8/28月曜日に放送された、サロンド武蔵野理髪店 第111回目のポッドキャスト放送です。

 

オープニングトークはお二人の近況報告から、8月に入ってからも雨の日が多いことについて。子供達からしたら折角の夏休みで、思う存分外で遊びたい時期にかわいそうに感じる、また異常気象で野菜とかも心配。我々のこの地元もたくさん農業がある。地元で採れたてが食べられるということはこんなに幸せなことはない。そういう意味では雨が多いことは心配だとお話し頂きました。

 

あべさんの近況は子供の中学校の最後の野球大会の公式戦があって、休みだったので初めて車を出したり、道具を運んだりといった手伝いをしたとのこと。一回戦は勝って、二回戦は残念ながら見に行けなかったが負けてしまった。これで中学生の部活が終わった。一回戦で負けたチームのお母さんが号泣していたが、その時の意味が次の試合で負けた時に分かったとお話し頂きました。

 

松本さんからは自分も少年スポーツの応援をしているなかで、指導者の皆さん・監督・コーチなど色んな方たちの前でお話しする機会がある。自分自身の経験から照らし合わせてもスポーツを指導するということは本当に難しいことだなと感じることがある。

 

高校野球で言えば甲子園で優勝したチームは一度も試合を負けなかったチームが優勝するが、逆に言えばその一校以外の学校は必ず負けているわけで、そのチームの中でもレギュラーになったり、なれなかったり、プレーを一つとってもファインプレーをすることやエラーしてしまったりと色んドラマがある。 最後の最後まで100%笑ってスポーツを終えることが出来る選手は殆どいない。必ずどこかでどんな選手でも挫折をしたり自分自身の限界をどこかで感じたりが必ずある。 そういう意味では 少年スポーツの指導者の皆さんは良い時よりも挫折やスランプで苦しんだ時に指導者も親も子供たちに対してどういう手を差し伸べることが出来るかが一番大切なことじゃないかなと思っている。自分自身もスポーツをずっとやっていた人間なんでそんなこと思いながらお話しさせて頂いたりしている。

 

子供たちも、良い経験もそうだけど、むしろ思うように結果が出なかった時から色んなことを学ぶと思うので、涙が出るくらい子供も大人も一所懸命になって頑張ってやり遂げたということは素晴らしい経験だと思う。 こういう経験をより多くの子供たちに体験してもらいたいと凄く思うとお話し頂きました。

 

松本さんの近況は盆踊りなど地元の色んな会合にお邪魔させて頂いたこと。今まで副大臣をやっていてなかなか時間を取ることが出来なかったが、少し時間的に余裕が取れるようになったので、一か所一か所少しづつ時間をかけて、ゆっくり座って、世間話も含め色んなお話しを聞かせてもらいながら回ることが出来た。そういう意味ではこの夏は自分自身も勉強になったというか改めて原点を見つめ直すそんな毎日を過ごすことが出来た。 そうすると普段は聞くことが出来ない話が聞けるので本当に有り難いなと思う。耳の痛い話も多いが、逆に言えばそういう話を聞かせてくれることが何物にも代えがたい財産になると、身に染みて感じているので有り難い。そういう一つ一つの声を聞くことが出来るのは大切なことだと思うので、これからもそういう時間を大切にしながら一所懸命頑張っていきたいとお話し頂きました。

 

今後も少年スポーツの現場にもお邪魔させてもらって、子供たちが健全に成長していくためにスポーツの果たす役割もそうですし、同時に日本全体のことも考えなきゃいけないが、我々の地元東京なんかにおいては子供たちが運動できる場所が段々と減ってきている実態もある。2020年オリンピック・パラリンピックに向けて色んなコンプセプトや目標・目的をもって準備をしているけれど、折角東京でやるので世界で一番スポーツが出来る、スポーツを身近に触れることが出来る、トップアスリートを育てるだけでなく多くの人たちがスポーツに触れることができる裾野を広げる取り組みも是非やってみたいと思うと凄く感じているとお話し頂きました。

 

 

二つ目のお話しは内閣改造と前職である副大臣として行なった仕事について。

 

8月の頭に内閣改造があった。 日本の場合は議員内閣制なので、選挙によって選ばれた国会議員、所謂立法府に所属する議員が内閣も組織するという形という中で、一年間内閣府の副大臣という仕事をお陰様でやらせて頂くことができた。

 

振り返ってみると丸一年と何日間という期間だったが凄く充実してましたし、あっという間だったというのが率直な感想。副大臣の仕事を終えることが出来て正直、ほっとしているのが率直な感想。

 

内閣府というのはほかの省庁のように決まった仕事が決められたわけでなく、それぞれの省庁に収まりきらない国家的な課題を内閣府がリーダーシップを発揮し、その他の省庁を纏めていって、その国家的な課題を解決していくというのが内閣府の役割。

