1/26月曜日に放送された、サロンド武蔵野理髪店 第83回目のポッドキャスト放送です。新年を迎えて一回目の放送です。

近況報告として、松本さんからは大晦日から地元を回り新年一発目のご挨拶をしていたとのこと。色んな方からお声をかけていただいたり、お話を聞かせて頂いたりと今年も年明けから地元でお世話になりながら過ごさせて頂いた。

あべさんは毎年恒例のミステリーバスツアーに家族で参加して山梨に行ってきたことについてお話頂きました。


一つ目のお話は12/14の選挙後から年明けにかけての松本さんの活動について。

昨年の選挙の後、引き続き大臣政務官を続けることになったこと。新しく消費者行政も対応することになり、12/30には鳥インフルエンザの件で官邸に行って関係閣僚会議に参加したりしていた。おかげさまで鳥インフルエンザが発見された所からの広がりはないが、どこが原因かまだ分からない状況。食品の安全は国民の皆さまの関心事なので政府としてもしっかりと対応していきたいとお話頂きました。

年明けには香川県の高松で南海トラフ地震が起きた想定で政府の現地対策本部を設置する訓練に参加し、訓練と防災対策を行った。神戸の阪神淡路大震災から20年という節目。これまでの経験を活かした訓練だったとのこと。

大切なことは国、県とそれぞれの市町村がどういう形で有機的に繋がって一体的に救助活動をするのかが大きなテーマだった。四国四県の知事さんに参加してもらったり、東京の役所から人を派遣してもらったり、国と県との役割分担を確認しながら訓練を行った。

これまでの訓練は決まったシナリオに沿ってやるものだったが、今回の訓練はどういう震災・災害が起きたかだけ予め決めてあるが、そこから先はシナリオがなくアドリブでやっていく状況という訓練だった。そのなかで改めて気付かされることもある訓練だった。

いくら訓練しても100%完璧ということはあり得ないのでそういう意味ではこういう訓練を積み重ねて想定外を一つでもなくしていく事を中心にみんなで一生懸命やっている。

一番良いのは災害が起きない安全安心な年であれば良いなと思いながら初詣でお祈りをしてきたとお話頂きました。


二つ目のお話は平成27年度の通常国会について。

昨年の12/14の選挙の後に特別国会が開かれたが、閣僚を決める等の事務手続きを進めた国会だったので政策論争のあるものでは無かった。そのため昨年の衆議院選挙を得て、初めて本格的な論戦が行われる国会が今回の通常国会。今後の流れを大きく決める重要な国会審議になるというのが一つ目のポイントとのこと。

一番大切な審議になるのが平成26年度の補正予算と平成27年度の予算をしっかり議論し成立することができるのかという部分。

地方自治体は国の予算が成立することが前提でこれから地方議会においても平成27年度の予算が組まれていくので、平成27年度予算は閣議決定がされて提出される準備が出来ているが、この平成27年度の予算が野党にとっても対決材料としていくところもあり同時にいつ成立させるのかという事も一つの政治的な攻防があると思う。

今回の予算の特徴は96兆3420億円という非常に大きな予算になっている。予算が大きい一番の原因は社会保障費の伸び。少子高齢化社会の中で社会保障にかかる予算を増やさざる得ない。

おかげさまで税収の回復が見込まれているので国債の新規発行額が6年ぶりに40兆円を切り36兆8630億円となり4兆4000億円減らすことができた。その分法人税をはじめとした税収が伸びているところがある。そこのところを国民の皆さまがどういう風に判断されるのか、それぞれの国会議員・政党がどう判断するのか大きなポイントだと思う。

今回の予算では「景気を良くしなきゃいけない」というのが政府側の大きいポイントになっている。これまでの2年間の景気対策は日銀に頼って上からお金を降らすシャワー型の景気対策だったが、今回は地方創生という話が出ているように、下から対策を打つ噴水型の政策を行なおうとしているのが大きなポイントだと思っている。

その政策をとる理由は二つあり、一つは実感を国民の皆さまに届けて行かないと安心して消費が伸びない。「皆さんに実感を届ける」そういう意味ではシャワーのように上からお金を流してもなかなか足元に沁み渡らないこともあり、今まで以上に噴水型の予算編成をしている。もう一つは子育て支援など福祉の充実も図るが、消費税を1年半延期したのでそういう意味においては消費税で入る予定だった税収を配慮する形で予算編成をしなけれ行けなかったところが難しく悩ましい予算編成だったと思うとお話頂きました。

自分の中で凄く良かったなと思うことはおかげさまで税収が伸びたことによって6年ぶりに国債の新規発行額を減らし37兆円を切るところまで持ってこれたこと。

日本の国の目標として財政健全化をやらなければいけないのかというと、持続的な社会保障を何としても実現しなければいけないという意味においても国債の新規発行を大幅に減らすことができるのはある意味においてそれ自体が社会保障を強くすることに繋がっていくからとお話頂きました。

