2/23月曜日に放送された、サロンド武蔵野理髪店 第84回目のポッドキャスト放送です。

オープニングトークはお二人の近況報告から。
松本さんは1月末から国会が始まり、平成26年度補正予算を決め、施政方針演説があり、今は平成27年度予算を審議をするといった流れで毎日毎日一生懸命頑張って活動をしている。また地元の方に会う機会も多く、色々とお話を聞かせて頂いているとのこと。あべさんからは娘さんからバレンタインチョコをもらったものの手作りと気付かず「気付かなかったの!」と娘さんから突っ込まれてしまったことなどをお話頂きました。



一つ目のお話は「建国記念の日」と「北方領土の日」のお話。

2/11は「建国記念の日」。民間団体が表参道でパレードをやっているのに顔出しを少しさせて頂き、お祝いをする様を拝見させて頂いたとのこと。あべさんは2/11に子供に「今日は何の日か知ってる?」と聞いてもなんとなくしか答えられなっかったと。祝日の持つ意味について少し世間に広げて欲しいとお話頂きました。

「建国記念の日」は「建国を偲び、国を思う心を養う日」という大事な日。他の国は建国記念日や独立記念日はその国の最も大切な日とされているが、日本では祝日がどういう歴史や思いに基づいてお休みになっているか、なかなか知られていない現実があるのは悲しいと思っている。それぞれの日に色んな意味合いや思いがあることを皆に理解して頂き、先人に感謝したり、日本の伝統や文化に今一度関心を持ってもらうような日にしてもらいたいとお話頂きました。

また「北方領土の日(2/7)」については、北方担当の大臣政務官も務めているため、当日は「北方領土の日」の集会に行き、元島民の方のお話を聞かせて頂きながら、日本固有の領土である北方領土を返してもらうため、今一度しっかり国民の皆様にこの問題を理解してもらい、政治が頑張る、政府が頑張る、国が頑張るだけじゃなく、国民世論の後押しがあって初めて向こうの国もそれをしっかりと受けとめるということがある。そういう意味ではこの日の持つ意味合いを知ってもらうのが凄く大事だとお話頂きました。

祝祭日や記念日の意味を知ってもらうとこで、国や地域がどういう歴史を持って今ここに至っているのか理解していくことに繋がるし、理解することが豊かな日本の国づくりに繋がっていくと思う。残念ながら日本の国は自分たちの国の歴史、特に近現代史部分を歴史の授業でも駆け足で終わってしまうような部分もあるので、日本という国がどういう成り立ちなのか、今の社会が出来上がるために先人達がどういう苦労をしたのか、そういうことも含めて今一度理解をしてもらうことが大事だと思う。「建国記念の日」や「北方領土の日」について政府の一員として、一民間人として色々とお伺いさせてもらう中でそのように感じたとお話頂きました。



二つ目のお話は沖縄・鹿児島出張のお話。

沖縄の出張では宮古島と伊良部島をつなぐ伊良部大橋の開通式に出席。沖縄振興担当政務官であることもあり政府を代表して祝辞を述べて来たとのこと。

伊良部大橋は無料で通行できる橋としては日本で一番長い橋。今まではいざという時に伊良部島で何かあっても病院のある宮古島まで搬送に時間がかかるなど色々な問題があった。伊良部大橋は両島民にとって、特に伊良部島の人たちにとって40年間待ち望んだ悲願の橋。

実際にこの目で見た橋の姿は凄く綺麗でびっくりした。同時に渡り初めということで宮古島からてくてく歩いて伊良部島まで行った際、伊良部島に着いたら島民の何割くらいの人間が来ているのかというくらいの沢山の人たちが日ノ丸と宮古市の旗を持ち、喜んで出迎えてくれた。自分はたまたまこの時期に政務官だっただけ、これが実現するまでには多くの先人が一所懸命に努力して造ってきて下さった事を思うとそんな島民の姿を見て本当に良かったと感じた。

皆が待ち望んでた橋ということで、沖縄のマスコミも沢山来ていて、全国放送のテレビにも取り上げられたくらい凄く注目度が高かった式典だった。現地の市議・県議や県知事とも会っていろいろ話をしたりもした事をお話頂きました。

特に式典で印象に残ったことは伊良部高校の生徒会長が発表してくれた作文。橋が完成するまでに関わったこれまでの先人の努力に感謝する言葉、島民の足となって今まで頑張って下さっていた船会社に対する感謝の気持ちも延べ、橋が出来たことで島の将来も夢も広がること、そのためにもちゃんとした地域づくりもしていかなければいけないこと、そしてこれをきっかけにして若い人たちが頑張らなければいけないといった内容でとても頼もしく思った。

日本は海に囲まれているため、離島=国境ともいえる。離島をどういう風に元気にしていくかということは日本の国益に直結し、離島の人たちからするとどうやって自分達の地域を守っていくかということに繋がる大事かつ切実なこと。伊良部島と言えば仲間由紀恵さん、黒木メイサさん、国仲涼子さんなど有名な方を排出していたり、サトウキビの製糖業が凄く盛んな場所。今回の橋の建設をきっかけにして町興しが上手く進んでくれるといいなと思う。