 

一番自分自身が気をつかったというか、苦労したのは防災。 日本は災害が多い。台風や一年間振り返っても地震あり、様々な災害がありましたから、そういものへの対応をしなければいかんということで、かつ現場を任されている仕事なので、常にいざ災害がこの瞬間に起きたらどうしようということを常に頭の中に描きながら365日朝から晩まで対応していた一年間だった。

 

残念ながらこの間の災害において、お亡くなりになられた方、被災された方もいらっしゃるので、そういう意味ではご冥福とお見舞いを申し上げたいと思う。ただ何とかこの仕事を無事一年間終えことが出来たのは私としてはほっとしてるのが率直な気持ち。 災害からすべての命やすべての暮らしを守ることができれば一番良いが、なかなか現時点において日本の国がそこまでには至っていないという状況のなかで、失われる命や生活を少なくしていく努力をしていかなければいけない。災害が発生した後の初動対応や様々な支援、救助・救出を含めた支援をしっかり迅速に国としてやっていくということもやっていかなければいけませんし、事前防災の備えというものもしっかりとやっていかなければいけないということでやらせて頂いた。

 

よく言われるように日本というのは役所に官僚の皆さんがいて、それぞれの皆さんが一つ一つの仕事をしっかりとこなして日本の国の行政を守ってくれている。 自分自身が今回副大臣という仕事をするにあたっていくつかテーマをもって仕事をさせてもらった。その中で自分自身が意識したのが民間企業の出身なので民間の当たり前を少し行政の現場に持ち込んで、何とか色々な対応ができないかなと自分なりにテーマに掲げてこの一年やらせてもらって いた。

 

防災の分野では前にも紹介した「災害情報ハブ」という仕組みを作る第一歩を記すことが出来た。それまでは国は国、地方自治体は地方自治体、民間企業は民間企業と様々な団体が災害対応をそれぞれに一所懸命やってくれていて、勿論連携もしているんだけれど、そこの間の連携にはかなり壁があって、なかなかそこが統一的に上手くオペレーション出来ていないという部分があった。そこでなんとか災害に関係する皆さんがそれぞれ持っている情報を一つに集約して、同じ情報を元に統一的かつ効率的に国や地方自治体、民間企業や団体が救助・救出や被災者支援の行動がとれるようにするためのプラットフォーム・基盤を作ろうというのを一所懸命この一年間やっていた。

 

実はこういう取り組みは国としてやったことが無い取り組みだったので、なかなか大変で、根回しではないが自分自身が色んなところに頭を下げに回って、理解を得て、やっとこさっとこ形になって来年の平成30年度来年度予算に国としても予算計上しましょうというとこまで進めることが出来た。そういうことも含め一つ成果として残すことが出来たのは良かった。

 

我々の感覚からしたら災害が発生した時に、ここは国だとかここが自治体だとか言っている場合じゃないわけで、そうじゃなくて皆同じ思いを持って一所懸命頑張って災害に対応は当然するが、その前提となる条件がきちんと整っていなければいかんということで、そういう意味ではそれぞれの組織の壁を乗り越える仕組みが出来たことは本当に大きな一歩を記すことが出来たのかなと思うし、副大臣という仕事は外れるが一議員という立場から応援して推進をして行って しっかりと実のあるものにしていきたいと思うし、やらなきゃいけないことは沢山あるので同時にそれを防災に限らず、そういうことに応用していくことができれば良いかなと思うとお話し頂きました。

 

他にも民間企業出身からすると納得出来ないことが沢山あるのでそういうことも色々とやらせて頂いた。 例えば自治体クラウドシステムの構築というのを一所懸命やっていた。

 

日本の国には1700の自治体がある。地方自治の原理原則があるので、それぞれの自治体が自分たちの地域を良くするために創意工夫をして色んな取り組みをやってもらうことは凄く良いこと。 しかし、それぞれの自治体で同じような仕事をしていることは沢山あるなかで、そういうものをやるときに基本となっているシステムをそれぞれの自治体が勝手に作っているのはとっても非効率的。

 

民間企業でも合併する事があるが、合併をした時の一番のポイントは共通化できることはできる限り共通化して経費を削減して、それを自ら最も伸びる場所に人材面でも資金面でも当てていって、その企業をさらに成長させるのが一番の基本だと思う。 残念ながら今までの日本の国はそれぞれの自治体がやっているので、そのために非効率的になっている部分があった。

 

これは実は大きな問題で、当然もっともっと無駄遣いが削減できるところもあるし、防災の観点からしても大規模な災害が発生した時に、他の自治体から応援する職員が来ても、端末の前に座ったら同じ仕事でもフォーマットが違うと又一からマニュアルを読み込まなければいけないのは安全保障上・危機管理上あまりよろしくないところもあり、そういうところが結構積み重なってる現状があった。

