大学時代に体調を崩した際、親切な教授がいた。

彼には個人的にいろんな話をしてもらった。

「お忙しい中、いつもありがとうございます」と言うと

彼は笑顔で「大丈夫、あなたが元気になることが大切ですから」と言った。

本当に素敵な方だった。


その方が言っていた言葉。

年上の男性が恋愛についてこんな言い方をするのは意外だったから、

今でも心に残っている言葉。


「失恋をすると、空が落ちて来る」


by K教授@英語教授法


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私は全力で恋愛をする人間なので、

恋が終わると、言葉通り空が落ちて来る。

その空が落ちて来る理由が、仮に自分にあったとしても。


この世の終わりのような気持ちになって

悲しくてもう生きていけないんじゃないかと思う。

人が死んだ時以外で、私は恋愛でしかこんな気持ちを経験したことはない。


でも、実際は空は落ちて来ない。

朝が来て、夜が来る。

たまに雨や雪が降るけど、晴れの日もある。

そんなこと、何もない時には分かり切っている筈なのに。


新しい恋をする度に思うこと。

「次に空が落ちるようなことはもうないといいな。」

でも、仮に空が再び落ちて来たとしても、冷静になって気付きたい。


落ちて来る空は自分の眼が見せている、ただの幻だと云うことを。

椎名林檎が好きだ。


感情を理由付ける必要はないわけだが、敢えて理由を考えるとすれば

彼女は山口百恵が「ひと夏の経験」「イミテーションゴールド」を両方歌ったように、

「ここでキスして。」「歌舞伎町の女王」の両方を歌う

淑女にも娼婦にもなれる、そんな側面を持った唄い手だからである。


ちなみに、双方の歌手とも私は「娼婦」としての歌が好きである。

「カワイク」もなれるのに、敢えてそうせずに媚びない強い姿勢が、同性の私にはたまらないのだ。


そんな彼女の「娼婦」としての歌から抜粋。


「同情を欲した時に全てを失うだろう」


by 椎名林檎 「歌舞伎町の女王」


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人と何かトラブルがあった時、

自分の正当性を主張して第三者にそれを話す。

そして、自分に都合良く話す。


周りから嫌われたくないから?

みんなにかわいそうって思って欲しいから?

その人ヒドイね って一緒に言って欲しいから?


そんなつまらん生き方をしちゃイカンと思った。

きっと、そんなものを欲した瞬間に、自分という名の人間の価値は無になってしまう。

仮に曲がってても堂々として逞しい方が、美しいのかもしれない。


毒にも薬にもなれない人間じゃなく

薬になれないなら、私は毒になりたい

東野圭吾の『容疑者Xの献身』が映画になったので

最近は平日に1人で映画館に行くのがお気に入りの私は、また仕事が終わってからフラッと見て参りました。

小説のファンの期待を裏切らない、素晴らしい仕上がりになってました。


さて、そこから抜粋。(原作にも同じセリフがあったか忘れてしまったが・・・)

人付き合いが苦手な数学者、石神。

彼は論理的な切り口でしかものが言えない。

それこそ、愛した女性にも「○○な可能性が高くなると思われる」

そんな言い方しか出来ない。

女性が好むような、気の利いた美しい言葉は何も言えない。そんな不器用な男。


そんな彼が主人公の湯川と出会った大学生時代の回想。

彼は大学のキャンパスで、既に解法が証明されている「四色問題」を熱心に解いていた。

湯川は尋ねた。「なぜ君は、もう証明された方程式を熱心に解いているのか?」

すると石神は答えた。


「あの解き方は美しくない」


by 石神 『容疑者Xの献身』 東野圭吾


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論理的な切り口でしか、ものが言えない人が

最も主観的な語彙である「美しくない」という抽象的な言葉を使ったことに私は衝撃を受けた。


自分のこだわりのフィールドがあるのならば

そこには自分なりのこだわった方法による"Tidy"さを求める そんな人間でありたいと思った。


説明できずとも、「美しい」と感じることは自由である。

私は是非ともその自由を謳歌して

こだわりのある分野では、そこに「美たるもの」を追求したい。

東野圭吾の『さまよう刃』より。


ある少年にレイプされながら、

警察に追われる彼と行動を共にしていた被害者の17歳の少女。


保護(補導?)されてから、刑事が「なぜ彼と行動を共にしたのか。レイプされた時は悲しくなかったのか。」と聞いた時に彼女が答えた言葉。


「フツーに悲しかった」


by 東野圭吾『さまよう刃』


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その言葉の後に、刑事は「フツーに」のニュアンスがよく分からなかった、と続く。


自分が17歳だった頃を思い出してみる。

あの頃は弱かった。

1人でいることが怖かった。でも、1人だった。

本当は1人ではなかったのかもしれないが、自分は1人ぼっちだと、なぜか思い込んでいた。


でも、世の中には1人でいることが怖い10代の少女を

食い物にする悪い男はいっぱいいる。

でも、利用されても1人でいるよりはいい なぜかあの頃はそう思った。

あの頃は、本当に弱かったから。

それこそあの頃は、その利用された経験が「フツーに悲しかった」


mixiの東野圭吾コミュでこの本の感想を読んでいたら

「この少女の行動こそ、1番理解ができなかった」と書いている方がいたが、

私からすると、説明は出来ないけれど、10代の少女の取った行動としては自然だと思った。

そして「フツーに悲しかった」というその発言すらも、至極当然な感想であり、発言だと思った。


男性で、しかもオジサンである東野圭吾はなぜその気持ちが分かる描写が出来るのか。

本当に天才なのかも、と思った。

テスト走行中に転倒して脊髄損傷を追い、今でも車椅子の生活を余儀なくされている青木琢磨氏。

彼は2009年にパリダカに出るそうです。


以下、彼のブログより抜粋。


「バイクと出会い、バイクと共に成長し、バイクと共に歩んで生きて行く人生って、素晴しくないっすか?
好きなことを見つけられたと言うことは、本当に今でも自分は幸せだと思っています。


by 青木琢磨氏


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たかがバイク。されどバイク。

今、自分の中にある「バイクが好き」という思いはきっと永遠の財産だ。


自分なりの夢を持つこと 好きだということ

それにライセンスは必要ないはず。


この気持ちがある限り、誰に何を言われてもずっと乗りつづけよう。