22ステラの性能・特徴 強度・耐久性が最大10倍も! ライントラブル | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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神奈川県で色々な釣りをしながら、熱帯魚やサンゴ、ウズラ、烏骨鶏と暮らしています。
海釣り全般にルアー、ジギング、ショアジギングからバス釣りまで様々な海釣りに挑戦中。
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22ステラは最新技術としてギアの耐久性を高くする「インフィニティクロス」や、ラインを密巻き仕様にした「インフィニティループ」、ライントラブルを減らす「アンチツイストフィン」と新形状のスプールエッジを搭載しモデルチェンジされます。18ステラと良く似たデザインの割には、22ステラは実はかなり高性能に進化しているのがわかります。
ただし、目を見張るような搭載技術の違いが無い割に、販売価格は1万円ほど高くなってしまいました...

しかし、下記で紹介しますが、ライントラブルも多発しているので、一部のアングラーからは不満の報告も出ています。

  22ステラの機能・特徴

22ステラに搭載されている技術・性能を詳しく紹介します。デザインは18ステラによく似ており、スプールは長さが違う縦穴3本でヴァンキッシュ的なスタイリッシュな印象をうけます。ボディは僅かに角張った印象になっています。ステラ限定のメタリックシルバーの特殊塗装はメタリックグレーになり、やや落ち着いた印象のリールになってしまいました。雰囲気はヴァンキッシュっぽいリールになりましたね。

インフィニティクロス
22ステラのギアはメインギアとピニオンギアが噛み合う接地面積を増やし、ギアの耐久性を2倍に高める事ができる「インフィニティクロス」を初めて搭載しました。驚いたのはメインギアとピニオンギアの接触面積が意外に少ない事ですね。こんな少ない面積で接触していたとは思いませんでした。
よく少し使ってギアを馴染ませる・アタリを出すと言う言葉がありますが、22ステラだと最初からギア同士が馴染んだ状態になると考えられるのかも。

インフィニティループ(超密巻きを採用)


なんと22ステラはスプールにラインを超密巻きする「インフィニティループ」を採用。密巻きはラインの放出抵抗を減らしルアーの飛距離が伸びる代わりに、ライントラブルが起きる大きなデメリットもあるため、シマノがそのデメリットをどこまで改善してくれているのか気になりますね。

密巻きにはデメリットもある
ラインの密巻きは飛距離が伸びる・糸巻量が増えるなどのメリットがありますが、デメリットとして強いテンションをかけてラインを巻き取ると、スプールに並行に巻かれたライン同士が食い込んでしまいやすく、キャストした際に引っかかってしまったり、ラインが固まりのまま放出されるライントラブルが発生する可能性が高くなります。
このため、ほとんどのスピニングリールはラインをクロスさせて巻いていますし、10・14・18ステラもラインをクロスさせて巻いています。

シマノでは過去にもステラで密巻きを採用した事がありましたが、ライントラブルの多発により結局は廃止にした経緯があります。

22ステラでは密巻きによる問題が完全に解決されているのか?、この辺は気になるポイントでしょう。特にシーバスやライトショアジングなど強いテンションをかけてラインを巻く釣りではシビアな問題ですからね。

バリアコートスプールリング
ステラSWのスプールリングと同様の、強度の高いバリアコートスプールリングを搭載。傷に強く滑らかな状態を維持できます。この構造は既に21ツインパワーXDでも採用されています。

新型AR-Cスプール
22ステラからドラグノブのエッジ付近の角度が低くなって、段差も滑らかになっており、ドラグノブへのライン絡み・引っ掛かりが少なくなっています。

インフィニティドライブ

22ステラには、これまでSWリールにか搭載されていなかった「インフィニティドライブ」が、汎用スピニングリールとしては初めて搭載されています。
インフィニティドライブとは、ラインを巻き取るローターを回すピニオンギアと、スプールを上下に動かすスプールシャフトの間に僅かな隙間を作ることにより非接触化し、巻き抵抗を減らして巻心地を軽くするシステムです。
シャフトの上下はベアリングで支持されているため、必要最小限の抵抗しかかかりません。インフィニティドライブは負荷をかけて巻くと、非搭載のリールとの差が良く分かります。

アンチツイストフィン
アンチツイストフィンは22ステラで初めて採用される機能で、柔らかい弾性体をアームカムとラインローラーの隙間に取り付け、ラインローラーからラインが落ちてローターに巻き込まれるトラブルを減らす事が出来ます。
また、ヨレが入ったラインがラインローラーとアンチツイストフィンの隙間を通る際に、引っかかるので引き伸ばされて糸ヨレが解消するメリットもあり、ライントラブルの防止に貢献しています。

アームカムの強度は変わらず?

22ステラはアームカムを肉厚化と思いきや、弾性体のフィンが追加させているから太く見えるだけなので、実際に強度に関わるアームカム部分の太さは変わらないようです。

しかし、18ステラではアームカムが破損したり、ベールアームがアームカムから外れるトラブルがありましたから、おそらくその不具合をうけて改良自体は施されているはず?


