4/27月曜日に放送された、サロンド武蔵野理髪店 第86回目のポッドキャスト放送です。

オープニングトークは二人の近況報告から。

今年の春は桜が咲いた後に寒い日があったせいか、その分例年に比べ桜が残っていた印象。松本さんは春のシーズンは桜に因んだ地域のイベントにお邪魔させて頂いて、楽しく皆さんとお話しながら交流させて頂いたりしたとのこと。この時期の日本は最も美しい時期といえる。ウキウキしながら暖かくなってきて春が来るといいなぁと思いながら過ごしたとお話頂きました。

あべさんは息子さんの中学の入学式があり、桜が長持ちしたお陰で桜を入れた写真が取れて良かったこと。新しい環境での恩師との出会いは人生でもの凄く大きなことなので、教育者の人達は新人を励まして欲しいとお話頂きました。

恩師という話題から松本さんが座右の銘として良く話す「いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」という小平市の名誉市民でもある彫刻家の平櫛田中の言葉は松本さんが中学卒業の時に恩師から贈られた言葉とのこと。いつもその言葉を心の中に置き「自分がやらなければいけないんだ」と心に刻みながら意識して様々な事に取り組んで来た。それも恩師との人間関係があってお世話になったり、厳しく指導されたりしたことが今でも心の支えになっている。特に中学校1年生から3年生は心身ともに変化のある時期なので、先生と良い関係を築いて楽しい中学校生活を過ごして欲しい。

また春は小学校も中学・高校・大学だけでなく社会人も含め、新しい門出の時。ちょっと振り返って今までお世話になった人達に感謝をしつつ、これからの新しい生活に向けて頑張って欲しい。桜の綺麗な色は桜のごつごつした木の皮から取れると聞いたことがある。見た目にはごつごつした茶色い幹だけど、桜の色の源を沢山蓄えていて、春になると綺麗な花を咲かせてくれる。目には見えないけれど綺麗なものを溜めこんでいる、そういう心の内に美しい物を蓄えることが出来る子供達が育って欲しいし、そうした子供達の未来に期待をしたい。そのためにも自分たちも頑張っていきたいとお話頂きました。


一つ目のお話は国分寺の町興しと日本の宇宙開発の歴史について。

60年前に糸川博士が今の国分寺市にある早稲田実業高校のある場所でペンシルロケットの打ち上げをしたことが日本の宇宙開発の発祥と言われている。そういったこともあり、今までは有志の人たちが子供達に宇宙に興味を持ってもらおうと夏休みにペットボトルロケットの打ち上げを行ったりしていたが、今年は国分寺市が宇宙で町を盛り上げるため、ペットボトルロケットの水平発射をしたり、本多公民館で宇宙開発に関する企画展を催したりしたとのこと。

糸川先生が発射実験を行ったペンシルロケットに因んだ物を全国から集めて、過去最高の数を展示したり、それに合わせてJAXA、内閣府、文科省にも講演をして貰ったり、はやぶさがイトカワから採ってきた微粒子やカプセルの実物を借りてきて、大勢の子供達に生で見てもらったりしたとのこと。

松本さんも企画展を実際に見た感想として、日本の宇宙開発の歴史が分かりやすく説明してあったりと自分自身も楽しかった。また何よりも子供達が目をきらきらさせて展示物を見ていたことが嬉しく、あれを見た子供達の中から将来宇宙飛行士が生まれたらいいなぁと思った。宇宙開発担当の内閣政務官として大人も子供もわくわく出来る機会を作れたことは良かったとお話頂きました。

日本の国づくりには科学技術の力が益々重要になってくる。人口減少社会を乗り越えていくためにはオンリーワンの技術大国になり、かつ便利で豊かな国民の暮らしを作っていくことが大事だと考えている。そのためにも理系を始め、物作りの力をしっかり伸ばしていくことがこれから大事だと思う。また宇宙の分野は伸びしろがある分野。カーナビや飛行機の運航に使うGPSも宇宙の技術。これからは農業の世界でもGPSを使ってトラクターを自動で動かそうという研究も進んでいる。車の自動走行や資源を探り当てるのも衛星から見た方がわかる技術があったり、災害を防ぐ技術なども宇宙を抜きにしては語れない時代になってきている。日本という国が宇宙という分野においても世界をリードしていけるようにならなければいけないと思うとお話頂きました。

