ポリプテルス パルマスの飼育方法|性格、寿命、混泳、餌、水槽サイズ、病気、飼い方 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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ポリプテルス パルマスは大きさも30cmくらいで、ポリプテルス属の中でも「ポリプテルス セネガルス」と並ぶ小型種であり、90cm水槽から飼育が楽しめるため、飼育しやすくポリプテルス、古代魚飼育の入門種にもおすすめです。ポリプテルス パルマスは水槽内での繁殖例も多数報告されています。

ポリプテルス パルマスの生態と特徴
分布:中央アフリカ、ニジェール川
全長:30〜最大40cm
寿命:8〜10年
水槽:90cm水槽
水温:24〜28℃
水質:6.0〜7.5
性格:温和
混泳:可能

ポリプテルス パルマスは「ポリプテルス」と呼ばれる古代魚の仲間で、蛇のように細長い体と、ギザギザとした背鰭をもち、その風貌は小さな龍のようです。
下顎のでないタイプのポリプテルスで、ポリプテルスとしては小型の種であり、大きさも30cm(自然下で最大40cm)と、「ポリプテルス セネガルス」と同程度か一回り大きく育つくらいのサイズなので、90cm水槽でも飼育と混泳が可能です。

パルマスの特徴として下顎より上顎が長く、体色は灰褐色から茶褐色、緑褐色であり、体には尾鰭に近いほど柄が多く入ります。体に入る柄はランダムで密度や形も様々で、同じ個体はなくコレクション性も高い。デルへジィのように、あまりハッキリした柄が入らない個体が多いようです。大抵は頭に細かいまだら模様がはいります。

体表はポリプテルスやガーパイク特有の、ガノインと呼ばれる強く丈夫な菱形の鱗で覆われており、滅多に剥がれ落ちるようなことはありません。
また、肺状に分かれた浮き袋を使い空気呼吸を行う為、時々水面まで空気を吸いに上がる行動が見られます。孵化して数日の間しか鰓呼吸はできないので、水面と蓋の間には、呼吸するために3cm以上のスペースが必要です。

性格
性格は温和で、あきらかに口に入らない大きさの魚となら混泳が可能です。同程度の大きさの魚と混泳させたいところです。長生きさせたいなら同種・ポリプテルス属など大人しい魚と混泳させたいですね。

寿命
寿命は約7年くらいですが、ストレスの少ない環境で飼育すれば10年以上生きることもありますよ。

とにかく飼育しやすいポリプテルス
飼育も非常に簡単で、ポリプテルス セネガルスの柄ありタイプと考えて差し支えなく、丈夫で飼いやすい古代魚の入門種ですね。小型ではあるものの、見た目は古代魚の風格満点で、古代魚飼育の醍醐味は十分楽しめるでしょう。
飼育設備も床の補強が必要ない90cm水槽になるので、古代魚の成魚としては飼育設備の費用も、最終的に水槽や濾過フィルター、水槽台を含めて4〜5万円くらいで済むのも魅力です。


ポリプテルス パルマスの飼育方法
ポリプテルス パルマスは小型のポリプテルスなので、大きな水槽も必要なく、非常に丈夫なので飼育も簡単です。一般的な小型熱帯魚よりは遥かに丈夫ですが、小さな幼魚を購入するなら丁寧に扱って下さい。
成長スピードは1年で15cm、2年で20〜23cm、3年で23〜26cm程まで成長し、後はかなりゆっくりですが寿命を全うするまで成長し続けます。長生きするほど大きく育ち貫禄も増すので、出来るだけ長生きさせてあげて下さいね。

水槽
ポリプテルス パルマスの成魚を飼育するには90cm水槽が必要になります。単独飼育なら60cm水槽でも飼育は可能ですが、やはり狭い感じは否めません。パルマス体長が30cm程度なので、横幅が3倍ほどある90cm水槽が理想的な飼育スペースとなります。
90 cm水槽なら他の同種や小型ポリプテルス1〜2匹との混泳も可能ですし、広さ的に繁殖にも挑戦できるでしょう。

