7/24月曜日に放送された、サロンド武蔵野理髪店 第110回目のポッドキャスト放送です。

 

一カ月開けて、久しぶりの放送になります。

オープニングトークはお二人の近況報告と九州北部豪雨と国の災害指定のお話。

 

あべさんはちょっと聞き苦しい声で申し訳ないということから、声が嗄れた理由はお世話になっていた小平の鈴木団長が引退されたことについての慰労会に参加したことが原因とのこと。

 

鈴木団長は団長を12年、消防団としての在籍は34年と長い期間、消防団の一員として小平の安心安全を守り、団長として小平全域に対して一所懸命責任をもちつつ、北多摩の方でも会長をされていたりという凄い人。 慰労会には色んな方が呼ばれていて、皆さんとお話しする中で、団長含め「一番大きな出来事はやはり3.11だよね」と、震災の時に市政始まって以来の震災発令に「震度5以上で消防団をたちあげろ」という話が出ていて、その時に自分は分団長だった、その時は皆頑張ったよねと、その時の話が時系列で資料まで配布されて、皆さんとその話しをしたらすっかり声が嗄れてしまった。熱い気持ちを、OBになっても町を守ろうねと熱く語り合ったとお話し頂きました

 

松本さんは災害担当の副大臣として九州北部を中心に発生した豪雨の対応で現地に行ったことについてお話頂きました。

 

大分県では避難誘導していた消防団員が土砂崩れに巻き込まれ、お一人亡くなられたとか、福岡・大分それぞれで大きな被害があり、7/5に大雨が降り、急激に川が増水した。結局例年の7月一月で降る降水量の二倍以上の降水が9時間の間で発生するというもの凄い雨があったこともあり、河川の氾濫・土砂崩れ・斜面が山腹崩壊することによって、木ごと流れ落ちたことによる流木もかなり発生して、結果としてご自宅が流されてしまったり、そうした様々な被害があって、多くの方が命を落とされたり、被災されたという状況で、改めてお亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げたいしたいと思いますし、被害にあわれた皆さま方にはお見舞いを申し上げたいと思う。

そうした対応を自分としても全力を尽くしてやっているという状況ですとお話し頂きました。


収録日と放送日に時間差があるので、実際に放送されてる時点でどういう状況かは分からないが、現時点においてはまだ連絡の取れない方がいらっしゃる状況でもあるので、自衛隊・警察・消防・海上保安庁が全力を尽くして救助・救出活動にあたったりしているので、早くそういう連絡の取れない方が連絡が取れれば一番良い話。災害に巻き込まれてるとすれば、そういう方がきちんと発見されるということが本当に一番大切なことだという思いで自分も一所懸命対応させて頂いている状況だとお話し頂きました。

松本さんは7/5に警報が出て大きな被害が出た翌日の6日に福岡県に入ったとのこと。7日には丸一日朝倉市に行き、被害の現場に行き、12日に総理が現地入りしたので防災担当として松本さんも付いて行き、大分県日田市、福岡県の東峰村と朝倉市に行って関係者とのお話し、避難所生活をおくってらっしゃる皆さんからも色んなお話しを聞かせて頂いたとのこと。

 マスコミで報道されている以上に現場の状況が厳しい・酷い状況だということが自分の中では一番印象に残っている。何とか一日も早く皆さんの安否が確認され、復旧・復興に進んでいって、被災された皆様が将来に向けて希望をもって生活を取り戻してもらえるよう、全力を尽くしていかなきゃいけないことだと思うとお話し頂きました。

また国の災害指定の制度について、どういう制度か知って頂くと役立つかなと思うと「激甚災害指定」と「災害救助法」についてお話し頂きました。

大きな災害が発生した場合、災害に対して第一義的に対応するのは基礎自治体。小平市や西東京市で災害が発生したら、それぞれの市で対応するのが基本。ただ災害の規模によっては市だけでは対応できないケースがある場合がある。

 

激甚災害指定とは災害によって大きな被害が出た時、公共土木に被害がでた時、例えばもう一回橋を架ける・道路を作る、農林水産業に大きな被害が出てるので、それらの復旧事業をしたりと復旧・復興の様々な取り組みをしていかなければいけない。 普段から普通に道路や学校の整備に東京都や国からの補助金が入って整備されているが、激甚災害指定にされると、その国が補助する割合がぐっと嵩上げされる仕組みになっている。災害発生直後より復旧・復興に入って、そのために壊れた道路や橋、使えなくなった農林水産のための施設をもう一度作るという時に重要になる制度とのこと。

