4/28月曜日に放送された、サロンド武蔵野理髪店 第75回目のポッドキャスト放送です。


オープニングトークは4月の出来事と言うことで「桜」のお話から。
松本さんは4月の頭はいろんな学校の入学式に顔を出したりすることが多く、あべさんのお子さんの小学校の入学式にも松本さんから祝電が届いていたとのこと。この季節は将来に向かって夢を持って前に進んでいるきらきらとした子供たちの顔を見ると本当に嬉しくなるとお話頂きました。

あべさんからは皇居乾門の一般公開で桜を見てきたお話。凄い人出でDJポリスが混乱をしないようにアナウンスしながらうまく人を裁きながら盛り上げていたとのこと。最終日のためソメイヨシノは葉桜だったが八重桜や山桜もあり楽しめたとのこと。武道館を抜け靖国神社の桜も見て帰ってきたとお話頂きました。


一つ目のお話は北朝鮮の拉致問題について。
先日、拉致被害者である横田めぐみさんの娘さんと言われる人物とご両親の横田夫妻がモンゴルで会ったお話から、毎年桜は咲くけれど、それを見ることができない人たちがいること、拉致された人たちがまた日本で桜を見れるようになって欲しいとというあべさんの思いにたいして松本さんから拉致問題に対する考えをお話頂きました。

桜はふるさと日本の風景。そういう意味では一刻も早く拉致問題を解決し、祖国の風景・空気を感じてもらえるようにしなければいけない。そのために政治が果たす役割は大きい物があるので、安倍総理を先頭にしてこの問題も進展して欲しいと思うし、同時に大切なことは国民がその思いを共有するということ。ひところに比べればマスコミでの報道頻度が減っていることもあるため、風化をさせないようにしてもらいたい。拉致問題は主権の侵害・人権の侵害であり、決して許すことができないこと。拉致された人たちが日本に戻れるようにしなければいけないのだということを国民の皆様に理解して頂いて世論が盛り上がることが外交のカードの大きな力になるため、政治の側もその思いを国民の皆さまにしっかりと伝える活動をやっていきたいと思うし。日本としてはこの問題を絶対に許さない、解決していきたい、風化させないようにしていきたいとお話頂きました。


二つ目のお話は自民党青年局の活動チームイレブンで福島第一原発に言ったお話。

3/11の福島は桜が満開で、いわきからずっと桜が綺麗なところを通って向かったとのこと。段々と原発が近付くにつれ人気が少なくなり、警戒区域内は3年前の震災当時のままの風景が広がっていて、地元の方が花見を楽しんだであろう場所に人は無く、桜だけ満開に咲いていたことが辛く、悲しい風景が印象に残っているとお話頂きました。

今回の活動では段々と除染が進んで人が立ち入れるようになったところを拝見したり、原発の建屋のところまで行ってきたとのこと。

原発の敷地内では震災当時、吉田所長らが事故対応していた免震重要棟に行くまではマスクと手袋だけ付けるよう指示を受け、その先は防護服に着替えて原発のなかに入って行ったとお話頂きました。

瓦礫の撤去作業は大分終わっていて、四号炉の使用済みの核燃料棒を共用プールに移す作業現場を拝見させて頂いたとのこと。そういう意味では少しづつではあるが廃炉作業が進む一方で、しかしながら手つかずで残っている所もあり、原子炉の中がどうなっているか分からないところもある状況でまだまだ時間がかかる場所も見させてもらった。汚染水問題については汚染水を避難させるタンクを建設する場所を見たり、凍土壁を作り地下水の流入を抑えるようにしたり、海側にはフェンスを作り海洋への流出を抑えるためのものなども見せてもらい、まだまだ廃炉への道のりは長いと感じたとお話いただきました。

一気に解決するような魔法の杖はないので一歩一歩確実に進めていく事と同時に廃炉作業が他の事に影響しないようブロックすることを最優先でやっていくことの重要さ、作業をする人と同じ防護服を着たことで厳重な防護をしなければいけない中で作業する人の大変さなど感じたことが沢山あったとのこと。

作業現場で一番問題になっていることは簡単なミス、ケアレスミスが起きやすくなっていること。原発内で毎日5000人くらいが毎日働いているがその殆どが土木関係の人。原子力発電所という特殊な現場で働くうえでの基礎的なルールや心構えをしっかり伝えていくことが課題となっているとのこと。また、普通の作業と違い防護服を着ての作業は体力の消耗やストレスもあり、出来るだけ原発の影響を小さく抑えて軽装で作業できる対策も必要になってきている。

