くらみきのメルマガ再開のご連絡 | くらみき Blog

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グルメレポート、食日記など、おいしい情報満載!

みなさま:Salon de Kurahashiクッキング・サロン 倉橋美樹です。

 

2月初頭からPCの不具合、係る過去のメール(含アドレス)紛失、新規PCが立ち上がってからのメールの不具合と続きまして、半年近く、メルマガをお休みさせていただいておりました。謹んでお詫びを申し上げます。

今月から復帰致しますが、メールにての配信は終了し、こちらのくらみきHP上での配信とさせていただきます。

 

又、諸事情ございまして、今後は2か月に1度(2024年後期は8・10.12月)の配信とさせていただきたく、何卒ご理解をいただけますと幸いです。

 

※コロナ禍で始めた、2020年3月~のメルマガ掲載レシピを、『くらみきHP』の『くらみき 簡単レシピ』に順次掲載しています。ぜひ、ご参考になさってください☆こちらも2か月に1度、更新して参ります。

 

https://ameblo.jp/salondekurahashi-recipe/

 

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=今月のトピックス=

 

先日、母のいる宮崎県・高原(たかはる)町(鹿児島県と一部接しているかなりな田舎町です)を訪問してきました。九州の面白食材、伝統料理について触れてみようと思いますが、その前に‘尊くも、かなりな田舎’をちょっと説明させてください。。。

 

=天孫降臨の地、神武の里、日本発祥の地=

・日本で最初の国立公園となった霧島連峰の主峰「高千穂峰」は高原町のシンボルですが、神々が舞い降りた降臨の地として古事記にも記されています。この風景に惚れた私の両親がこの地への永住を決めたのです。

・ご降臨されたニニギノミコトのご令孫、神武天皇(日本の初代天皇)が高原町でご生誕され、その地が「皇子原(おうじばる)」と名付けられ、皇子原神社として祀られています。その皇子原の麓にある狭野神社(さのじんじゃ:紀元前400年頃創建)のご祭神は神武天皇で、そのご幼名は「狭野尊(さののみこと)」でした。今も当時の面影を残す高原町には霧島連峰が育んだ極上の天然水、温泉にも恵まれ、西諸県牛というスーパー銘柄牛からお茶、米まで農畜産物も豊かです。

 

=アクセス=

・徒歩20分の最寄駅=JR吉都線「高原」駅には2両編成の気動車が来ます。「小林」方面1日9便、「都城」方面1日8便と、通勤通学時間帯には何とか1本/1時間、程度は走っていますが、高速道路に客が取られ、度々廃止論議(上下分離方式やBRTへの転換等)が起こるJR九州ワースト1の赤字路線です。ちなみに私がこの列車を初めて見るのに3年ほど、乗車に至っては7-8年を要しました。

・朝晩の通勤通学時間とはいえ、乗客はちらほら数えるほど。皆さんいったいどうやって学校や会社に通っているのか不思議と思っていました。(←当然車ですね!)

・路線名は、吉松と都城を結ぶ、吉都(きっと)線といいます。数年前(確か2018年頃)吉都線とキットカットがコラボしてキットカットのラッピング電車が走り、スタンプラリーなどのイベントを開催したようですが。。。ついにお目にかかることはありませんでした。

・路線バスは数便/日と、ほぼ無いに等しく、タクシーは運転手の激減で、事前予約が必須で、流しのタクシーなどはおらず。。。なので、私が「家には車が無い」、というと、「どうやって生活しているの!?」と本気で驚かれます。

・ちなみに横浜から母宅までは、公共交通機関と徒歩のみだと8時間弱かかります(汗)。レンタカー(旦那の運転)利用で、かろうじて4時間強ですね。

 

=買い物事情=

徒歩15分程度のところに奇跡的にスーパーが一軒あり、助かっています。郵便局はさらに徒歩10分、コンビニがさらに10分、というロケーションです。近郊で外食をしようと思うと、30分近く歩いてやっとラーメン屋さん、定食屋さんにたどりつくことができます。ちなみに夜は街灯がほとんどないため、懐中電灯(スマホのライト可)がないと、歩くこともままなりません。

 

えーと。。。話が脱線してしまいました。どんだけ田舎かの自慢話をしたい訳ではなく。。。地元の美味しい、又は変わった食材、料理をご紹介したいと思います。

 

いつも投宿する隣町の「小林市」は開けていて、飲食店や買い物をする場所も苦労せずに見つけることができます。その小林市の名物が鯉料理と『チョウザメ料理』。

・チョウザメから採るキャビアもブランド品となりましたし(高額なのもあり、置いているところは少ないようですが)、淡泊ながら滋味をたたえた白身肉は、河豚のような食感で、お刺身でも美味しくいただけます。登場したての頃、宮崎空港の鮨屋で刺身とキャビアをいただいたことがありますが、今は刺身の供給量も増えたようで、市内では蒲焼のチョウザメ重やすりみ揚げ、お鍋などでも楽しめるようです。

 

なぜ小林市でチョウザメが!?

