サルサ★マンのブログ -4ページ目

サルサ★マンのブログ

こんにちはサルサ★マンです。
映画「サラリーマンNeo」+「モテキ」+「ツレがうつになりまして」のような小説です。世の中理不尽に出来てるんだなーこれが!

TVK(テレビ神奈川)で局地的にやっているMTVのような番組である「MUSIC TOMATO」という番組があるのだが、そこで「BREMEN」というバンドの特集をやっていた。なんかツボにはまってしまい、CDを全部大人買いした挙句、普段はめったに行かないLIVEに行くことにした。

ただ問題はそのLIVE会場だ。南青山にあるベロアというクラブで開始が0:30と書いてある。つまりLIVEに来るならALLを前提に来いとそういうことである。

しかもこのクラブHPで確認するとむやみやたらに絢爛豪華で、設計は秦の始皇帝なのではないかと思うぐらいだ。港区がこれを作ったら市民団体からバッシング間違いなしで区長の首が飛ぶだろう。まあ命まではとられまいが。

問題はもうひとつある。サルサはすでに3年やっているので、まあどこで踊っても良いのだが、最近のクラブではどんな踊りをしているのか?脳裏をよぎったのは映画「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」で21世紀の広末涼子が披露する雨後の筍が地中からウネウネしながらでてくるような踊りである。それを1980年代でぶちかましてしまい、幽体離脱とエクトプラズムが同時に起こってしまったかのような、浮きっぷりを披露してしまう。高校時代に大多数を占めていた2ステップのオーソドックスな踊りはもう過去の遺物と化してしまったのだろうか?

悩みは尽きなかったが、一度は生で聞きたいと思っていたバンドなので単身乗り込むことにした。もちろん雨後の筍ウネウネダンスも必要に迫られたら踊る覚悟をしていた。


現地に到着すると、クロークでIDを掲示して未成年でないことを確認された。見ればわかるような気もしたが。

中に入ると想像以上のソファなどの調度品に、外国人率が約半数。喫煙率がほぼ100%といったところか。もう少しシャレオツ(お洒落の意)な人種が集まる場所と認識していたが、意外と普通だった。

ただ、どうにもこうにもいうわけかダンスフロアもステージも見当たらない。
「あのー今日のLIVEはどこでやるんですか?」
通りかかったスタッフに質問すると
「ここです」
と指さした。猫の額?公民館サイズでどーんとLIVEで踊ることを想定していた矢吹は下手すると家のリビングと同じくらいのダンスフロアに思い切り肩すかしを食った。

ホームLIVEか?!

とりあえずステージらしき演台の近くに席を確保して、やることがないので隣に座ったインド人に話しかけた。
「今日LIVE何時からだっけ?」
「LIVE?誰の?」
日本語は達者だが状況がまるでわかっていないインド人に、BREMENのLIVEが今日あることを伝えipodで聴かせてやった。いたく気にいったようだ。お互い自己紹介するとなんでも早稲田のサルササークルにいるということだ。たちまちで意気投合した。

この辺りからDJの流す曲が徐々に熱を帯びてきた。
LIVEの時間が近づきつつあるようだ。矢吹もインド人の前で軽くアップすることにした。心配された周囲の踊りもなんのことはない。昔ながらの何の変哲もない2ステップだった。いきなりmaxで踊るとどこか切ったりするので軽く身体をゆする程度にした。

「すごーいうまーい!」

「え?」

インド人の連れの女子が目を丸くして小さくぱちぱち拍手している。今踊ってたっけか?リズムに合わせて身体をゆすった程度なのだが…

身体も温まってきたことだし徐々に本踊りにシフトアップしていく。そのとき重大なことに気がついた。今までできないと思っていたアイソレーションが突如できるようになっていた。アイソレーションとは肩・胸・腰等の様々な部位を独立して動かすことができるようになるテクニックで広くダンスで使用される。もちろん毎週コツコツと練習はしていたし、踊っている量も尋常ではない。3年で延べ1万人は踊ったあろう。腰は昔から別の目的で使っていたので当然として、肩と胸の可動域が大幅に向上していた。デビュー当時「踊れないガンダム」と揶揄された矢吹は「踊れるガンダム」に昇華していた。

狂喜した矢吹はサルサ界で禁断とされている、頭をぐるんぐるんさせながら、動く関節をすべて動かして踊り狂った。

「インド人!サルサって楽しいなあ?インド人??」

インド人の瞳孔が開いていた。隣の彼女も矢吹と目を合わせようとしない。

「ありゃ?」

この幽体離脱とエクトプラズムが同時に起こってしまったかのような、浮きっぷり…もしかして・俺が広末涼子状態・・・?

サルサを長く踊っていると身体のあちこちが常人とは比べられないほど可動域が増える。ダンスを嗜むものとして喜ばしいことだが、使いどころを間違えるとこういうことになるので注意が必要である。

【続く】

人気ブログランキングに参加してます!順位が上がると励みになります!Click Me!!→ 人気ブログランキングへ