I want to shag - 私はセックスがしたい

いきなりすごいタイトルで、内容にがっかりした人が続出しないといいと思います。

突然ですが、



「私には性欲があります。だから私はセックスがしたい」



と、素直に言える人って世の中にあんまりいないんじゃないだろうか。


今の時代、メッセージをひねって面白おかしい発言としてならおそらくたくさんの人が言えると思うけど、そうじゃなければ、このようなことはなかなか言える勇気がないひとが私も含めほとんどなんじゃないかと思う。


"On Demand"のヒトたちはもしかしたら比較的言いやすいかもしれない。
異性に魅力的だと思われることが多いような人はそうではない人に比べたら、(受け入れてもらえる可能性が高い分だけ)言いやすいかもしれない。

こんな年寄りがとか、
誰もあなたを性の対象になんて思えないとか、
そう思われるのが常のようなヒトたち(本当は人間だれにでもあるものだけど)は、なかなか大手を振って、

「私には性欲があります。だから私はセックスがしたい」

とは言えない。拒否されたり、笑われたりするのは傷つくからだ。


いつかここで触れたいと思ってた8月にたまたま観たNHKの番組があった。

バリバラ障害者情報バラエティ

という番組だ。

http://www.nhk.or.jp/baribara/

たまたま私がみた8月17日には、「セックスのなやみ」というのがその週のテーマだった。

軽い気持ちでみた番組だったけど、ここで果敢にも、きわめて当たり前なこと、つまり誰にでも性欲はあって、障害者でも、セックスをしたいという欲望があるということをはっきりと公言した障害者の女性がいた。

長崎圭子さんだ。
長崎さんのブログを見つけた。
車いすキャスター・長崎圭子のブログ
NHKラジオ第二「ともに生きる」キャスター兼ディレクター長崎圭子の雑記あれこれです♪


19歳で交通事故に遭い、障害者になってしまう前は普通にしていたセックスが突然できなくなり、大変な苦難があったそうだ。



素敵なエピソードがあって、かつては、長崎さんのオンナトモダチが、長崎さんがちゃんとエッチができるように、ベッドの上で長崎さんと格闘していろんな体位を試してみてくれたんだそうだ。

欲しいものがあって、欲しい物が比較的簡単に手が入りそうな人は、欲しいものを欲しいということに恐れってあんまりないと思うけど、そうじゃないとかなり強烈だ。

私も気が小さいのか、歯医者さんの診療台の上や、美容室の椅子の上など、まな板のコイ状態になると、結構言いたい事が言えなかったりしてる。


それでも恐れず、正面から欲しいものは欲しいと言える女性に出会うと、たちまち目の前の視界が明るくなるような気がする。

私もかっこうをつけないで、
欲しいものは欲しいと言える勇気のある人間でありたい。