21ツインパワーSWの特徴・性能・搭載技術|ステラSWと変わらない巻心地!、耐久性 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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21ツインパワーSWは、コスパ最高のSWリールと呼ばれた15ツインパワーSWの最新モデルで、シマノのテスターさんいわく、目をつぶって回すとステラSWと差がないほどの仕上がりになっているそうです。21ツインパワーSWは19・20ステラSWの基本構造を履き継いでおり、耐久性や防水性能・巻心地もステラSWに近いにもかかわらず、実売価格だと半額近い価格で購入できる、非常にコストパフォーマンスの高いSWリールです。
21ツインパワーSWのボディは19・20ステラSWの設計を引き継いだ構造ですが、リールフット側がアルミ、半分は樹脂にダウングレードされています。そのかわり15ツインパワーSWより20g軽く、ステラSWより10gも軽く軽量化されていますよ。
今回は、大注目の21ツインパワーSWの特徴やステラSWとの違い、スペック比較して解説します。

21ツインパワーSWの特徴

21ツインパワーSWは2021年に発売されるSW・ソルトウォーター専用のスピニングリールで、15ツインパワーから6年ぶりのモデルチェンジとなるので、待ち侘びていたアングラーも多いでしょう。
期待通りの性能で、ほぼステラSWの半額ながら、19・20ステラSWに近いスペックに仕上がっています。シマノのテスターさんですら、目をつぶって回すとステラSWっ違いがわからないほど、非常に滑らかな巻心地になっているそうですよ。

ボディは半分樹脂
21ツインパワーSWのボディーは、リールフット側がアルミ製で、ボディーカバー側が樹脂になっています。このボディ構造は15ツインパワーSWと同様であり、19ステラSWとボディーの強度で差別化している訳ですが、15ツインパワーSWの樹脂ボディでもマグロやヒラマサが釣れますし、実用面で感じるほど耐久性が低いなんてインプレ記事は殆ど見かけません。
8000番の比較ではステラSWより10g軽くなっているので、15ツインパワーSWの実績を考えると、半プラボディーでも実用面で悪い事はないと思いますよ。僅かながら軽い方が良い人にはメリットにもなるでしょう。

15ツインパワーSWでも耐久性はステラ並
一般的には樹脂ボディーだと、強い負荷が加わった際に歪みが発生し、ギアの噛み合わせが悪くなり巻心地が重くなったり、ギアが不均一に摩耗して巻心地が悪くなりやすいと言われていますが、筆者が旧ツインパワーSW8000を使わせてもらいインプレした際は、80cmオーバーの青物相手でも余裕で巻き上げられるパワーがあり、正直ステラSWと差を感じないほどでした。なので、半分が樹脂ボディーでも強度と耐久性の心配は全くありません。

4000番も#5000番のボディサイズ
20ストラディックSWだと4000番が汎用スピニングリールの#4000ボディを流用した強化モデルでしたが、20ツインパワーSWの4000番は20ステラSWと同じく#5000番サイズのボディとなっており、高い耐久性を備えています。ただし、4000スプールにはXタフドラグがありません。

インフィニティドライブ
インフィニティドライブとは、スプールを上下に動かすメインシャフトに低摩擦表面処理を行い低摩擦ブッシュを追加、更にピニオン内部にもメインシャフトと接触しないように隙間を設ける事で、摩擦抵抗が30%も少なくなっています。スプールに負荷が掛かるとスプールを支えるシャフトが僅かに歪む訳ですが、21ツインパワーSWはピニオンギアとの間に隙間があるため、強い力が加わっても摩擦が増えないため、巻心地が重くなる事もなく滑らかに巻き上げられますよ。
同じ構造の20ステラSW5000HGをインプレしましたが、巻心地の軽さや、大物でも滑らかに巻けることは実証済みです。
特に8000番サイズは専用のコンパクトローターとの組み合わせも相まって、旧モデルより遥かに軽い巻心地になっています。8000番だけど旧モデルの5000番を巻いてる感覚ですね。

サイレントドライブ 
ボディ全体の基本設計をはじめ、ドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギアなど駆動関連部品を一つひとつ見直し、部品間の微細なガタや揺れを細部にいたるまで徹底排除。従来をさらに超える新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻きごこちを実現。 

