21ルビアスエアリティ4000-CXHは18イグジストをベースに作られたリールで、イグジストと同型のマグネシウム製のモノコックボディを採用し、耐久性と高い負荷でもトルクのある滑らかな巻心地を実現。それでいて、ドライブギア左右のマグシールドBBを排除してイグジストより2万円ほど安い低価格を実現しました。
ダイワのサイトによると21ルビアスエアリティの2500番は170g・FCで155gと、金属ボディのリールながらダイワ最軽量に君臨しています。まさに強度と耐久性、軽さを高次元で備えたスピニングリールですね。
今回は21ルビアスエアリティの性能と特徴、4000-CXHのインプレを紹介します。
21ルビアスエアリティの性能・特徴
21ルビアスエアリティの1番の特徴が18イグジストと同型のボディと言う事で、ぱっと見スプール以外はイグジストにそっくりです。15イグジストを意識したようなスプールも搭載していますね。カラーリングは落ち着いたメタリックブラックと薄いオレンジゴールド?のアクセントが入っています。あまり派手すぎないデザインで色々なロッドに合わせやすいカラーリングです。
モノコックボディで強度と耐久性は抜群
21ルビアスエアリティのボディは18イグジストと同じMg・マグネシウム製フルメタルボディを搭載。モノコック構造によりボディの薄肉化が可能になり、より大型のドライブギアも搭載できるようになりました。
軽くて強度も高い21ルビアスエアリティは、シーバスからライトショアジギングまで熟せる非常に汎用性の高いリールです。
21ルビアスエアリティのマグネシウムボディは、アルミボディの19セルテートよりも軽くなっています。実用面で掛かる負荷では強度の差は感じませんが、マグネシウムは腐食しやすいので、出来るだけ傷を付けないように扱いましょう。
よくステラで起こりますが、塗膜が剥がれる深い傷が付くと錆びてしまいますよ。ルビアスはステラほどとそうも厚くないようなので、一応注意した方が良いでしょう。
ちなみに、モノコックボディの分解には特殊な工具が必要なので、基本的にはダイワでしか分解メンテナンスはできません。たまに自作の開閉工具を売ってる人もいるようです。
防水性能はイグジスト以下?
21ルビアスエアリティでマグシールドが搭載されている箇所は、ピニオンギア部とラインローラーのみで、18イグジストのようにドライブギアの左右はマグシールドで防水されていません。パッキンで防水するため防水性能はイグジストに及ばないと考えて良いでしょう。水中でハンドルを回すくらいは可能だと思いますが。
コスパを重視するとマグシールドBBは非常に高価なので排除するのは仕方なかったのでしょう。しかし、メリットとして一部のリールサイズでは自重が軽くなっています。
あと、ハンドル側のパッキンはグリス切れには注意しないと防水性能が落ちてしまいます。たまにグリスを塗って少なくなる前に補充して下さい。
ATDドラグ
賛否両論あるATD・オートマチックドラグを搭載。ATDはファイトに合わせてドラグを勝手に微調整してくれる様な機能で、アワセを入れる際の瞬発的な負荷では一瞬滑らずフッキングを決めやすく、魚が走るとスムーズにラインを送り出します。細いラインを使う方が気にする事ですが、初動が硬いためラインブレイクを防ぐために緩めると、今度はファイト中にライン滑り出てしまいやすくなり、自分で調節することになります。
この辺のドラグ調節は釣りをする以上は仕方ない手間だと思います。普通に適正なラインを巻いて使う分には自分は気になりませんが。
タフデジギア
21ルビアスエアリティのギアは「超々ジュラルミン製MCタフデジギア」と呼ばれるデジギアⅡを改良した非常に高強度のギアとなっています。シマノと同様に冷間鍛造擬似を使っていますが、表面を滑らかにするマシンカットがされているので、技術的にはプレスのみで仕上げるシマノに一歩及ばずと言った感じ。
とは言え、18イグジストと同様にギアの耐久性も十分高いので、ライトショアジギングのような負荷のかかる釣りでもガシガシ使えます。
何度か使用しましたが、巻心地も非常に滑らかでノイズもなく、ダイワ特有のシャーシャー音も無いのが嬉しいですね。音はギアだけが問題では無いようですが。
薄肉軽量スプール
21ルビアスエアリティのスプールは薄く肉加工で非常に軽くなっている。更にスプールリングは軽くて強度の高いチタン合金を採用。
軽くて強度も高い
21ルビアスエアリティの4000-CXHの自重は200g、セルテート4000-CXHは235gと、強度に差がないにもかかわらずルビアスエアリティの方が35gも軽い。イグジストの4000CXHで205gであり、なんとフラッグシップのイグジストより軽いのだ。これはマグシールドベアリングなど機能を排除した影響なので、一概に軽さだけではイグジストと差別化できません。
とは言え、イグジストより安くセルテートよりも軽く高性能なので、価格を考えるとコスパは非常に高いと言えますね。
注意点としては、おそらく来年22イグジストが登場するので、18イグジストと21ルビアスエアリティかで迷っているなら待った方が良いかも?
