21ツインパワーXDが半プラボディに..|性能も19ヴァンキッシュ以下で存在価値が不明 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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ツインパワーの軽量化モデルである21ツインパワーXDが2021年モデルチェンジして登場します。しかし、この21ツインパワーXDは、スプールにヴァリアブルコートが施されている以外は、殆どヴァンキッシュと同じスペックで、半分樹脂ボディにCI4+製のカーボンローターと言う、構造がほぼ19ヴァンキッシュのダウングレードモデルになってしまいました。正直、わざわざツインパワーXDとしてモデルチェンジする意味があるのが謎であり、やっつけで焼き直したとしか言えない、存在意義が謎のリールになってしまいました。

17ツインパワーXDと20ツインパワーより間違いなく耐久性は下がり、19ヴァンキッシュ以下なら廃盤にした方が良かったのでは?。少なくとも完全なクイックレスポンスシリーズ系統のリールであり、ツインパワーと言う名前を冠して良いリールではありませんね。20ツインパワーですらフルメタルボディを辞めて微妙なのに。
フルメタルボディをステラのみにしたせで、シマノの汎用スピニングリールは色々とおかしくなっている気がしてなりません。XDのボディくらいフルメタルボディにすれば良いのに..。

今回は、謎のダウングレードモデルチェンジを果たした、21ツインパワーXDの性能、20ツインパワーと19ヴァンキッシュとの違いを解説します。

21ツインパワーXDの特徴・搭載技術

【メーカー解説】
これまでの常識を覆す耐久性を継承しながら、大幅な軽量化を追求したNEWツインパワーXD。マイクロモジュールギアⅡ、ロングストロークスプール、サイレントドライブといった最新機構を採用し、基本性能にも磨きをかけることで操作性も大幅に向上。また、ドラグには耐久性に優れたカーボンクロスワッシャ、スプールリングにはステラSWと同じバリアコートスプールリングを採用することで、よりタフに、より軽快なモデルとして刷新。MGLシリーズで最強を誇るそのフィーリングとタフネスをぜひ体感してほしい。
シマノHPより

ボディは半分樹脂に
21ツインパワーXDのボディは19ヴァンキッシュ・20ツインパワーと形状は同型で、素材はリールフットがアルミ、蓋側がCI4+のハーフボディを採用しています。
自重は4000番の比較で21ツインパワーXDの自重が、245gと、19ヴァンキッシュより45gも重く、20ツインパワーより10g軽くなっています。20ツインパワーはローターが18ステラと同じアルミ製なので、多少重いので仕方ないのですが、XDはカーボンローターなのにだいぶ重い。
説明では大幅な軽量化と謳っているが、ヴァンキッシュより遥かに重く、ツインパワーと大差がない、けして軽量とは言えない自重である。もちろん、旧モデルと比較すれば軽いんですけどね。

MGLローター(マグナムライトローター)
21ツインパワーXDは19ヴァンキッシュと同型のマグナムライトローターを搭載。マグナムライトローターはCI4+という高強度のカーボンローター素材を使用しており、巻き出しと巻心地が非常に軽く、最大14%も巻き抵抗が軽減されました。MGLローターはリーリングのオン・オフを頻繁に行う釣りにおすすめのローターです。筆者もヴァンキッシュの3000番を所有していましたけで、トゥイッチやルアーをシャクルと言ったアクションを加える際のレスポンスと手感度は遥かに良くなりますよ。

ベールは一体形成のワンピースベールで、素材は軽量で硬質なチタンを使用。自重が軽いローターと相まって感度も良く、ルアーに殆どテンションを掛けずに流す、シーバスのドリフトアクションでも細かいアタリを取る事ができます。(19ヴァンキッシュで体感)

開閉角度も広くなってキャスティング時のベイルリターンも起こりにくくなっています。

ロングストロークスプール
ロングストロークスプールにより2500番サイズで4%ルアーの飛距離が伸びています。僅かな違いではありますが、軽いルアーでもより遠くに遠投できるようになりました。違いを感じないほど微々たる飛距離アップでも、釣り人が何もしなくても勝手に飛距離が伸びるのは大きなメリットです。
スプールはヴァンキッシュの薄肉スプールとは違い、通常の厚みのスプールのようです。