激甚災害指定は政治的な意思で指定するものでなく、実際の被害がどれ位有るのか、自治体の財政力・基礎体力がどれ位あるのか、というものの見合いを見る中で数字が決まっていて、その数字が被害額を超えると、被害額の積み上げがなされ、それぞれの市町村では賄いきれないという水準に達した時に法律上の指定がされ、補助の嵩上げがされていく仕組みだとお話し頂きました。

また逆に 災害発生直後重要になるのは災害救助法の適応をするかどうかが凄く大切。適応されると避難所設置、仮設住宅を作る、炊き出しや給水、生活必需品の支援、医療の提供、自衛隊・警察・消防・海上保安庁の救助・救出活動、土石・瓦礫の除去も自治体の負担でなく国が面倒みますという枠組み。

 発災直後一番大切なのは災害救助法がきちんと適応されてるかが一番重要。これが7/5の大雨の直後にすぐに災害救助法が適応しているので被災地には迅速に自衛隊・警察・消防が入って救助救出活動したり、避難所の設置、炊き出し、給水、必需品の提供、医療の支援も自治体として財政的な心配をせず提供できる体制が出来上がっている。

九州の話だけでなく、日本全国で大きな災害が発生した時に、激甚災害指定ということがテレビやニュースで流れるが、実は段階を経て、色々なフェーズフェーズによって支援の枠組みは違っていて、それらが制度として用意されているので、日本の国の災害に対応する制度がこういう風に出来上がっているんだということを皆さんに知って頂くことは凄く良いことなのかなと思う。

今回、救助・救出をする作業、安否不明者の確認作業、孤立を一刻も早く解消していかなければいけないということで道路を開けたりとか、孤立が長引くような状況であれば、ヘリコプターで避難所へ搬送したりということをやってということをまずは一所懸命やってという状況だった。

 

いずれにしても本当に大きな災害。実際に見て、現場に行って拝見して、避難所に避難している方々お声とかをお聞きしてよく分かるんですけれども とにかくこういう大きな災害が発生した時には日本全国の皆さんからの励ましの声が被災者の皆さんにとって大きな心の支えになることは間違い無いありませんので、そういう意味で皆さんにも九州北部での災害を自らの事として、心を寄せてご支援して頂ければ有り難いなと思う。

実際に被災地の方からお話を聞いたり、被災地の市長さんや村長さん等からお話を聞いた時に、今回の災害によって地元で農業や中小企業をやっていた皆さんが心が折れることが無いように是非支援をお願いしたいなんてことがいわれてますし、そういうこともしっかりやっていかなければいけませんし、ただ単に元に戻せば良いうのではなく、今回の災害を一つの契機にしてより良いまちづくりを進めていきたい、という強いお声も色んな方から頂いたところなので、被災地の皆さんには負けないいで一所懸命頑張って貰いたいと思いますし、政府も全力を尽くしして頑張っていきたいと思いますが、是非皆さんからも応援をして頂けると有り難いと思うとお話し頂きました。

 

 

二つ目のお話しは日本とEUがEPA(経済連携協定)を結んだことについてのお話し。

あべさんが気になったニュースとして、 EUと日本が色んなお話しをしている中で、福島産の農産物の輸出が再開するなどの話があるがどういう動きなのか、ということについて日本とEUで結ばれたEPA(経済連携協定)についてお話し頂きました。

 

厳密にいうとEU側としては色んな証明書が無ければ日本からの農産物・海産物を輸出しちゃ駄目という規制があったが、これらが大幅に緩和され規制が段階的に無くなる方向になった。これ自体は歓迎すべき話。この話の流れの中でEPA経済連携協定を結ぶことで大枠合意をしたという話の中の一つが福島産農産物の話だったとのこと。

 

他にも選挙があったり、色んな大きなニュースがあるなかで、あまり大きく報道されてないが、EUと日本が貿易関係で大きな結びつきが得ることが出来たということは、日本の将来にとっては凄く大切な話になると思う。

 