今回は国分寺での町興しを通じて、小平や西東京など色んなところにある町の特徴をもっともっと地元の人に知ってもらってわくわくどきどきするような町づくりを進めてもらえたらいいなと凄く感じたとお話頂きました。


二つ目のお話はアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、松本さんの感じている事をお話頂きました。

この話は難しく一概に言えないし、色んな方面から分析しなければいけないので国としては調査研究をしている段階だと思う。どういう結論になるか今は分からないが、アジアはこれから最も成長が期待される地域であり、同時に日本もアジアの一員としてその発展を手助けすることはそれらの国の為にもなるし、日本にとっても重要なこと。インフラや社会を豊かなものにしていき、アジアの人たちの幸せになることは良いことだと思うが、要は本当にそれが出来るのかということがポイント。

既にアジア開発銀行(ADB)があり、日本が最大の出資国として対応する機関がある。資金量もAIIBより多く、ADBの中で日本としてしっかりやっていくことがまずは大事だと思っている。一方でAIIBが中国が自分のためだけにやる金融機関になったら何の意味にもならないしアジア諸国の為にもならないのでそのあたりを見極めつつどうするかということを日本側は考えていると思うとお話頂きました。

日本の海外援助の在り方は国際的に高く評価されていて、物をただあげるのではなく、釣りをするのであれば釣りの道具を与え、釣りの仕方を教え、実際の魚は自分たちで取るようにすることで一回だけの支援ではなく継続して自分達で続けられるような考え方で行っている。

AIIBはいろんな政治的な問題もあり大変なのかもしれないが重要な事は余り国益重視にならずに相手の国のためになるかどうか考えなければならないし、同時に国民の税金を使う部分もあるので銀行がそれを元手として融資をし、融資を受けた国々が事業を進めて利益を生んでお金を返してもらうという当たり前の金融機能を果たせるような形を作ってもらいたいと思っている。まだまだこれから議論のなされる問題だと思うし、不透明な部分も多いので一概に良い・悪いと言えないが、日本のスタンスとしてはいわゆる「独立性」が担保され、どこかの国の意向が働くようなことはなく、相手国の為になるものになっていかなければいけないということが大事と見ているのだと思うとお話頂きました。


三つ目のお話は群馬県の相馬原駐屯地の創立記念行事へ参加したお話。

昨年の9月に松本さんが御嶽山の現地対策本部長をしていた時、救助・救援に参加していた自衛隊の部隊が群馬県の相馬原駐屯地に本拠地を置いている陸上自衛隊の第12旅団だったとのこと。

御嶽山の救助・救援に関わっていた防衛省、警察庁、消防庁、国土交通省、気象庁、林野庁などにはお礼の挨拶ができたが、群馬県の相馬原までは時間が無くて今まで行くことが出来なかった。先日、相馬原駐屯地の創立記念の行事があり、そこに参加し、お礼の挨拶ができ非常に嬉しかった。また凄い大歓迎ぶりにとても驚いたとのこと。

駐屯地の代表の赤松旅団長、対策本部にずっと詰めていて色々相談した岡部幕僚長。御嶽山の麓にある大滝村で消防・警察と一体になって指揮所を作ってくれた当時連隊長だった後藤さん、そして合同で救助・救援に当たってくれた皆さんに改めてお会いできた。色んな議論もあったが、ある意味においては同じ釜の飯を食った仲間みたいな部分もあり、そういう意味では久しぶりに会えて嬉しかった。相馬原駐屯地に行けたことでとりあえず現地対策本部長として一つ区切りがついたかなと感じた。

命の危険さえある現場で勇敢に立ち向かって頂いた自衛隊の活躍は忘れることが出来ないし是非ここでの教訓をこれからも活かしていきたい。そう言った意味でも火山対策もしっかりやっていかなければいけない。有識者の皆さんいらして頂いて、政府の中で色々と検討してきたこともほぼほぼ終わり「活動火山法」という法律をいよいよ今国会で成立をさせようという動きが出来てきた。安全安心の国づくり、そして火山との良いお付き合いが出来る国を作っていかなければいけない、そのためにこれからも頑張りますとお話頂きました。

サロンド武蔵野理髪店 第86回目ポッドキャスト放送

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