ジャンガリアンハムスターはモンゴル原産のドワーフハムスターと呼ばれる種類の小型ハムスターで、ハムスターの中では人に懐き易くカラーバリエーションも多いため非常に人気のハムスターです。
今回はジャンガリアンハムスターの飼い方・飼育に必要なケージやエサから繁殖方法まで紹介します。
ジャンガリアンハムスターの飼い方
学名:Phodopus sungorus
分布:カザフスタン共和国、シベリアからモンゴル西
体長:7〜13cm
性格:比較的温和(個体差はある)
寿命:約3年
懐き易さ:比較的なつきやすい
ジャンガリアンハムスターの特徴
ジャンガリアンという名前の由来は、モンゴル西にあるジュンガル盆地からきています。
ジャンガリアンハムスターは夜行性で、飼育下でも夜間に活発に活動します。体長は約7cm~13cm、体重は約30~40g。
雑食性で人工飼料や植物、種子、昆虫などを好んで食べる。
オスの方がメスより大きい。メスは一度の出産で3~10匹の子供を産みます。
●ジャンガリアンは懐きやすい
基本的にジャンガリアンはよく懐くハムスターとして人気ですが、個体によってはやや気が強く怒りやすい子もおり、気に入らないと「ジジジィ」っと威嚇の鳴き声を上げて噛みついてくることも。
まだ人に慣れていない子は焦らず手から餌を与えるところから初め、ゆっくり人に慣らしていきましょう。
●臭いも少な目
ジャンガリアンハムスターはドワーフハムスターなので排泄量も少なく臭いも控えめです。
近年トイレ用の砂やペレットの性能も向上してるため、ちゃんとトイレで排泄してくれるならば、ジャンガリアンの飼育で気になる程の臭いが出ることはないでしょう。
小まめなトイレ掃除を行えば、その分臭いも少なくなりますよ。
ケージ/飼育容器
ジャンガリアンハムスターの飼育に必要なケージ/飼育容器のサイズは30cm×25cm×高さ25cmくらいの広さが目安。小柄なジャンガリアンハムスターは少ないスペースでも飼育が出来きます。
ケージやプラケースなどでも飼育は可能なのですが、給水器や回し車が配置しやすい専用の飼育ケージを選んだ方が倒されたりしないので安心ですね。
●ドワーフハムスター用のケージ・飼育容器
現在ハムスターの飼育で主流になっている入れ物のがプラスチック製のケージ・飼育容器です。
軽くて掃除や分解しての掃除やなどメンテナンス性も高く、ハムスターを飼育する人のほとんどがハムスター専用ケージを利用しています。
安全性も高く脱走され難いのもおすすめポイントの一つです。
ジャンガリアンハムスター用に購入するなら、ドワーフハムスター用やジャンガリアン専用に作られた製品を選びましょう。
ドワーフハムスター用のケージは遊び場などの機能面も考えられており、回し車やパイプサイズが小さくなっています。
ホースがジョイント出来る製品は拡張性も高く、もう一つのケージと繋げて使う事も可能です。
片方を住処にしてもう片方を遊び場にしたりと、自由度が高いと楽しみ方も増えますよ!。
●金網ケージ
古くからハムの飼育で使われてきた元祖金網ケージ。昔は底面だけプラスチックで上部は全て金網で作られているケージが主流でした。
ケージの天井まで登り「うんてい」をするハムスターの姿を楽しんだものです。
しかし、現在では金網ケージはデメリットが多く、あまりオススメできるケージではありません。
金網を齧る事による歯や顎の障害、落下、手足を挟む事による怪我、冬場に寒い、ゴミが飛び出すなどデメリットの方が気になります。
●水槽・プラケース
掃除も楽だし観察しやすい、尚且つリーズナブルな価格も大きなメリット。
ただし、一から回し車やトイレと言った器具を個別に揃えると、最初から器具セットになっている専用ケージより高くなる可能性がある。
ペアで飼育を始めるならコチラのケージが人気です!