・多くの湧水があり、名水の町とされています。小林市の水(霧島裂罅水=きりしまれっかすい)がチョウザメの養殖に最適の水質(地下水の利用で、悪性菌が池に入る心配もなく安全。もちろん、水質、水温もOK)でした。

・1983年より「宮崎県水産試験場小林分場」がチョウザメ研究に取り組んだ結果、2004年に日本で初めてシロチョウザメの完全養殖に成功し、日本一のチョウザメ育成技術を蓄積できたそうです。

・2016年のG7伊勢志摩サミット、2023年のG7広島サミットでも供され、今では本格熟成キャビア『1983 J. CAVIAR』というブランド名を冠するまでになりました。

 

みなさま、宮崎県小林市や宮崎空港へお越しの際は是非チョウザメ料理をご堪能ください。

 

=うどんと地頭鶏(じとっこ)地鶏=

・高原町には、うどんの安くて旨いお店(豊見うどん)があり、滞在中のランチはそこが多くなります。

私は『ごぼう天うどん』一本やりです!薄く斜め鋭角に切ったごぼうに、てんぷら粉をつけて揚げたものが載った、名前そのまんまのうどんですが。。。。そもそもは博多発祥とされるごぼう天うどん、ですが、流れでしょうか宮崎県内でも有名店ができ、この片田舎でも食べられるありがたさを享受しております。

・宮崎といえば地頭鶏:古くより島津藩で飼育されていた鶏を、大変美味しいからと当時の地頭職に献上していたためにこの名を冠したといわれます。天然記念物である「地頭鶏」の雄から2世代交配で作られたのが初代「みやざき地鶏」(1991年)。その後改良を加えて現在の宮崎ブランド地鶏『みやざき地頭鶏』となりました。

・広い鶏舎で平飼いされ、のびのびと健康的に育った地頭鶏は、歯ごたえ抜群で旨味が凝縮しています。それを炭火で煽りながら豪快に一気に焼き上げた逸品は「ビール!焼酎!」と叫びたくなる味わいです。てげうめえ~♪ああ、また食べたくなって来ました~。

 

=その他有名料理&ユニークな食べ物=

・『チキン南蛮』小麦粉と卵を付けて揚げた鶏肉を甘酢にくぐらせ、タルタルソースでいただく鶏料理。みんな大好き♪

・『冷や汁』焼いて身をほぐした鯵や鯛に、すりごま、味噌、豆腐を混ぜて軽く炙り、出汁と合わせた冷たい汁(味噌汁よりやや濃いめ)を、胡瓜の輪切り、大葉、茗荷、生姜等を載せた熱いご飯にかけていただきます。胡瓜の食感も良く、食欲の落ちる夏でも、さらさらっといけます!

・『メヒカリの唐揚げ』延岡の沖合でとれた深海魚、メヒカリ(目が青くて大きく、キラキラ光って見えることから)を唐揚げにしたもの。小振りなキス位の大きさで、淡泊ですが適度に脂がのり、骨まで柔らかく、レモンをしゅっと絞るとさらに美味しくいただけます。

・その他:宮崎には美味しかもんがいっぱい!何度も日本一に輝いた宮崎和牛を使った『肉まきおにぎり』なども絶品ですよ。

・私にとっての不思議ちゃん=『灰汁巻き=あくまき』。スーパーなどに行くと、竹皮、餅米、灰汁(?)などがセットになった手作りセットが販売されていて、なんぞや!?と思って見ておりましたが、今でもご家庭で作るお菓子、ということなのでしょう。

もち米を木灰の灰汁に一晩漬け込み、竹の皮に包んで(シュロを裂いたひもで結ぶ)薄めた灰汁を入れた釜で長時間煮込んで作るちまきのようなもの。きな粉や黒砂糖、黒蜜などをかけていただくそうです。関ケ原の合戦時に、保存食として島津義弘公が持ち込んだのが始まりとされるので、薩摩の郷土食と言った方が正しいですね。

 

 

宮崎だけに目を向けても、まだまだ未知の料理や食材がありそうです。

本当に美味しいものがてんこ盛りの宮崎に、是非おいでくださいませ☆

 

高原町のPRVTR

https://www.youtube.com/watch?v=1d55WcaoYoU&list=LLi66vY_jw89_4Lmcu2LvegQ

 

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次回のメルマガ配信は2024年8月下旬(25日頃)の予定です。