12/28月曜日に放送された、サロンド武蔵野理髪店 第94回目のポッドキャスト放送です。

オープニングトークは映画と町興しのお話から。

あべさんは夏に入院してから15キロ痩せたことで体調が凄く良いとのこと。そのおかげで以前から趣味で参加していたドラマや映画のエキストラを再開。色々な作品に出ているとのこと。

最近は地方に行くと、その地域のフィルムコミッションがあり、映画・ドラマ・CMの撮影場所を提供して、それを地域の人が盛り上げ、町興しに使おうというものがある。たまたま最近参加した撮影場所の地域でもフィルムコミッションをやっていて、その関係者の方々と交流したことで色々なことを考えたりできたとのこと。

松本さんからは、地元では国立市観光協会がドラマや映画を撮影を誘致している。自分の知っている町が出てくるのはやはり嬉しいもの。実際、ファンの方が漫画や映画の舞台の場所を「聖地」として訪れるようになることもあるので、そういう街づくりもなかなか面白いと思う。

我々にとって当たり前の風景が映画等を作成する人達を通すことで、また新しい風景で見えたりして、自分たちの町の再発見になるようなこともあるのかなと感じている。地元でももっとそういう動きが盛り上がると良いなとお話頂きました。


二つ目のお話は映画繋がりということで日本とトルコの合作映画「海難1890」について。
あべさんも松本さんもお正月休みに是非見に行きたい映画としてお話頂きました。

「海難1890」は日本とトルコの関係を描いた映画いということで凄く注目されていて、今度国会でも上映できないかというような話も聞いているとのこと。

物語は以前のラジオ放送でもお伝えしたことがある「エルトゥールル号」のお話が元になっている映画。

昔、エルトゥールル号というトルコの軍艦が日本にやって来た時、和歌山県の串本の沖合で船が難破・遭難してしまった。その時に遭難した人達を和歌山県の串本の人達が献身的に介抱し、日本からトルコへ送り届けてあげる事ができた。その後もトルコの人達は日本の暖かい看病に感動して教育の現場でも教科書に載せるなど語りついてくれていた。時が流れイラン・イラク戦争の時、イランのテヘランにはまだ日本人も仕事で沢山残っていた。しかし戦争中なのでテヘラン上空の飛行機は全て撃墜するということになり、日本の航空機は自衛隊機も民間機もトルコへ飛べない状況だった。テヘランにはトルコ人も沢山いたが「我々は地続きでトルコに帰る事ができる、あの時日本からエルトゥールル号で受けた恩を返す時だ」とトルコの航空会社の人が日本人を助けに来てくれたという実話が元になっている映画。

日本ではなかなか教科書とかで教えてないので知らない人も多いと思うが、この映画は日本政府としてもトルコ政府としても意義深い映画ということで、我々としても有難いし、是非多くの人達に見て貰い、あの時どういうことが起きたのか映画を通じて知って貰えると嬉しい。

また映画には串本の人達がエキストラで沢山参加していて、串本では今でも遭難の犠牲者の慰霊を続けている。またトルコとの間の交流も色々している町。エルトゥールル号の話は串本の人達にとっても語り継がれている事だが、エキストラになることを通じて先人達の足跡をなぞることができることは凄くいいことだと思う。他にも最近では杉原千畝さんの映画が上映されるなど、日本の人達がやってきた色んなことが映画化されているので、そういう映画を通じて色んな事を知って貰えたら嬉しいとお話頂きました。

海難1890:http://www.kainan1890.jp/


三つ目のお話は地方創生政策アイデアコンテスト2015で西東京のチームが賞を受賞したお話。

松本さんが最近嬉しかったことの一つが地方創生政策アイデアコンテスト2015で西東京のチームが賞を受賞したこと。

これからの日本の将来を考えた時にいろいろな切り口があるがその一つが地方創生。そのために政府が提供したツールの一つが「RESAS(地域経済分析システム)」。

誰でもPCで見れ、色んな役所が持っているデータを集めて来て人口動態がどうだとか、町の産業は何があるかなど、そういうものが数字だけでなく目で見れるように可視化され、より分かり易くなっている物が提供されているとのこと。

何故これをやろうとしたかといと、なんとなくイメージで「自分たちの町はこういう街だよね」と誰もが思っているイメージがあると思うが、一方で実際に数字でもってそれを見てみると、自分たちのイメージとは違う部分があったり、自分たちの地域が他の地域とどういう関わりを持っているのかというのがなかなか見えずらかったりするものが全国のデータをかき集めて、皆さんに見えやすいシステムを作ることによって、イメージで考える街づくりでは無く、事実として存在する数字に基づいて正しい現状認識をし、正しい街づくりをして貰いたいという思いで政府がシステムを提供することになったとのこと。

西東京のチーム「チーム24分で住む街」の人達がはRESASを利用して、自分たちの西東京の町を分析。実際にこれからの西東京をどうしたらいいかということで考えて下さった。テーマは「より良質なベッドタウン24を目指して」というテーマで賞を受賞された。