 

民間企業だと大きな会社になると、給与管理や色んな社会保険関係の書類を役所に提出しなければならないが、この市とこの市とこの市で全部違うので、それぞれに対応して事務を回さなければいけないとか、相当非効率的なことが生まれてることもあって、実はこれをできる限り各地方自治体においても共通化できることは共通化してもらって、税金の無駄遣いをできる限り無くしてもらって、浮いたお金を本当に地方自治体として町のために必要なことに予算なり人を回してもらおうという取り組みを進めていて、これも一所懸命自分が言って、今年の秋くらいになると思うが、初めて総務省が全ての自治体がどれ位システム関係に予算を使っているか全部出すことになっている。実際共通化しているところは3割から4割経費削減が出来るといわれている。それを実際見える化して、あなた達の自治体はどれくらい使ってますよ。共通化しているところは同じ規模の自治体でもこれくらい安くなってますよと見える化して、地方自治の原則の中で出来る限り各自治体においても、もっともっと皆さんからお預かりしている税金を効率的に使えるように判断が出来る基礎的な材料を提供しましょうと、実は一所懸命やらせて頂いた。これをやるだけでもものすごいお金が出てくるはずだとお話し頂きました。

 

もう少し身近な例だとこの前ニュースにも出たが水上バスで旅行客と荷物を一緒に運びましょうという実証実験を災害対応として行った。23区は川があって道路が渋滞して使えないときに船で人と物を運んだ方が効率的にいざという時にできるんじゃないだろうかというのがあった。 実は松本さんが関連していたとのこと。

 

地方で過疎化が進んでいて、路線バスの経営が苦しい、物を運んだりするのも担い手がいない、宅配業者の過労の問題とか色々言われている。 なんでこんなことになるのかというとお客さんを運ぶのと荷物を運ぶのは規制で分けられているから。

 

でも今の日本の状況を見てみると路線バスでなかなかお客さんが乗る人も少なくて、空いてる座席があるのなら、そういうところに荷物を載っけることによって、バス会社からしてみれば運送料を使うことによって路線の維持をし、宅配業者さんからすれば、なかなかそういう所に運ぶ人員を常に確保しておくのは難しいからそういう人たちにとってそういうことをできるようにするなど規制の見直しもやってなんとか地方を守っていくための取り組みが出来ないのかということもやらせてもらっていた。実現する方向でその一環として東京都でもニュースが流れた。

 

まだまだ日本の国にも直さなければいけないこと、やれることは沢山あって、自分自身は民間の視点というか、正いいと思うことはやっていく、その障壁になるものが霞が関の論理とか、そういうことで障壁になっているものは取り払ってなんとか変えていきたいという思いで一所懸命やってきたつもり。なんとかこういう取り組みが花を咲かせてくれればありがたいなという気持でいる。

 

いずれにしても身の回りで見てみても我々のなかでこういうこともっと直したらいいのにとか、なんでこんなことやってるんだろというのが結構あったりすると思う。そういうものをしっかりと受け取めて課題として持っていくのが政治の大切な一つの大きな役割だと思うので、そういうことも含めてこれからもしっかりと頑張って今度は一議員という立場になるけれどやっていきたいと思う。

 

この一年間なんとか無事に勤め上げることが出来たのも本当に本当に皆さんのお陰だと思う、本当に有難うございます。これからも一所懸命頑張っていきたいと思うので色々とご意見とか教えて頂ければと思う、有難うございました。

 

 

三つ目のお話しは 国立市が小平市・西東京市・国分寺の選挙区と離れてしまう話

 

一票の格差の是正というものをしていかなければいかんということで、これは憲法上も認められている一人一人の人間は平等でなければいけないので、そういう意味では一票の重みも均等化していかなければいけないという中で一票の格差に関する裁判結果が出て、是正をしなければいかんということで東京に関しては25選挙区数は変わらないが人口の割合に併せて入れ替えて、松本さんの東京19区は西東京市・小平市・国分寺市・国立市だったが、国立市が抜けることになった。

 

松本さんとしてはこれまで人間関係を築いてきたので残念で悲しい思いとのこと。国会議員は地域の代表という考え方もある。自分が北海道や沖縄の事を十分に分かるかと言えば分からないわけだから、この在り方をどうするかもしっかりと考えなければいけないと思う。国民への分かりやすさも考えると自分としては中選挙区に戻すことも一つの検討かなと思うとお話し頂きました。

 

最後に松本さんから、子供さんたちの感染症も流行っているようなので皆さん気を付けましょうとお話し頂きました。

 

サロンド武蔵野理髪店 第111回目ポッドキャスト放送

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