バリアコートスプールリング
21ツインパワーXDは汎用リールで初めて、スプールリングにバリアコートスプールリングを採用しています。よりスプールリングの強度

マイクロモジュールギア2
17ツインパワーより性能が向上したマイクロモジュールギア2を搭載し、音鳴りが少なく静かでノイズの少ない巻心地を実現。中間ギアとウォームシャフトギア場、20ツインパワーと同じ樹脂素材になっています。
タイラバやシーバスなど巻きの釣りを狙うなら、僅かな水流や変化を逃さないために、出来るだけノイズがらない方が良いですから、そこそこメリットがあるでしょう。

ハガネギア
17ツインパワーXDのボディは14ステラベースですが、21ツインパワーXDは現行のボディを使用しているので、ドライブギア(メインギア)も大型化されています。巻心地が軽く、よりトルクがあるのは間違いありません。でもヴァンキッシュよりスプールが重いようなので、ヴァンキッシュの軽さには及びません。

サイレントドライブ
ボディ全体の基本設計、駆動関連部品をひとつ ひとつ見直し、部品間の微細なガタ、隙間、 揺れを細部に至るまで徹底的に排除。改善の 対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、 ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギア など多岐に渡る。新たな次元での滑らかな回転 性能、静粛性を伴った巻き心地を実現しました。

リジッドサポートドラグ
メインシャフトによるスプール支持を構造的に強固にすることでドラグ作動時におけるスプールの遊びやフラツキを抑え、高負荷時でも安定したラインの送り出しを可能にしました。

ラウンドノブを標準装備
EVA製のラウンドノブを標準装備しており、よりパワフルに巻く事が可能。20ツインパワー・19ヴァンキッシュだとC5000番にしか搭載されていないので、3000番からラウンドノブが手に入るのは嬉しいポイントですね。


21ツインパワーXDと19ヴァンキッシュ・20ツインパワーのスペックを比較
21ツインパワーXD4000HGと19ヴァンキッシュ・20ツインパワーのスペックを比較してみましょう。

21ツインパワーXD4000HG
●ギア比:5.8
●実用ドラグ力(kg):6.0
●最大ドラグ力(kg):11.0
●自重(g):245g
●スプール寸法(径/ストローク):52/19
●ナイロン糸巻量(号-m):3.5-170、4-150、5-125
●フロロ糸巻量(号-m):3-190、4-145、5-115
●PE糸巻量(号-m):1-490、1.5-320、2-240
●最大巻上長(cm):95
●ハンドル長(mm):55
●(BB/ローラー):10/1

19ヴァンキッシュ 4000MHG
●ギア比:5.8
●実用ドラグ力(kg):6.0
●最大ドラグ力(kg):11.0
●自重(g):200
●スプール寸法 (径/ストローク)(mm):52/19
●ナイロン糸巻量(号-m):3.5-170、4-150、5-125
●フロロ糸巻量(号-m):3-190、4-145、5-115
●PE糸巻量(号-m):1-490、1.5-320、2-240
●最大巻上長(cm/ハンドル1回転):95
●ハンドル長(mm):55
●ベアリング数 (BB/ローラー):11/1

20ツインパワー4000MHG
●ギア比: 5.8
●実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg): 6.0/ 11.0
●自重(g): 255
●スプール寸法(径/ストローク)(mm): 52/19
●糸巻量:ナイロン(号-m) 2.5-160、3-120、4-90/
●フロロ(号-m) 3-110、4-90、5-65
●PE(号-m) 1.2-250、1.5-200、2-150
●最大巻上長(cm/ハンドル1回転): 95ハンドル長(mm): 55
●ベアリング数 (BB/ローラー): 9/1

スペック的にはヴァンキッシュが軽さで圧倒していますが、17ツインパワーXDも20ツインパワーよりはベアリングが1個多い。20ツインパワーのみアルミローターを搭載しているため自重がかなり重くなっています。
ちなみに、ヴァンキッシュのみ3000番以下の手番でカーボンハンドルを搭載しています。
正直、あまり話すほど違いが違いが無い..