DURAクロス

22ステラは「DURAクロス」と呼ばれる最新技術を使用したドラグワッシャーを採用し、ステラの売りである滑らかなドラグ性能を維持したまま、ドラグの耐久性を10倍まで高めています!

ステラを購入する方は、そのリール界で最高とも言われるドラグ性能を維持したいでしょうから、耐久性が高くなるのは非常に嬉しいポイントですね。

ドラグを多用するトラウト・管理釣り場の釣り、アジングやメバリングなどライトゲームでは嬉しいでしょう。


ハガネギア・マイクロモジュールギア

22ステラはギア自体は18ステラと同じギアサイズですが、インフィニティクロスにより耐久性は2倍、インフィニティドライブにより巻心地は軽くなっています。マイクロモジュールギアは同じく黒い樹脂素材を採用しています。
ちなみに、ステラのギアは表面に特殊なバリアブルコートが施されています。

防水性能はIPX8相当
22ステラの防水性能は18ステラと変わらずXプロテクトによる防水構造を採用。Xプロテクトはローターとボディの間に噛み合うように凹凸のある撥水プレートを配置して、非接触で水の侵入を防ぐ防水構造です。

村田基さんもしていますが、バケツに水にどぶ漬け水没させても浸水しない防水性能を誇りますから、水飛沫が打ち寄せる荒磯や船釣り、雨の日の使用も全く問題なし。
ただし、水中でハンドルを回すと流石にボディ内部に浸水する可能性が高くなるので注意してください。

マグネシウム素材のボディ・ローターを搭載
ステラがステラである証であるマグネシウム素材のボディーとローターを採用しています。マグネシウムはアルミより軽く、ボディの強度はそのままで自重を軽できるメリットがあります。
デメリットとして塗装に傷が付き露出すると腐食しやすい事が挙げられますが、ステラの塗装・コーティングの塗膜は分厚く強度も高いので、あまり心配はいらないかとは思います。

販売価格がアップ
22ステラの希望小売価格は85400円〜91900円と、18ステラより1万円近く販売価格が上がっています。実売価格で7万円前後となるので、搭載技術の割に18ステラより割高なのは間違いありません。
22ステラの価格が上がった理由としては、コロナ禍による原材料の高騰、部品の輸送、生産のコスト増が原因なのは間違いないでしょう。
22ステラSWのC5000番だと、ステラSWの4000番と1万円程度しか変わらない実売価格になりますね。

ちなみに、ライバルとなるダイワのフラッグシップとなるイグジストは定価で10万円を超えてきました。ハイエンドリールの値上がりは何処まで続くのでしょう。

初期ロットは心配?
密巻きの採用は、やや心配と思えるユーザーが多いのも確かです。一方で18ステラは欠点がほとんど無く、ほぼステラの完成形と言える出来栄えのリールなので、密巻きに変更された22ステラは焦って購入せずに、インプレやレビューで少し様子を見てから買うのも良いでしょう。
しかし、下記で解説しますが、22ステラは早めに購入しないと欲しいリールサイズ・手番が買えなくなる可能性もある点に注意が必要です。

追記
筆者は22ステラC5000XGを購入しましたが、特に巻心地や使用感に違和感は感じませんでした。巻心地は軽く滑らかで、僅かながら18ステラよりも確実に良くなっていますね。

再生産が遅れる可能性あり
22ステラはメイドインジャパンなので国内工場での生産ですが、部品やその原材料の生産は海外に依存しているので、コロナ禍でのロックダウンに伴う人手不足や物流の停滞により、22ステラの再生産には長い時間が掛かる可能性が高いです。
元々、ハイエンドモデルの釣り具は再生産に時間が必要なので、確実に欲しい手番があるなら予約して購入した方が良いかもしれませんね。初期ロットの生産数自体が18ステラより少ない可能性もあります。


ライントラブルの報告が幾つか見られている
Twitterより

 

 22ステラでは複数のSNSアカウントからライントラブルが報告されています。みつ巻きリールは特にフェザリングがシビアになるので、風が強い日は苦手な点も原因かと思われます。

18ステラでは発生しないライントラブルが起きる点はデメリットとなっています。



【まとめ】
22ステラは密巻き以外、あまり搭載技術に真新しい違いはありませんが、それだけ18ステラが「ステラ 」として完成形に近いと言う証なのでしょう。
密巻きスプールはメリットよりライントラブルのデメリットが不安ですが、筆者も22ステラのC5000XGを予約するので、早く使って魚を釣ってみたいですね。釣れ次第釣果を報告したいと思います。


22ステラのドラグ音はYouTubeの動画で紹介しています。


ステラのライバル機種「22イグジスト」も注目のリールです。22ステラと違い軽さを追求したリールなのでコンセプトは全く異なります。










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