ジャンガリアンハムスターをペアで飼育するなら少し大きな飼育容器を選択しよう。
ジャンガリアンハムスターの飼育にお勧めのケージはコチラで↓紹介しています。
餌入れ
ジャンガリアンハムスターのエサ入れは、齧って壊したり、ひっくり返したりしない陶器の餌入れを用意しよう。
ドワーフハムスター専用のエサ入れもあるけど、丁度良いサイズの容器を100円均一でも購入するのもオススメ。
給水機
ハムスターの飼育では専用の給水機と呼ばれるボトルに水を入れて使う水入れが主流です。
ハムスター専用の飼育ケージなら大抵は付属しているはずですよ。
水槽を利用する場合もフックで水槽の縁に引っ掛けて吊り下げられる給水機が販売されています。
ジャンガリアンハムスターの餌
ジャンガリアンハムスターの餌は、ハムスター用・ドワーフハムスター用のペレット状の飼料を主食として、ハムスター用のドライフルーツや野菜のミックスなどをバランス良く与えましょう。
ジャンガリアンはキャベツやニンジンなどの生野菜も喜んで食べるので、時々与えるようにしても良いですよ。
ハムスターと言えばひまわりの種ですが、ひまわりの種は脂質が多く、与えすぎると肥満になり易いです。コミニュケーションを兼ね、手渡しで与えるおやつ程度に考えてましょう。
・野菜 キャベツ、ほうれん草、ニンジン
・果物 リンゴ、バナナ
・野草 タンポポ、オオバコ
・昆虫 イナゴ、コオロギ
フリーズドライされた野菜などが混ざったご飯が人気ですね。
【ハムスターに与えてはいけない餌】
ネギ、玉ねぎ、ニンニク、ニラ、アボカド、山菜、唐辛子など刺激物、加工食品全般
人間が食べられる食べ物でも、ハムスターにとって有害な物が沢山存在する。ハムスターに上記の物を与えると最悪中毒症状を起こします。
上記以外でも刺激物が含まれる野菜は与えないようにしましょう。
果物の種も毒素を含んだものが多いので与えないようにします。
与えて大丈夫と書いてないものは与えないことが重要です。基本的には、人工飼料だけで十分に栄養素を補給できるのです。
ハムスターの餌についてはコチラ↓の記事をご覧ください。
床材/敷材
床材には専用のウッドチップや牧草を使用します。最近はあまり粉なの出ないウッドチップもあるのでお好みで選択して下さい。
牧草やチモシーは草の良い香りでハムスターの匂いを緩和してくれます。ハーブ配合で良い香りがする商品もありますよ。
新聞紙は食べてしまった場合に、インクに含まれる成分が良くないと言われているので使用するのは止めましょう。
トイレ
ハムスターは綺麗好きな生き物で排泄は決まった場所で行いす。専用のトイレが販売されているので、掃除が楽になりますし必ず利用しましょう。
最初からトイレにするとは限らないので、まずは排泄物をトイレへ入れて匂いを付け、ここがトイレだと教えてあげる必要があります。
ちゃんと教えてあげないと家だと思って間違われちゃうかも知れません...
温度管理
15〜25℃がハムスターの飼育に適した気温です。夏場はエアコンで涼しく、冬場はペットヒーターで適切な温度管理をしてあげましょう。
妊娠中、子育て中はやや高めの24〜25℃前後を維持するようにします。
繁殖
繁殖を行う事が出来るのは、生まれてから2ヶ月以上です。メスのハムスターには性周期があり4日おきに12時間だけ発情をします。
ハムスターが発情をしているかを判断するには、メスの陰部が赤く腫れると言われますが素人には難しい判断です。他にもメスとオスを一緒にした時に、メスが背筋を伸ばし尻尾をあげるようなポーズを行っている場合は、発情をしている証拠と言われています。
出典 http://xn--cckta9ag4a2g9eua8dued6it190f854c3ewd.com
【まずはお見合いからスタート】
オスメスを一緒に飼育していない場合には、新しく追加するハムスターとお見合いをさせる必要があります。ハムスターをお見合いさせるなら、いきなりオスとメスを一緒のケージに入れてはいけません。急に一緒にしてしまうと、ほとんどの場合が喧嘩をしてしまい失敗に終わります💔
1.ケージ越しでのお見合い
まずはお互いの存在を意識させます。ハムスターが怒る時もありますが、この時は問題ありません。
2.メスをオスのケージに入れる