21ツインパワーXDをモデルチェンジする必要性はあったのか?

21ツインパワーXDの性能を紹介しましたが、19ヴァンキッシュより重く、20ツインパワーよりローターの剛性が低い、更に20ツインパワーより価格が高いと言う、特色が無く方向性が不鮮明なスペックには疑問が残ります。
スプールがバリアブルコートされた物を使用している以外に19ヴァンキッシュとの違いが非常に薄く、コアソリッドモデルのツインパワーの名前を使用していますが、21ツインパワーXDは完全なクイックレスポンスシリーズと化してしまいました。

少なくとも、ツインパワーの名前を冠するリールではありませんね。XDは廃盤にして、このリールは別な名前でリリースした方が良かったと思います。最近のシマノは、旧モデルが持つブランドイメージを引き継がず、ユーザーが求める方向性から外れる傾向があるので残念です。

17ツインパワーXDのようにボディだけでもフルメタルにすれば、上手く棲み分けが上手くできたでしょう。
最近のシマノはステラ以外にフルメタルボディを使わない方向なので、仕方ないのかも知れませんが、自らリールの多様性を潰しているとしか思えません。

これならXDは出さない方が良かったのでは...、あくまで個人的な見解ですけどね。強度のあるスプールだけなら、夢屋の変えスプールで出してもよかった気がします。

21ツインパワーXDのラインナップ

21ツインパワーXD C3000HG
淡水からソルトまで使えるバーサタイルハイギアモデルC3000系スタンダードモデル。ハイギア仕様でどんなシチュエーションでもこなせる万能モデル。このサイズで悩むならまずこのモデルをおすすめします。 
[参考対象魚・釣種]バーサタイル


21ツインパワーXD C3000XG
C3000系最速巻き上げモデルコンパクトでありながら、ハンドル一巻き94cmという巻き上げスピードを搭載。高速巻き上げが必要な釣り、手返し重視の釣りに最適なモデルです。
[参考対象魚・釣種]バーサタイル

C3000HG
淡水からソルトまで使えるバーサタイルハイギアモデルC3000系スタンダードモデル。ハイギア仕様でどんなシチュエーションでもこなせる万能モデル。このサイズで悩むならまずこのモデルをおすすめします。[参考対象魚・釣種]バーサタイル

21ツインパワーXD 4000PG
#4000サイズのパワーモデルローギア、ロングハンドル、ラウンドハンドルノブ搭載で、最も巻き上げパワーのあるモデル。大物を根から引き離す、そんなパワーが必要な場合はこのモデルです。

[参考対象魚・釣種]ライトジギング、ロックフィッシュ


21ツインパワーXD 4000HG
#4000サイズのスタンダードハイギアモデル遅すぎず、速すぎないちょうどいい巻取り速度で、幅広い釣種に使える汎用性の高いモデルです。カーボンクロスドラグワッシャ標準装備で青物にも対応。
[参考対象魚・釣種]サーフ、ヒラスズキ、ライトショアジギング、ライトショアキャスティングなど

21ツインパワーXD 4000XG
サーフフィッシング スタンダードモデルサーフをやるならまずこのモデル。ハンドル1回転1mの巻き上げスピードからくる圧倒的なラインスラック回収能力で、大きな波にルアーを大きく手前に押された時や、横風でラインを大きく流された場合もタイムロスなくルアーを瞬時にアクション可能。ヒラスズキにも最適です。
[参考対象魚・釣種]サーフ、ヒラスズキ、ライトショアショジギング、ライトショアキャスティングなど

21ツインパワーXD C5000XG
ライトショアジギング、ライトショアキャスティング用モデルラウンドハンドルノブ、ロングハンドル、カーボンクロスドラグワッシャ搭載で、青物をターゲットにしたタフでコンパクトな#5000。SW5000ほどの防水性や強さはなくとも、とにかく操作性、軽量化を重視ならこのモデルです。
[参考対象魚・釣種]ライトショアショジギング、ライトショアキャスティングなど


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