ヨーロッパからしてみれば、農産物を日本に対して売り込みたい思惑があり、日本からすると自動車をはじめとした工業製品をEUに輸出をしていきたい思惑があった。日本の自動車はEUに輸出するときには関税が掛っていた一方、韓国の自動車には関税が掛かって無かった状況もあり、工業界からしてみれば「是非、関税を無くして欲しい」という思いがあり、農業界からしてみれば「海外から安いものが入ってくる」とよく言われているのは、EUから入って来るチーズには約30%位の関税が掛かっているので、そういうものを無くされてしまうと、酪農関係の人達にとっては大きな打撃になるので、そういう所の調整を行っていたが、最終的には大枠で合意をして段階的に関税を無くしていって、日本とEUが経済的な連携をしっかりと強めていくことを進めているところ。

 

日本は貿易で栄えてきた国。また日本は世界との関係を強化していく中で、経済的な意味も国際的な地位も高めていく意味においては方向性としては正しい選択をしていると思うし、大きなニュースになってもおかしくないような出来事だと思う。是非そんなことも皆さんには知って頂いて、日本とEUが色んな意味で結びつきを強めていって、実際に貿易関係ももっともっと強めていければ良いんじゃないかと凄く思う。

 

実は今から2年前、EUの大使と直接会って、かなり長い時間お話をじっくり聞く機会があった。当時からEUは日本とのEPAを前向きに考えていた。 ヨーロッパは一つ一つの国でみればアメリカや中国と比べると人口とか少ないが、EUという全体の大きな物としてみると、人口も経済規模も大きい地域であったりするので、こういう所としっかりと結びつきを強めていく・進めていくことは、これからの国際社会の自由貿易を進めていくにおいても日本が果たす役割として非常に大きな意味があると思う。

 

皆さんもご承知の通り、アメリカが自国優先をするなかでTPPの話とか、自由貿易の流れから逆行するような流れがあったり、イギリスもEU離脱の話があったり、世界の状況がどちらかというとオープンな市場を作りましょうというより、保護主義的な方向に走りつつあるなか、日本とEUが大きな協定を結ぶことによって、これからも出来る限りオープンで自由な市場経済をしっかりと作り上げていきましょうということは経済関係のみならず、色んな意味で大きな意味合いがある取り組みなんだろうなと思う。

 

当然、国内においても心配をする業界があるのも事実なので、そのあたりはしっかりと国としても対応を考えてうっていかなければいけないので、恐らくこれから大筋合意をしたことに伴って、具体的な議論がしっかりされていくと思う。 ただ大きな流れてとしての日本の国の方向性がこういう形で一つ示されたということを是非皆さんにも知って頂くと良いんじゃないかなと思うとお話し頂きました。


三つ目のお話しは都議選についてのお話。

選挙がある事もあって放送が一回お休みでした。その都議選の結果について松本さんが感じたことをお話し頂きました。

 

まずもって都議選の結果を見て、実際に松本さんが応援した候補者もなかなか結果を残すことが出来なかった。本当に色々と反省しなければいけないことばかりの都議会選挙だったなというのが率直な感想。

 

特に与党第一党と野党第一党がそれぞれ非常に厳しい結果になり、第三局の小池さんのところがもの凄く議席を伸ばしたという状況の中で、新しいものに対する期待が高まったということと、既存の政治に対する不信感や嫌悪感が色濃く出たのかなと今回凄く感じた。このあたりの所はしっかりと政治に携わる者は胸に刻んでいかないといけないんだろうなという思いを持っている。

 

まずは今回の結果、民意を受けて選ばれた都議会議員全員が一所懸命頑張張ってもらって、都政を前に進めていって、都民一人一人が今回の選挙結果が良かったと思ってもらえるように頑張ってもらわないといけないし、結果を残してもらいたいと思う。

 

一方結果が残せなかったことを真摯に受け止めて、そこをどう考えていくかだと思う。勿論政策的な部分もあったと思うが、与党第一党、野党第一党がそれぞれ苦戦して、政治に対する色んな意味での不信みたいなものがあるのかなと凄く思った。与党に対しては強引過ぎるんじゃないかとか、少し驕っているんじゃないか、とか政策とは違う部分での色んな国民の皆様の思いも有ったろうと思う。内閣改造も今度あるという話なので いずれにしてもしっかりと若手が頑張っていかなければいけないと自分自身は強く思うとお話し頂きました。

 

最期に松本さんから災害の話を沢山させて頂きました。台風シーズンも到来します皆さん気を付けましょうとお話しいただきました。

 

サロンド武蔵野理髪店 第110回目ポッドキャスト放送

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