1週間程度のケージを使用したお見合いを行ったら、メスをオスのケージに入れて一緒にしてあげます。喧嘩を行う事がありますが、大怪我になる事がなければこのまま一緒にしておきます。
交尾
ジャンガリアンハムスターの交尾とは、発情をしているメスが、オスの臭いを嗅ぐと5秒から10秒間に、ロードシス大勢(受け入れ準備)になります。交尾の時間は、20分から1時間くらい行われ終わります。
メスは交尾を行うと「黄体ホルモン」が分泌されますが、妊娠に失敗している場合でも黄体ホルモンが出るので、メスのハムスターが「偽妊娠状態」になる事があります。偽妊娠の場合は、8日から10日ほど続きますが、また12日から14日で交尾と妊娠が行えます。
妊娠
妊娠していると10日ほどでお腹の膨らみが目立つようになり、歩き方もノロノロとゆっくりめになってきます。
乳首も目立つようになるので立ち上がるとハッキリと確認できるはずです。
妊娠中は餌を食べるだけ、切らさないように与えましょう。妊娠中・授乳中に必要な摂取カロリーは、通常の2〜3倍くらいになります。
ハムスターが出産してか3日くらいはケージに触れず、できるだけ静かにしてあげる必要があり、3日分の餌と水がある状態を常にキープしておきます。
出産
母ハムは出産が近づくと寝床作りに一層励み寝床からあまり出てこなくなります。ハムスターが寝床から出てこなくなっても心配して確認したり、長時間ケージを覗いたりしないで下さい。
出産間近になると落ち着きが無くなりウロウロし始めます。出産は寝床の中で行われますが、何匹も産む途中で、たまたま寝床の外に出た際に産んでしまうこともあります。その場合は基本的に母ハムがちゃんと寝床に持ち帰るのでそっとしておきましょう。
ジャンガリアンハムスターの出産は深夜から早朝にかけて行われることが多いみたいです。
ジャンガリアンハムスターの出産数は1〜7匹で平均3匹くらいです。
子育て/育児
ジャンガリアンハムスターはペアで子育てを行うため、ペアの仲が良いなら一緒で大丈夫です。
ジャンガリアンハムスターはオスメスが交代で餌を取りに行き、メスが居ない間はオスが子供を温めるのでペアで、飼育を続けた方が子供の生存率が高くなるそうです。
ただし、オスは出産後に直ぐに交尾しようするので、連続出産によりメスが弱ってしまう原因にもなるので様子を見ながら隔離する必要があります。特にペアの相性が良いと子供がどんどん増えるので、可哀想かもしれませんが別居の措置も必要ですね。
子育て中に人が出来るのは、餌と水の補充に加えてとにかく静かにしてあげること。煩くしたり構い過ぎると育児放棄の原因にもなるので、飼い主はとにかく静かにして、親が安心して子育てが出来る環境を整えましょう。
子育て中は、あまりに汚れが酷い場所のみトイレの掃除を行うくらいにして、ケージ内の掃除は不要です。
《ハムスターの子育て中に注意すること》
①とにかく静かにする
子育て中のハムスターはデリケートで、普段は気にしないテレビや話し声、足音にもストレスを感じてしまいます。
リビングや玄関など人の出入りが多い場所にケージを置いているなら、静かな部屋に移など対策が必要です。
勿論ですが、親ハムとのスキンシップや遊び・散歩は一切禁止ですよ!。
②ジロジロ見ない
幾ら静かにしていてもケージや寝床をしつこく覗き込むのはNG。
子供は生後2週間くらいで餌を探しに寝床から出て歩き回る様になるので、それまでは我慢してそっとしてあげましょう。
親離れ
生後1ヶ月くらい経つと親離れの時期になり、親ハムは子供を攻撃して親離れを促す様になりますが、一ヶ月が過ぎても親子仲良く暮らしているなら無理に分けない方が良いでしょう。
ジャンガリアンハムスターは生後60日目には性成熟が始まり繁殖が可能になるので、この頃になったら子ハム同士を他のケージに一緒に移動してあげましょう。オスメスがわかるなら早めに分けておいた方が安心です。
親と同じくらいの大きさになるまでは、親のケージ同様に24℃前後の温度で管理してあげましょう。
里親探し
ハムスターが増えた場合は大抵里親・引取先を探す事になるかと思います。全ての子ハムの飼育が続けられないなら、早めに子供の引き取り先を探しておきましょう。
ペットショップや里親募集サイト、友達伝いに引き取り先を探してみて下さい。
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