Xシップ
ドライブギアの大径化に加え、ピニオンとドライブ両ギアの最適配置、ピニオンギアのベアリングによる2点サポート。これら頑強なギアの噛み合わせが、負荷に強い軽快なリーリングを保持する。

Xリジットローター
Xリジットローターは余分な金属を削ぎ落として軽量化されたアルミ製ローターで、従来寸胴型だったスプールに収まる部分は樹脂に置き換えられて軽量化されています。特に8000番はステラSW8000番と同じNEWコンパクトローター仕様となり、回転効率が20%アップ巻心地は旧8000番より大幅に軽くなっています。

Xシールド・Xプロテクト
21ツインパワーSWは水没しても浸水しない、IPX8相当の高い防水性能を誇る「Xシールド」「Xプロテクト」を、ボディー・ラインローラー・ストッパーベアリング(ローラークラッチ付近)・ドラグ部に搭載し、ラインローラーの防水性能は15ツインパワーSWより10倍にアップ。
接触型の防水構造となっており、特殊撥水グリスとパッキンによって、物理的にラインローラーやローラークラッチへの水の侵入を防止、タフな海水での使用でもベアリングの塩ガミが減りましました。水飛沫を受けるオフショアの釣りでも、内部に浸水する心配はありません。
19ステラはシャワー洗浄のみのノーメンテで1年異常なく使えていますし、21ツインパワーSWもよりメンテナンスフリーになっているはずですよ。

HAGANEギア(ハガネギア)
21ツインパワーSWのドライブギアは、ステラSWと同じく200tの圧力でプレスした冷間鍛造ギアを採用。最も強度が高いと言われる金属表面の皮膜を切削していないため、初期性能を長期間維持する事が可能になっています。

スプール・ドラグ
21ツインパワーSWの5000・6000・8000番サイズはXタフドラグ、10000・14000番サイズは放熱性に優れたヒートシンクドラグを搭載しており、熱ダレによるドラグ力の低下を50%も改善。
ヒートシンクドラグはキハダマグロやヒラマサ・ブリの様な大型青物がドラグを引き出すことにより発生する、ドラグ内に生じる熱を急速に放出し、迅速に冷却できるラジエターの様なシステムです。

熱を持つとドラグは滑りやすくなり、ドラグ力が低下しますが、放熱性の高いヒートシンクドラグの性能は、既に19ステラSWでテスターさんや村田基さんがヒラマサやカジキマグロを釣り上げているので、その効果は実証済みですね。

4000番スプールのみ軽量化Xタフドラグが搭載されていません。

最新仕様のAR-Cスプール
AR-Cスプールが最新型となり、均一で効率の良いライン放出を可能にした他、スプールリング自体の耐久性も向上しています。シマノが言うには飛距離が伸びる他、ラインがより長持ちするそうですよ。


スプールの交換性
21ツインパワーSWのスプール交換性ですが、19・20ステラSWと同じ設計なので、13ステラのスプールが19・20ステラSWに取り付けられるため、15ツインパワーSWのスプールを21ツインパワーSWに取り付ける事は可能と思われます。
逆だと5000・6000・10000・14000番のスプールは15ツインパワーSWに装着可能です。19・20ステラSWのスプールを21ツインパワーSWに取り付けることも可能です。
夢屋のスプールだと手番に合わせてS-7・S-10・S-17が21ツインパワーSWに使えますね。


19ステラSW・20ストラディックSWとの違い
21ツインパワーSWを購入する前に気になるのが、19ステラSWと20ストラディックSWとの違いでしょう。
ステラSWとの大きな違いは、やはり21ツインパワーSWは半プラボディで、ステラSWのフルメタルボディより強度で劣る点でしょう。実際は強度の違いなど感じませんが、樹脂と言う印象で嫌いな人は居るかと思います。また、14000番以上のリールサイズが無いので、大型のマグロやGT、カジキを釣るならステラSWの18000〜30000番を選ぶしかありません。

20ストラディックSWとの違いは、ベアリングがストラディックSWより4つも多く、最大ドラグ力が12kg強くなっている事です。


21ツインパワーSWと15ツインパワーSW・ステラSWのカタログスペックを比較

21ツインパワーSWの8000PGと19ステラSW・20ストラディックSWの性能を比較してみましょう。

21ツインパワーSW8000PG
●ギア比:4.9
●最大ドラグ力:25kg
●自重:615g
●スプール寸法(径mm/ストロークmm):
●PE糸巻量:(号-m):3-410,4-300,5-250
●最大糸巻量(cm/ハンドル1回転):94
●ハンドル長(mm):75
●ベアリング(BB/ローラー):10/1