21ルビアスエアリティ4000-CXH インプレ
飛距離
LC-ABSスプールの効果もあり飛距離も申し分なく、21ルビアスエアリティ4000C-XHを10.4フィートの20ネッサエクスチューン104Mに組み合わせて、35gのメタルジグをキャストしたところ、弱風でも90m前後の飛距離が出ました。もちろんロッド自体の性能の影響もありますけど、ダイワの公表値では5%飛距離が伸びるとのことなので、サーフや磯から遠投する釣りなら恩恵も大きいでしょう。
普通に投げても80mは楽に飛ばせるので、104Mから108M+に変えればもう少し飛ぶでしょうね。ほぼ無風かつメタルジグの種類によっては100m越えの飛距離も出せそうです。
ライトショアジギングで使用
21ルビアスエアリティ4000C-XHを40gのメタルジグを使用し、サーフからのライトショアジギングで使用。ロッドは20ネッサエクスチューン104M。上記でも記載しましたが飛距離に不満は無く80〜90mはルアーを飛ばせるので、シマノの20ツインパワーと比較しても飛距離は遜色ありません。と言うかどちらで投げても気が付かないと言うレベルです。
巻心地はトルクがあり、40gのメタルジグならワンピッチジャークや高速巻でも巻き重りも全く気になりません。巻いた感じはツインパワーと同じですが、負荷をかけた状態なら、僅かにルビアスのほうが軋みもなく滑らかに巻き上げ可能。ライトショアジギングやヒラメ、ヒラスズキのようなヘビールアーを使う釣りでも心配なし。
パワーも十分でカマスやサバなど30〜40cm程度の青物・回遊魚はゴリ巻きで楽勝で、サーファーが水面を滑るようにスルスル上がってきます。この感じだと青物なら50〜60cmや座布団ヒラメも余裕でしょう(いつか釣って検証したい)
2021年4月4西湘サーフ国府津海岸のライトショアジギングでサバを3匹釣りました。巻き取りパワーは十分すぐる程で40cmのサバ程度は楽々釣り上げられます。巻き上げ速度の速さを生かして、魚が向かってきても即座にラインテンションを維持するような瞬時の対応もでき、魚に反撃の隙を与えることなくファイトが可能ですね。使用回数は5回目(30時間ほど)ですが、またまだ異音やシャリ感もなく非常に滑らかな巻心地を維持できています。
1台で色々な釣りに使える
軽量で強度も高い21ルビアスエアリティの3000番があればバス釣りからシーバスからヒラメ、ライトショアジギングまで1台で使いまわせます。シーバス・ヒラメ・ショアジギング・チニングのようなソルトメインの大物メインなら4000番で対応できるでしょう。
この汎用性の高さも21ルビアスエアリティの大きなメリットだと思います。
デメリットをあげるなら標準のハンドルはT型ノブなのでラウンドノブに変えた方が良いでしょう。あと、分解が難しいのも人によってはデメリットになりますね。
インプレ記事は釣れたら追記していきます。
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