内容は西東京の人は吉祥寺に出るケースが多いので、吉祥寺とのアクセスを強化しつつ、地元の強みである都市農業等を組み合わせていくとより良い町づくりが出来るんじゃないかと分析した結果を発表して下さった。こういうものを利用して街づくりの提案をその地域に住んでいる民間の人達が勉強して提案してくれたのは本当に素晴らしい事だと思うし、嬉しかった。

これからの地方創生のキーワードは自らの頭で考え自らの行動で町を作っていくということになってくると思う。昔は全ての町に一億円配るぞということをやったりし、疑問の残る結果も少なくなかった。これからは自らアクションを起こして貰えるような地域の人達の力を如何に引き出していくのかが町おこしの大きなポイントになってくると思う。そういうところを応援する仕組み作りをしていき、いい事例が出来上がったら近隣の町にも参考にして貰い、広域で連携をしたりしながら地域の課題を乗り越えて行けば良いのではないか。自分たちが住んでいる地域のことを地域のみんなで考え行動を起こしていくことが凄く大事だと思う。そういう意味において西東京のチームが賞を受賞したことは本当に嬉しい。コンテストのチームは実は地方が多かったが都市部でもそういう分析をすることによって色んな取り組みや可能性がでてくることも分かりそれも嬉しかった。

私達が住んでいる町は色んな可能性を秘めていると思う。冒頭のフィルムコミッションそうで、当たり前にありすぎて分からないけれど、良いコンテツになるかもしれない。そういうものを活かしながら街づくりをすることによって地域の皆さんが安心して豊かに生活出来るようになると良いなと思う。今までとは少し違う発想で町を見たり町の将来を考える頃が大事になるのかなと感じた。

是非皆さんも一度「RESAS」を見て貰い、眺めるだけでも面白いので是非使って頂き、西東京のチームもHPに乗っているので参考に色々考えて欲しいとお話頂きました。

RESAS:https://resas.go.jp/#/13/13101
地方創生政策アイデアコンテスト2015:http://expo.nikkeibp.co.jp/bdc/resas/contest2015/


四つ目のお話は1/4から始まるH28年度の通常国会のお話
 
年末にかけてはH28年度の予算・税制、補正予算を組むための議論が年末ぎりぎりまで続く。年明けは1/4から通常国会が召集されるので4日から国会での論戦がスタートすることになる。

今回の通常国会は色々と大変だと思う。一つは参議院選挙を控えているところがあるため、参議院選挙をにらんだ色々な動きが出てくると思う。予算や税制の絡みの部分においても今まで低減税率とか色んな議論があったがそういうこと主含め当初から色んな激しい議論がありそうだと予想しているとのこと。

予算は国の支出、税制は歳入に絡む話。基本的には支出と歳入はセットで議論されなければならない。来年度の予算は4月に始まるので4月までに基本的には予算にしても税制にしても法律にして仕上げていかなければいいけないということなので、通常国会の冒頭はH27度補正予算の議論、そのあと間髪いれずH28度予算と税制にからむ議論が始まり、4月に向けて進めるためには衆議院は2月中に、参議院は3月中に法案を通すことが出来るかが焦点になり、色んな議論も行われると思う。

国民の皆様にとって大切な議論だとおもうので、注目して見て欲しい。そういう意味では予算・税制がこれだけ大きな議論になる国会もあまりないと思うので、いつそれらの法律案が国会を通るのかというのもかなり大きな議論になって行われていくと思う。1/4最初から、かなり激しい議論が展開をされ、マスコミでも国会に関する報道が増える年になるんじゃないかと感じている。

松本さんは来年から財務金融委員会に所属し、理事という立場で委員会を上手く回す側の仕事もやらなければいけない。この仕事にも一所懸命頑張りたいと思うとお話頂きました。

予算が一年間の国の骨格を決めると言っても過言ではない。国の予算が都道府県の様々な事業に関しても直接跳ね返ってくるし、市区町村の様々な事業にも跳ね返ってくるので、そういう意味では予算をしっかり執行することが国だけでなく都道府県の様々な施策や市区町村の施策にも大きく影響してくるところであるのでしっかりやっていかなければいけないところだと思う。

一方で野党の皆さんを中心にしてここはこうした方が良いと言うご議論もありますから国会の場でしっかりお聞きして、できるだけ多くの皆様に納得して頂ける形を作ってお届けをすることが大切なことだと思う。これからどうなるのか予断を許さない状況でもあるので、色んな方からの色んな意見をしっかり受け止めて行きながら頑張ってやっていければいいのかなと思うとお話頂きました。

そういう意味では来年はいま申し上げたところが大きな争点になると思う。他にも社会保障に絡む部分や一億総活躍など具体的な政策を通して様々な施策に関する法案も出てくるので是非皆さんにもしっかりと見て欲しいとお話頂きました。


サロンド武蔵野理髪店 第94回目ポッドキャスト放送

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