15ツインパワーSW8000PG
●ギア比:4.9
●最大ドラグ力(kg):28.0
●自重(g):635
●スプール寸法(径mm/ストロークmm):61.0/22.0
●PE糸巻量(号-m):3-410,4-300,5-250
●最大巻上長(cm/ハンドル1回転):94
●ハンドル長(mm):75
●ベアリング数(S A-RB/ローラー):10/1

シマノ 19 ステラSW 8000PG
■ギア比:4.9
■実用ドラグ力(kg):18.0
■最大ドラグ力(kg):25.0
■自重(g):625
■スプール寸法(径mm/ストロークmm):61/22
■PE糸巻量(号-m):3-410、4-300、5-250
■最大巻上長(cm/ハンドル1回転):94
■ハンドル長(mm):75
■ベアリング数(BB/ローラー):13/1

20ストラディックSW8000PG
●ギア比:4.9
●実用ドラグ力(kg):9.0
●最大ドラグ力(kg):13.0
●自重(g):650
●スプール寸法(径/ストローク)(mm):61/22
●糸巻量:ナイロン(lb-m) 5-275、6-230、8-160 / PE(号-m) 3-410、4-300、5-250
●最大巻上長(cm/ハンドル1回転):94
●ハンドル長(mm):75
●ベアリング数(BB/ローラー):6/1


カタログスペックで19ステラSW8000と比較して21ツインパワーSW8000を比較して、特筆できる特徴は自重の軽さくらい。半分樹脂なので当然ながら軽くなっていますね。
20ストラディックSWと違うのは、やはり21ツインパワーSWは15gも軽く、ボディや駆動系が19・20ステラSWと同型となり、巻き上げトルクと耐久性で大きく上回ることでしょう。20ストラディックSWはオリジナルの新型ボディで、ツインパワーと同じく半分樹脂の割には自重が重いですし、まだまだ耐久性が未知数です。ドラグ力が明らかに弱く設定されているので、総合的な強度が低く、あまり無理ができないのがわかります。
 
発売日はサイズ毎に異なる
14000XG:2021年3月、4000XG、5000HG、5000XG、6000PG、6000HG、6000XG:2021年4月、14000PG:5月発売予定


21ツインパワーSWのラインナップ
21ツインパワーSWにはライトショアジングに使いやすい4000番から、キハダマグロやヒラマサのキャスティング、エビングまで対応できる14000番まで、一通りのオフショアゲームが楽しめる手番がラインナップされています。

21ツインパワーSW4000XG
シリーズ最軽量のエキストラハイギアモデル。ギア比6.2、最大巻上長101cmを誇るエキストラハイギアを装備した高耐久SW仕様。XGの巻き取りスピードを活かした素早い回収や糸ふけ解消の効率は、テンポよくポイントを撃って行く釣りに最適。シリーズ最軽量の自重も相まって、ショアジギングやプラッギングなどキャスティングゲームにも使い勝手の良い一台。
推奨ライン号数:PE1~2号

21ツインパワーSW5000HG
幅広い釣りに対応。万能型の近海スタンダードショア、オフショアを問わずオールラウンドに活躍する近海のスタンダードモデル。ギア比5.7、最大巻上長97cmの巻き取り速度はジギングからキャスティングまで幅広い釣りに応用が効き、本格SW仕様のタフネスが激しい潮流のなかでも真価を発揮。強い負荷が掛かるファイトにおいてもアングラーを有利に導く。
推奨ライン号数:PE2~3号


21ツインパワー5000XG
よりアグレッシブに攻めるハイスピードモデル。5000HGよりもさらに速い手返しを求めるなら、エキストラハイギア搭載の5000XG。105cmの最大巻上長が大きなアドバンテージとなり、ロングディスタンスの攻防においても効率よく投入と回収を繰り返すことが可能だ。遠いポイントや深いレンジを中心に、よりアグレッシブに攻めるゲームで活躍。
推奨ライン号数:PE2~3号