今回の橋の建設は知事からも凄く感謝をされた。最近の沖縄は経済が好調で、観光客も増え、有効求人倍率も上がって、全国学力調査も上がってきている。そういう意味では沖縄はどんどん良くなってきている。離島も含めて沖縄の活気をしっかりと作っていくことが大事だと思うので一生懸命頑張っていきたいとお話頂きました。

二か所目の出張先である鹿児島県種子島については、大臣政務官として宇宙開発も担当しているため情報収集衛星の打ち上げを見にいくための出張だったとのこと。

しかし、残念ながら天気が悪く、打ち上げを見ることが出来なかったが、「世界で一番美しい発射場」と言われる種子島の宇宙センターの施設を見たり、開発に関わっているJAXAや三菱重工の方々と意見交換をしたりさせて頂いた。

宇宙開発というと月にいくとか「はやぶさ」等、人類の未知の世界に挑むことも宇宙開発のテーマだが、逆に身近なものもある。情報収集衛星は安全保障的な意味合いもあるが、googleアースやGPSなども衛星があることにより利用できているもの。位置を確定して地図が見られることは我々の生活には欠かすことができず、衛星はそういったインフラも担っている。

一方で今までは日本は他の国の衛星に頼ってきたというところもあり、昨年末新しい宇宙基本計画を作った中にも衛星を日本で自前でやろうということも決めた。また受注する企業も人や技術や生産ラインを継承していくためには単年度予算ではなかなか難しいので、将来にむけて「いついつまでに衛星やロケットを打ち上げる」といったロードマップを作っていくようなことも政務官として会議に出ながら色々やらせていただいているとお話頂きました。

日本の国のみならず世界の科学技術や生活を考えた時、宇宙というものを夢の世界と捉える時代ではなく、現実の社会にとっても極めて重要なものという位置付けに段々となってきているし、国として宇宙開発の面でもきちんとした競争力を持つということが日本の将来に繋がっていくと思う。そういう意味でも政務官として担当できて凄く有難いと感じている。一所懸命頑張って日本という国が宇宙の世界でもいろんな貢献ができるようになるといいなと思っているし、そのことを多くの人たちに知って頂きたいとお話し頂きました。

また地元絡みの話として最近とある小惑星に「コクブンジ」と名前が付けられた事を紹介。理由は国分寺市の早稲田実業高校があるところで、糸川先生がペンシルロケットの発射実験をしたことが日本の宇宙開発の発祥といわれているため、この度命名されたとのこと。

私達が住んでいるこの地域にも色んな財産が埋まっているのでそういったことも知ってもらったり探してもらうのも楽しいと思う。また何かありましたら紹介させて頂きますとお話頂きました。



三つ目のお話は通常国会の状況について。

通常国会では平成26年度の補正予算を上げて衆参とも無事可決。それを受けて総理の施政方針演説が行われ、それに関する質疑もあり、これから平成27年度の予算の審議が始まる。ポイントはいつ予算が成立するかということ。

国の予算を前提にして交付金の支給額を見込んで各自治体が予算を立てるため、国にとしては年度内に成立させるということが一つの目標になっているて、それに向けていよいよ本格的な国会論戦になる。予算というのは今年一年の国の形を数字の上で表し、こういう形で進めていくと決めたもの。是非、予算委員会やいろんな議論の場面場面がテレビでも放映されていくと思うので、皆さんにもそういった物を見てもらい国会においてはどんな事が議論されているか興味を持ってもらいたいとお話いただきました。

もう一つはISILの問題について。残念ながら拘束されたお二人が犠牲になられた悲しい出来事があったが、国会はそれに対してしっかりとした反テロ決議を行った。テロ行為や暴力によって何か物事を動かそうということはなんとしても許すことが出来ないし、断固として日本の国として許さないと示すことは凄く大事だと思うとお話いただきました。

アラブ地域への二億ドルの人道支援が引き金になったのではという話もあるが、そういうことはない。それなら何故支援表明が出る数ヶ月前の昨年の段階で邦人が拘束されたのか、日本に対してあきらかにそうした意識があったからだろうと思う。

大切なことは一般のイスラムの方は決して今回のISILの行動を認めていないし、逆に日本と同じ立場にたって「おかしい」と言ってくれている。それに応えるためには断固たる意思を示すと同時に国際社会と一緒に平和な社会づくりために一所懸命に頑張っていくことだと思う。また今回の事件で様々な国が日本の国のために力を尽くしてくれたことについては心からら感謝をしていかなければいけないし、それは先人達がアラブ地域でいろんな事を積みあげてきた結果だと思う。

今、私達がどういう振る舞いをし、アラブ地域の平和と安定に対してどう貢献していくかによって、子供達の時代の日本の在り方が変わっていくと思うのでしっかりと責任ある対応を果たしていくことが凄く大事だと思う。そういった面でも国会での議論には皆様にもご注目頂きたいと思いますとお話いただきました。


サロンド武蔵野理髪店 第84回目ポッドキャスト放送

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