現在の廃炉作業の基準は普段の原発作業の基準で決められている。普段の原発作業のルールとちょっと違うルールを作る方が廃炉の加速化に繋がるのではないかという話も現場の人たちの話で感じ、そういったルール作りは政治的課題だと感じている。そういうところをしっかりと頑張って廃炉作業を一日も早く終わらせる、前倒しで進めていく努力をしていかなかればいけないないと感じた。

福島の復旧復興は原発の廃炉作業が終わらないと成し遂げられないと感じている。一日も早く美しい桜の下で故郷の風景を地元の人が楽しめるようにしたい。長く時間がかかるからこそ我々青年世代の政治家が最後までこれを成し遂げて行くんだということを考えさせられた出来事だった。過去の反省も踏まえて着実に前に進めていく。それを被災者の皆さんは勿論、日本全国そして手を差し伸べてくれた世界の人たちにも伝えていく活動をしていかなければいけないと感じたとお話頂きました。


三つ目は「海峡両岸サービス貿易協定」と台湾の民主主義のお話

自民党青年局の仕事で先月台湾に訪問した時に起っていた、日本ではあまり報道されていなかった台湾立法院を学生が占拠するという事件について、松本さんが現地で見た中で色々感じたことをお話頂きました。

立法院が占拠された最中でも馬英九総統、李登輝元総統などとはお会いをして話ができたが、立法委員長の王金平さんとは立法院が占拠中という状況のため会えなかったとのこと。

立法院占拠の発端は馬英九総統が台湾と中国との経済面での関係を深めることで、台湾の経済を良くしていきたいという方針があり、そこで出てきた「海峡両岸サービス貿易協定」の国会での議論に対して学生たちが不安に思い立法院を占拠するに至ったということ。

この協定はいわゆる規制緩和で、大陸からのサービス・人の移動も全面的に解放しようという協定。それぞれの行政側は既に協定んを結んでいたが、国会での批准の段階で内容の一つ一つを逐条審査する約束だったものを馬英九総統を支えている国民党側が一括審議をしたことが反発を呼び大きな騒動になったとのこと。

実はこの話は台湾という国が中国との距離感をどう取っていくかが国の将来にとって極めて大切だという感覚があり、台湾国民がそのことに恐怖心をもって生活していることの裏返しだと感じている。学生運動はその意味では象徴的な出来事だと松本さんは感じているとお話いただきました。

今や台湾は民主主義国家としてしっかりと機能していて、総統(大統領)や立法院も選挙で選ばれ、人権・自由民主主義の価値観が守られているという台湾人の誇りが大陸との関係で呑みこ
まれてしまうのではないかという感情が今回の学生運動の背景にあるのではないかと感じた。最終的には両岸協議監督条例を作り、協定が暴走しないようにする立法措置をとることで学生たちも立法院を明け渡すことを承諾し、一段落した。今回の出来事はただ協定に反発したというものではなく、台湾人一人一人の気持ちの表れであり、我々もその気持ちをしっかりと理解する必要があるとお話頂きました。

実際に松本さんが立法院周辺を見て回った時に感じたことは老若男女が集まりまるでお祭りみたいだったとのこと。「立法院の壁に登りたい人はここに並んで下さい」「差し入れはここに」といった様子でそれほど緊迫感も暗い雰囲気もないものだったとのこと。その様子を見て松本さんは李登輝元総統が作った民主主義が台湾に根付いていると感じたとのこと。学生たちも周辺に集まった人たちも真剣で強い思いはあるが悲壮感がない。国民との間に行政との信頼関係があり、行政が暴力で排除しにくることはないだろうという民主主義国家だからこその政治にたいするある意味の安心感が台湾にはあると感じたとのこと。

これは大切なことで日本が果たしてい行くべき国際的な役割や色んな取り組みにおいてルールや法に基づいた国際秩序作りをしていこうと考える中、台湾とはこれからもしっかりとパートナーとしてやっていかなければいけないと改めて感じたことも是非皆さんに伝えて行かなければいけないと感じる出来事だったとお話いただきました。

最後に上海の裁判所が戦前の問題を取り上げて商船三井の船を差し押さえた話について。

賠償の話は法的にも終わっている話。こういう話がでてくると我々としても経済的なお付き合いをどうしていくかは大きな問題になっていくと思う。世界で色々な事が起るがその一つ一つが日本に関りのあることがある。そういったこともラジオを通じて皆さんと勉強していきたいとお話頂きました。

サロンド武蔵野理髪店 第75回目ポッドキャスト放送

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