90cm水槽はサイズ的に床の補強をせずに設置できる、ギリギリの大きさですが、パルマスは底層魚で水槽の底面積が重要なため、中層や上層に混泳魚を入れないなら、水位を下げたり、らんちゅう水槽を活用すれば重量を大幅に抑える事ができますよ。

フィルター
成魚の飼育には濾過能力の高い上部式フィルターか、外部式フィルターの使用がおすすめ。と言うか、成魚を飼育する60〜90cm水槽だと、選択肢的に上部式フィルターか外部式フィルターを使用する事になります。
幼魚であれば水槽サイズに合ったフィルターを選べば問題ありません。濾過能力を高める為に2種類のフィルターを取り付けると、より安定した水質を保てますよ。

強い水流は好まず、水流が強いと体力を消耗してしまうので、あまり水流が強いならフィルターの排水口を壁面に向けるなどし、水流を弱めてあげましょう。

レイアウト
水槽のレイアウトはシンプルで良く、特に砂やシェルターなど、特別何か必要と言う物はありません。メンテナンス面を考えているなら、ベアタンクと呼ばれる砂を敷かない飼育環境で構いません。
色の濃い砂を敷くと体色が濃くなるほか、底面からの反射がなく魚が落ち着くなどのメリットもあるので、ガーネットサンドや細かいタイプの大磯砂を敷くのもよいでしょう。見た目も自然になりますが、デメリットとして砂の掃除が必要で、時々サンドクリーナーで溜まったゴミを吸い出して下さい。

シェルターは基本的に不用ですが、明るいと隠れる個体もいるので、土管や角の丸い流木など、影に隠れてゆっくり休める場所があっても良いでしょう。


水質
ポリプテルス パルマスの飼育には、PH(ペーパー)が6.0〜7.5の弱酸性から弱アルカリ性の水質が適しています。水温は真夏以外ヒーターを入れて、24〜28℃の間の水温を保てば大丈夫です。

パルマスは肉食魚で自然下では、魚やエビなどの甲殻類、水生昆虫などを捕食しています。
飼育下での餌は人工飼料で良く、購入時から問題なく人工飼料を食べてくれるでしょう。あまり餌を選り好みする魚ではありませんが、ショップで与えている餌のを聞いて、同じものを購入するとよいでしょう。
2〜10cm程度の小さな個体は「ひかり ミニキャット」や冷凍アカムシを与えます。

生き餌
肉食魚なのでメダカやアカヒレと言った生き餌も好んで食べますが、普通に飼育する上で特に生き餌を与える必要性はありません。
生き餌は食い付きが非常によいので、できるだけ大型の個体に成長させたい人や、弱い幼魚期を早めに乗り切りたいなら生き餌を与えてもよいでしょう。生き餌を与えるなら、稀に喉に詰まらせてしまう事があるので、余裕で食べられる大きさの物を選びましょう。
15cm未満の個体にはアカヒレ、15cm以上の個体にはメダカを与えます。


混泳
ポリプテルス パルマスは温和な性格で、口に入らない大きさで、パルマスを攻撃したり食べてしまう魚でなければ、色々な熱帯魚と混泳が可能です。ポリプテルス属であれば、セネガルス、デルヘジィ、ウィークシーのような小型種も相性が良いですし、全長が半分以上違わなければ、エンドリケリーやビキール ラプラディとの混泳も問題ありません。
プレコは体表を齧る可能性があるので混泳は避けた方が良いでしょう。掃除役ならカラープロキロダスがおすすめです。(稀に齧る個体もいます)
底にいる事が多いので、遊泳層の異なる中層〜表層を泳ぐ魚は特に相性が良いですよ。


病気
ポリプテルス パルマスは丈夫な魚で、幼魚期の白点病さえ注意すれば、しっかり水換えをしていれば、病気なることは殆どありません。
白点病は水温を2℃ほど上げたり、飼育水に食塩を少々加えると簡単に治りますが、病気になっても古代魚は薬に弱く、魚病薬が使えないので、日頃から水換えを行い、良好な水質を保つように注意して下さい。