6/30月曜日に放送された、サロンド武蔵野理髪店 第77回目のポッドキャスト放送です。

オープニングトークは世界で活躍する日本人選手と海外での日本の評価のお話。

地元FC東京からも代表が二人入り、大いに盛り上がったサッカーワールドカップを始め、サッカー以外でも同時期日本人が活躍するスポーツイベントがあったこと。ゴルフの全米オープンでは松山英樹さんが初優勝を収めたことや、フランスのルマン24時間という歴史あるモータースポーツで中島一貴さんが予選でポールポジションを取ったりなど、日本人より外国の方が日本の凄さに気付いているかもしれないとあべさんから日本を代表する選手ついて熱い思いをお話していただきました。

スポーツマンの松本さんとしては海外で活躍する日本人選手の姿を見ていると勇気も沸いてくるし正々堂々としたプレーには誇りを感じて凄くいいなぁと思う。日本に対する外国の評価はもの凄く高いこと。海外の現地の調査機関が「アジアでどの国が頼りになる国か?」という調査をすると日本が非常に高い位置に選ばれることがある。マスコミの報道を見ると悲観的な話が多いがそうではなく、日本は海外から注目もされ、そして信頼もされている国だと知ってもらいたい。だからこそ、そういう国を作ってくださった先人たちに感謝をしなければいけない部分もあり、同時に私達もいい国として海外に信頼をしてもらえる、誇れる国作りをしっかりと意識していかなければいけないとお話いただきました。

日本が国としてどうあるべきか、海外が自分たちのことをどう見るべきなのか等についてよく議論をしていると内向きな意見に議論が集約しがちだが、自分たちの身の回りの話も大切だけど日本は自分たちだけで生きているわけではないので、国際社会でどういう位置を占めていくのか、国としてひいては自分たち一人一人にとってもそれは重要な課題。そのためにもっともっと自信をもって日本人が頑張っていくことが凄く大事だと思う。スポーツの世界でも日本人が一生懸命活躍してる姿は無条件で応援して良い成績を残してもらい、日本人の心に夢とか希望を残してもらえるよう皆で一緒に応援をしていきましょうとお話頂きました。


二つ目のお話は自民党青年局の東日本大震災の復興支援活動チームイレブンについて。

6/11は海沿いで被害の大きかった地域でもある岩手県の宮古市、山田町へ。
現地では復興公営住宅、船越漁港で漁師やその奥様たちとの意見交換会、鮭・鱒の人工孵化場、岩手県で活動する臨床心理士の方との意見交換会を一泊二日の日程で行ってきたとのこと。

岩手に限らず津波被害があった地域は自力で生活再建する人もいれば、それが困難な人達もいる中、公営住宅という形で役所が復興公営住宅を建設し、仮設住宅居住者の受入先として移ってもらう事業を進めていて、丁度引き渡し直前の住宅の様子を見ることができたとのこと。船越漁港では津波対策で港のかさ上げをしたり建物や設備の復旧を進めているが、どうしてもなかなか商品の取り扱い高が元に戻らないという悩み等いろいろな要望を聞き、それについては今いろいろやらせてもらっていること。鮭鱒の人工孵化場では鮭の稚魚が川で放流され海に出て戻ってくるのがだいたい3年で、今年の秋帰ってくる鮭は東日本大震災の年に放流したものとのこと。工場を襲った津波の泥水で流された稚魚がちゃんと川を探して戻ってきてくれるのかという問題があり、今年の秋の溯上がどれだけあるか読めないなかで、海で養殖している鮭の卵を人工孵化に回せないかなどの悩みを聞き、きちんと対応しなければならないと感じたとのこと。また、津波の塩水に浸かってしまったせいでアルミの水槽が三年目にして穴があいてしまい、そのことで孵化場の全面的な改修が必要なことが今になって分かり、お金の問題も出てきていると言う話もあった。稚魚の放流は丁度終わってしまっていて見れなかったが、とても勉強になったとお話頂きました。

放流した稚魚が無事に帰ってくることは格別の思いがありとてもうれしいとのこと。鮭霊碑という鮭に対する感謝の気持ちを碑として建て、年一回お祭りをやっている話を聞くと日本人だなぁと凄く思った。今年の秋どれくらい鮭・鱒が川を溯ってきてくれるのかは自分もドキドキしながら見守りたいと思う。マスコミの報道が減っている中、被災地の現状は依然として厳しい状態。3年経って出てきた新たな問題もある。そういうところは決して風化させてはいけないし、我々もその声をしっかり聞くことは勿論、国民の皆さまにも知ってもらいたいとお話頂きました。

臨床心理士の方たちとのお話については、先月行った阪神淡路大震災の時に言われていた問題が東日本大震災の被災地でも起っているとの話についてお話頂きました。

心のケアが一番必要になってくるのは震災から3年後。3年経って少し落ち着いてきた時に、震災で受けた心の傷が表に出てくるとのこと。また震災当時は力を合わせてきた人たちでも自立再建が出来る人や公営住宅に入れる人たちの間に差が出てきたとき、それがストレスになり、色んな問題が出てくるとのこと。心のケアの問題は3年が経った今だから本格的に取り組まなければならないと課題だと痛感するとともに、そこに対する予算面の手当てが非常に少ない。目に見えずらい部分について行政が分かるようで分かっていない部分もあるため、そういうところはチームイレブンという形で毎月被災地に行き、継続して取り組み、被災地の声を聞いているので、国や県だけでなくで各自治体においてもそういうことを意識した予算の手当てをしてもらわないといけないので、全国の仲間と一緒になって、チームプレイでしっかりとやっていかなければいけないと痛感をしている。被災地で頂いたお声の実現をするために頑張らせて頂いているとお話頂きました。