ただ一方で、今回の予算に対して本格な論戦が始まる中、様々な問題点も指摘されていくると思う。色んな立場、政党からの頂いた意見も真摯に受け止めながら平成27年度予算・平成26年度補正予算の議論を進めてもらいたいと思う。

議論の中でどういう審議になりいつどのような形で成立させていくのかも含めておそらくこれからの政治の方向性が決まっていくようなものが見えてくると思っている。そういう意味ではただ単に今だけの話ではなく、これからの政治の行く末にも関わるような重要な国会審議になると思う。是非皆さんには関心を持って頂きそんな点に注目して国会中継の審議を見てもらえればと思うとお話頂きました。


三つめのお話は阪神淡路大震災から20年という節目の年について。

20年前の震災当時、あべさんは消防団に入ることが決まり、入団する1カ月前に震災があった。災害の映像を見て「現地の消防団は大変な思いをしているのだろうな。自分も消防団になってああいう災害に遭遇したらその中に自分もドンドン入っていかなければいけないんだな」と決意というか覚悟を感じたとのこと。

松本さん震災当時はまだ大学生で就職活動をするかしないかという時期だった。家で災害の様子をテレビで見て、ものすごく衝撃を受けたことを今でも覚えている。翌年就職した際に神戸から採用になった仲間がいたが、彼は新入社員の研修を受けている時にすぐに辞めてしまった。

彼が辞める時に我々に話をしてくれたのは「自分は阪神淡路大震災のことが忘れられない。あの時に自分たちを助けるために献身的に働いてくれた警察官の姿に憧れをもっていて、会社を辞めて警察官を目指します」といって辞めていった。神戸の知り合いの話を聞いてものすごく過酷な災害だったので人々の心にいろんな物を残しているし、皆さんが力を合わせて一生懸命頑張って立ち上がっている姿はまだ政治の世界を志していない頃ではあったが、色んな事を勉強させてもらったと感じているとお話頂きました。

あべさんは東日本大震災の話になるが、消防団の研修で女川のかまぼこメーカーの高政さんに寄った際、若いお兄ちゃんやお姉ちゃんが働いている姿を見て少し話を聞かせて貰った時、「
東京の大学に通っていて東京で就職するつもりだったが、地元の惨状を見て考えが代わり、地元で働きたいと思った。それを快く高政さんが受け入れてくれた」という話を聞いた。

政治とか行政とかも大事だが若い地元の子たちがそういう気持ちを持って地元に戻ってくること、地元がそれを受け入れる土壌があるという姿を見てすごく応援したくなった。東北に旅行した際も高政さんのかまぼこを買いに行ったとお話頂きました。

阪神淡路大震災は大きな教訓を残していて。有名な話だと震災以前は自衛隊が救助・救出に駆けつける準備が整っているにもかかわらず知事の派遣要請がないと一切活動ができないという状況だった。

もっと早く派遣要請が出ていれば助けられた命があったのではないかということで法律改正があり、今では国の命令でも救助救出活動が出来るようになった。そういった教訓があり、建物を
建てる基準などに反映させたり等、防災をめぐる法体系も変わってきてることもある。そういう意味では日本の安全安心を考える上においては一大転機になった災害だった。

神戸は魅力あるおしゃれな街ではあるが阪神淡路の震災の資料館や日本の国の災害のことが学べる拠点としていろいろな施設がある。知ることによって安全安心をどうやって作っていくのか学ぶことが出来るので、震災の事を忘れないためにも少し時間を割いてそういうところにも足を運んで欲しい。

また、今年成人を迎えた方や子供達の様に、震災の記憶がない世代が大きくなっていく。我々が阪神淡路大震災や東日本大震災の経験を伝えていくということをやっていく必要があると改めて思ったとお話頂きました。


四つ目は日本経済に飛躍の兆しについて

松本さんが明るいニュースとして、ここにきて日本の大手企業が日本に戻ってきているという話をとりあげて頂きました。

今までは円高で日本で作っても物が売れないから海外に工場を移転して、そして雇用が失われたり下請け企業が倒産したりしていた。

日本にそれが戻ることでそれと逆の流れが生まれ、人や物やお金の流れが出来ていけばもう一度日本が元気をとりもどせるのではないかと思っている。

日本にとって物作りは大切なことだと思っている。この1年を将来に向けて大きく飛躍するための土台になる年にしていかなければいけないと思う。良い流れをこの1年だけでなくこれからもずっと続けていけるようなそういう年にしていきたいと思うとお話頂きました。


サロンド武蔵野理髪店 第83回目ポッドキャスト放送

ダウンロード