を作り上げたのが全能者だったか」「つまり全能者は論理には縛られない」「さあ、これからお前が見るのは 神に永遠に裏切られる世界だ。」「抜け出すには信仰を捨てねばいけない」「心から信仰を捨てれば魔法は解ける。」

アノスくん:「俺の答えは気に入ったか。」
アルカナ:「この聖戦はあなたの勝利。」「私は、神の名を忘れた」「私は、選定神になる以前の名前を忘れてしまった」「覚えているのは、優しさが欲しかったということだけ。」

アルカナ:「私は優しくなかったということ」「神は心を持たない」「だから私は神の名とその記憶を引き換えに心を持ったんだと思う」「私は、優しくなりたかった」「心を手にした私はある日 1人の信徒とその娘に出会った」「彼の娘は聖戦の末 命を落とした」

アルカナ:「彼は私に願った」「娘を滅ぼした選定者に裁きが下り 永劫の死が訪れることを」「私は彼を説得しようとした。復讐は何も生まない」「代わりに娘を蘇らせる 創造の月なら全く同じ人物を創造することができると」
アノスくん:「嘘をついたか」

信徒は娘が生き返ったと喜んだが、選定審判で娘が偽物だという現実を叩きつけられて自害

アルカナ:「私はどうすれば彼を救えたのか。」「アノス ヴォルディゴード あなたこそ神に相応しい」

再起し立ち上がったアヒデ

待ち受けていたのは選定神アルカナからの「あなたを選定者に選んだのは間違いだった」「真に選定者として相応しいのは不適合者アノス。」「アヒデ。1人の信徒に戻り賢明に生きなさい」という突き放す言葉。

アヒデ:「あははは!分かりましたよ、ここはまだ夢の中なんですね!」「私は神ごときこれっぽっちも信用していないのですよ!」

アルカナ:「アヒデ…」
アノスくん:「たいした豹変ぶりだな」

アヒデ:「さて、次は1001回目ですか!」
アノスくん:「せいぜい頑張ることだな。」
アノスくんは神になるつもりはない。
アノスくん:「それでも尚全てを救う優しい神を求めるのなら、お前がなれば良い。」
アルカナ:「罪を犯した神を誰が許すのか」
アノスくん:「ならば俺が許そう」

アノスくん:「お前の罪は俺が許そう」「お前を糾弾するものが現れれば」「俺が盾となろう」「償え、その生涯をかけて」
アルカナ:「償える!?」
アノスくん:「お前も先の戦いで見ただろう エミリアや勇者学院の生徒達を」

アノスくん:「間違えぬ者など居らぬ」「しかし、罪を認め償おうと前を向いておるのだ」「神のお前が罪から逃げてどうする!?」「問おう。お前の罪は何だ!?」

アルカナ:「私は、選定審判を無くしたい!」「これが続ければまた争いが起きる!何度も、何度も!」

アルカナ:「アノス!あなたには」「いいえ。あなたとならそれができる!」「どうか私に償わせてほしい!」
アノスくん:「お前を信じよう お前の優しさを疑わぬ」「俺の神となれ アルカナ」「選定審判をぶち壊してやる!」

勇者学院の生徒に誇りを取り戻させたエミリアへ「よくぞやった」「腐敗したこの町が改善されるのもそうそう時間はかからんだろう」と労ったアノスくん

7魔皇老と同じくらいの地位を得かけるも断り勇者学院の講師として励み続ける選択をしたエミリア。

勇者学院の長が国家反逆の罪で拘束された
アルカナ:「あなたは全てを知っていた。」「アヒデは最初に接触していたのはあなた」

アノスくん:「エミリア。見ての通り学院長の席が空いてしまった」

勇者学院の長ならびにアゼシオンの町の復興に励むようにエミリアへ命じたアノスくん

学院交流終了
エールドメード:「いやいや、実に充実した一時だった!」

アノシュとアノスくんが同一人物だと気づけなかったエミリア。

再会した際にはもっと高級な缶詰を持っていくようにアノシュくんへ約束したエミリア

アノシュ:「じゃあな」

アノスくんがまた新しい女の子を連れてきたことに驚く両親

アノスくん:「前の主があまりに酷くてな。奪ってきたのだ。」
アノスくんのご両親の反応:「略奪!?」

次回:「大魔王教練」