今回のチームイレブンも大変勉強になった。3年たって復旧復興が進んで良くなった部分もあるが3年が経って顕在化してきた問題がある事も多くの国民の皆さまに知って欲しいし、国民の皆さんの力も借りながらしっかりと対応していくということが大事だと感じた。皆さまにさまざまな支援にご協力頂き、まだまだ震災は終わってないのでしっかりとやっていきましょうとお話頂きました。


三つ目のお話は北朝鮮の拉致問題と5月末に行われた日朝協議について。

松本さんの考えとしては今回の日朝協議が動いたことは大きな前進だと思うとのこと。

今回のポイントとしては拉致の認定をされた人だけでなく、特定失踪者まで広げる形で北朝鮮側が再調査を認めたことが一点。これは今までなかった動きで、今回初めて動き始めたことは大きく評価して良いところ。しかし以前の調査でそう言いながら全然違う人の遺骨が出てきたこともあるので本当に大丈夫かという声もある。もう一点は拉致の調査を見るために日本の政府関係者を北朝鮮に常駐させるという話。これも今までの関係ではなかった事柄。そういう意味では大きな前進があった。今まで越えられなかったところを踏み越えることができたことは大きな前進だと感じている。しかし実際問題どういう結論になるかは進展を見ないとなんとも言えない。ただ単に喜ぶのではなく慎重にこれからの推移を注視をしていかなければいけない。いずれにしても今までを超えた大きな前進をスタートの時点でみせることが出来たのは大きな一歩。被害者家族の高齢化もありこの問題は時間との戦いになっている。前進を実のあるものにするためにも頑張って欲しいと思う。また北朝鮮の指導者にもこの問題を解決することが自分たちのためになるんだと理解してもらい、きちんとした結果を示し、被害者の皆さんを帰国させて欲しいと凄く思うとお話頂きました。

そことで大事なのは国民の世論を盛り上げること。
6/1に青年局で全国一斉街頭行動を47都道府県100箇所以上の地域でやり、そのテーマが「拉致」と「安全保障」だった。特に「拉致」は平成16年から毎年やり続けたという経緯がある。やはり国民世論が「拉致は許さないし日本に連れ帰るんだ!」と認識を共有することが外交の大きな後押しになる。相手の国も日本の世論を注視しながら対応を決めているところもあるので、国民の皆さまに理解をして頂き、世論によるバックアップをしてもらうことが凄く大事だと感じているとお話しいただきました。

マスコミも今回何が進んだのかきちんとした説明をしてくれない部分もあるが、今までの日朝協議で出来上がったものの繰り返しではなく、大きな前進があったということは是非理解して欲しい。日本の国として平和的な解決を実現していかなければいけない中でギリギリの外交交渉と言うものを展開し、最終的な結果が出た訳ではないが、まずは一つ目の階段を一歩登ることができたということなのでしっかりとやっていくことができれば良いのではないかと思うとお話頂きました。


四つ目のお話はアベノミクスと実感できる経済効果について。

あべさんもお客さんとなかなか末端まで経済効果が来ないことについて良く話とのこと。

政府与党では今、骨太の方針ということでこれからの日本の将来にむけてそういう政策を進めていくのか話し合われていて、その中の大きなポイントとして日本の経済をどうしていくかというものがあり、それには大きなポイントが二つある。

一つは少子高齢化社会の中、年金・医療・介護・社会保障をどう守っていくか、負担を上げず、サービスも落とさず、という中でやれることは経済を良くし、経済が良くなったところで税金を納めていただいて社会保障という形で還元するという仕組みを変えていかなければいけないというのが一点。二点目は人口減少社会に入る中で日本の国がどういう将来を目指していくのか。国民一人当たりの経済活動の付加価値を増やすため、科学技術などに予算を入れさせてもらっていることが一点。並びに政府だけでは上手くまわらないので民間の皆さんにもお願いして前向きな設備投資をしてもらうことで労働生産性を上げてもらう。だからこそ税金を安くしたりして、経営環境が良くなり企業が儲けを出した分は従業員に還元する等、前向きな設備投資を進めてください、そうしてくれれば国として税金なりなんなりで補助していきますよという仕組みを作って民間のみなさんに協力してもらえるような形を作っているとお話頂きました。

昭和48年生まれの松本さんは日本のバブルが弾けた就職氷河期に就活をした世代。松本さんより若い世代は経済的に厳し時代しか知らない世代。大切なことは将来に向かって下向きになることが日本全体として経済的に非常にマイナスにしか動かなくなる。少しでも皆さんにとって前向きな気持ちにるような日本の将来にとって明かるい未来が待っていることを伝えていきたいとお話いただきました。


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