こんにちは。

まにゅです。


    

家族構成

  1. 私(44歳)
  2. 夫=Tちゃん(53歳)
  3. 子=てぃきちゃん(3歳)
  4. 義父=K男(84歳)
  5. 義母=H子(80歳)


近所に呼び寄せた
・実母=M(67歳)
腹膜偽粘液腫、リウマチの難病持ち


私の祖母Tばぁちゃんは、
波瀾万丈と言えば、
波瀾万丈な人生だと思う。

生まれや育ちは、
私は把握していない。


ただ、
母が小学校二年生くらいの時に、
祖父Sと離婚している。

母の兄(M伯父)、母(M)、母の弟(A叔父)を置いて出て行った。
※四人目にY叔母がいるが、生後半年ほどで、風邪を拗らせて亡くなっている。

四人もの子どもを作ったことは、
本当にすごい。
※昔は子だくさんとは言うけれど

祖父、つまり祖母の夫は、
今で言う
・アルコール依存症
・ギャンブル依存症(特に競輪が大好き)
で、飲めば祖母とケンカして手を挙げる
・DV

というみつどもえ。

でも、子どもは好きだから、
子どもに手を挙げることはなかったらしい。

けれども、夫婦喧嘩はすさまじく、
母は今でも、男女の怒鳴り合いを聞くとふるえるほどのトラウマを抱えているほど。

祖母は、自殺未遂も起こしており、
当時の自宅(母の実家)の2階から、
飛び降りた。

幸い、怪我はなく、
今も無傷。

そんな環境のためか、
離婚を決めたそうな。

でも、当時(今から50年以上も前)、
離婚なんて珍しく、
女が一人で生きていくのは難しい、
と考えた祖母は、
他の男の人(せいさん)と逃げた。

駆け落ち、とでも言うのか?
分からないけど。

そんな祖母を、
曽祖母(母の祖母。Tばぁちゃんからみたらお姑さん。祖父Sの母)は、
「母ちゃん(Tばぁちゃん)は、悪くない!!
悪いのは父ちゃん(祖父S=曽祖母からみたら息子)だ!!母ちゃんを憎んじゃいけない!
憎むから父ちゃんを憎め!!」
と言ったそうだ。

ひぃおばあちゃん、、、
寛大、、、

でもこの曽祖母のおかげで、
母ちゃん(祖母Tばぁちゃん)は、
悪者にならずに済んだし、
何なら、
子どもたち(母たち三兄弟)は、
学校を通して手紙のやり取りをしていた。

そのため、音信不通にはならなかった。

祖母は、Sさんと再婚する時に言った。
「私は子どもを三人、産みました。
だからもう、子どもは要りません。
それでもいいですか?」

だから、祖母と再婚したせいさんのあいだには、
子どもがいなかった。

祖父Sに、祖母Tとやり取りをしていることがばれたら、一巻の終わり!!
だから、みんなこっそり密かに、
連絡を取り合っていた。

私も、
まさか実の祖母とその再婚相手とは知らず、
事実を知らされたのは、
せいさんが脳梗塞で突然、
亡くなって以降。

亡くなったのは、
私が小学校低学年の時。

事実を知ったのは、その後くらいかな。

でも、物心ついたころには
「遠いおじいちゃん、おばあちゃん」と呼んで、
大型連休のたびに、
私は預けられていた。

実家は飲食店で忙しく、
母たちは私の相手ができないからだ。

遠くに住んでいるから、
遠いおじいちゃんとおばあちゃんで。
二人は子どもがいないから、
manyuのことをかわいがってくれる。

そのストーリーを信じて疑わなかった。

ただ、やはり祖父Sにバレてはいけない。
「Sじいちゃんがヤキモチを焼くから、
遠いおじいちゃんおばあちゃんのことは、
内緒だよ。
言っちゃダメだよ」
幾度となく、私は言われた。

でも、不思議なことに、
私の従弟たちの写真が、
遠いおじいちゃんおばあちゃんの家に飾ってある。

なんで?と聞いたけれど、
誰も納得のいく答えをしない。

子どもながらに、
不思議だった。

謎多き遠いおじいちゃんおばあちゃん。
でも私は大好きだった。

せいおじいちゃんは、
たまに泊まりに来てくれた。

うれしくて仕方なかった。

私はしょっちゃう預けられていたけど、
それもうれしいことだった。
小さいころは「ママ、ママ」と寂しがって泣いたらしいけど。

せいさんは、
特に私を可愛がってくれていたと思う。

よく釣りに連れて行ってくれた。
釣りたての魚はおいしかった。

ばぁちゃんは、、、
一番、よく覚えているのは、
二人でマクドナルドへ行ったこと。

私はチキンナゲット。
ばぁちゃんは、ホットケーキ。

私のナゲットのソースを、
なぜかばぁちゃんがホットケーキにかけてしまい、、、
「なんで?」
「変なの」
と子どもながら、
ボロクソに責めてしまった記憶がある。

「はぁちゃんはいつも、ホットケーキにソースをかけるんだ」
そう言って、私にお金を渡して、
新しくナゲットのソースを買ってくるように言った。

はたまた、一緒に行ったデパート。
当時は、髪の毛にリボンを結ぶのが流行っていた。
デパートでは、ロール状の様々なリボンが、
1センチメートル単位で売られていた。

かわいいレースのリボンを買ってもらったことを、今でもよく覚えている。

とっても嬉しかった。

続く