21ツインパワー6000PG
スローな誘いが身上のパワーギア搭載機ハンドル一回転の最大巻上長83cmのパワーギアモデル。ギア比4.6のローギアはルアーの移動距離を抑え、スローな誘いをブレなく安定して行うことが可能。またヒット後は、強力な巻き上げパワーでゴリ巻きファイトにも対応する。ジギング、キャスティングを問わず比較的スローなゲーム展開に適したモデル。
推奨ライン号数:PE2~4号

21ツインパワー6000HG
速さとパワーを兼備。6000番の中核モデル。5000番サイズに大径のスプールを搭載したハイギアモデル。応用性に優れた巻き上げ速度とパワーを備え、キャスティング、ジギングの幅広いシーンで活躍する。ラインキャパはPE3号・300mの容量を確保し、ショア、オフショアを問わず中型以上のターゲットが主体となるゲームにも余力をもって対応できる。 
推奨ライン号数:PE2~4号

21ツインパワー6000XG
キャスティングで真価を発揮するハイスピード仕様。 6000HGよりさらに速い6.2のギア比により、ヒットゾーンを離れたルアーを素早く回収。またラインスラックを瞬時に解消することでフッキングミスのリスクも低減。ジギングはもちろんのこと、素早い手返しを求められるナブラ撃ちなどキャスティングゲームでも真価を発揮する。本格SW仕様で耐久性にも抜かりなし。
推奨ライン号数:PE2~4号

21ツインパワー8000PG
パワーに特化したローギア・ジギングモデル4号・300mというラインキャパシティとギア比4.9のパワーギアを融合したジギングモデル。一定のレンジ内でジグをよりテクニカルに、繊細にアクションさせることが可能になり、プレッシャーの高いポイントからスレたターゲットを誘い出す。もちろん巻き上げはパワフル。根回りの攻防にも主導権を渡さない。
推奨ライン号数:PE3~5号

21ツインパワー8000HG
対応力に優れた8000番クラスのスタンダード。ブリ、ヒラマサ等の青物からキハダまで、PE4号前後のラインを多用するゲームに適したモデル。応用性の高いハイギア仕様はジギング、キャスティングどちらにも対応しやすく、ショアゲームでもオフショアゲームでも使い勝手の良さを発揮。もちろん耐久性と防水性能は最高レベル。ハードなチャレンジにもガッチリ応える。
推奨ライン号数:PE3~5号

21ツインパワーSW10000PG
深場&大物対応のハイパワーモデル大量のラインをストックする10000番のスプールにより深場の釣りや大物にも余裕を持って対応、なおかつギア比4.9のパワーギアは不意に訪れる大型魚をもぐいぐい引き寄せる。もちろんタフネスも申し分なし。耐久性のみならず、ステラSWにも搭載されたヒートシンクドラグを装備し熱によるシステム劣化をも低減。 
推奨ライン号数:PE4~6号

21ツインパワーSW10000HG
キハダに、ブリに。ビッグゲームのオールラウンドモデル満を持して登場した待望の10000HG。対応力の高いハイギアと10000番のラインキャパは、相模湾のキハダ、北海道のブリジギング等、PE5号・300mを巻いて大型魚に挑む釣りにベストマッチ。PG(最大巻上長102cm)とHG(最大巻上長116cm)を使い分けることで、より幅広いゲームに適応する。
推奨ライン号数:PE4~6号

21ツインパワーSW14000PG
注目のノンストップジャークにも活躍!今回新たに加わった14000のパワーギアモデル。XGと併用することで様々なアクションパターンの実現が可能になり、玄界灘のヒラマサキャスティングで注目の新釣法「ノンストップジャーク」にも活躍。もちろんジギングやショアからのキャスティングゲームにおいても、PGならではのテクニカルな攻めを演出する。 
推奨ライン号数:PE6~8号

21ツインパワーSW14000XG
大物狙いのキャスティングに適したモデルヒラマサからGT、マグロまで、大物狙いのキャスティングゲームでスタンダードとなるモデル。10000PG、14000PGと同じくヒートシンクドラグを搭載したことで、大物との激しいやり取りにも余裕で対応。ショアに、オフショアに、対大物キャスティングゲームの専用機を求めるならこの1台。
推奨ライン号数:PE6~8号


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