生命の木③神様の世界の愛と死
生命の木の一番上、
①ケテルに降りてきた宇宙エネルギーは、
②コクマーで生命活動の激しい動力になって、
③ビナーがその動力をキャッチし、生命の「型」を作ります。
①ケテル、②コクマー、③ビナーで、
生命体のブループリントが形成されるんです。
ブループリントとは「魂の設計図」と呼ばれる、
大まかな生命の役割をあらわすもので、
生命そのものの働きであり、
宇宙にとっての願いの形であり、
地球人の個人目線でわかりやすくいうと、
大まかな天命、使命です。
この、上の三角形ね。
②のコクマーに「天王星」が当てはめられていることが、コクマーの働きをわかりやすく教えてくれています。
(当てはめたのは、ヘルメティックカバラ)
天王星は「革命の星」であると言われますが、
既存のものを進化させる役割があります。
地球側から見ると「制限をぶっ壊す」激しさであり、
宇宙側から見ると「進化のひらめき」です。
アイン、
アイン・ソフ、
アイン・ソフ・アウルから流れてきた宇宙エネルギーを、
②コクマーは生命の激しい動力にして、
新しいものを生み出すぞー!!と勢いよく③ビナーに流します!
①ケテルから②コクマーに伸びるパスに、
大アルカナの愚者が当てはめられているのは、
愚者の表す「無限の可能性」が、生命の力になってるんだよー!ということです。
人は、決まったことばかりしていると、だんだん元気がなくなっていきます。
ときには、アホなこと、愚かなこと、
「なんかわからんけど、ふとひらめいたこと」を損得考えずにやらせてあげることが、
生命力を復活させる秘訣なんですね✨
ふと降りてくる「ひらめき」は、宇宙エネルギーということです。
②コクマーには、「知恵」もしくは「叡智」という称号が与えられていますが、
生命を成り立たせる知恵が「ひらめき」であり、
「ひらめき」は宇宙の叡智であるということだと思っています。
この②コクマーに降りてきた日本の神様は、
イザナギノミコトでした。
イザナミノミコトと一緒に国生みをして、
黄泉比良坂でイザナミと激しいバトルをした後に、
太陽神アマテラス、
月の神ツクヨミ、
海の神スサノオを己の顔から生み出します😃
②コクマーは「天上の父」という呼び名があり、内なる父性を表しています。
そして、
イザナギのエネルギーをキャッチするのが、
③ビナーのイザナミノミコト✨
③ビナーは「天上の母」と呼ばれます。
②コクマーが激しい動力だとしたら、
③ビナーは圧倒的な受容を表しています。
ビナーの称号である「理解」というのは、
「思考の理解」を超えた、
存在そのものを受容する理解です。
イザナミの死後、
イザナギが会いたいって言うから黄泉の国で応じたのに、
イザナミの腐った姿を見て逃げ出した、勝手なイザナギ。
「こんな仕打ちをするのなら、あなたの国の人たちを、毎日千人殺します!」byイザナミ
「お前がそうするなら、私は毎日千五百人の子供を産ませよう!」byイザナギ
この夫婦神によって「愛」が生まれ、その代償として「死」を受け入れることになりましたとさ。
代償とは、
「目的を達するために、犠牲にしたり失ったりするもの。」
この場合の目的とは「愛を感じる」ことであり、
愛を感じるために「死」という概念を神様が受け入れたのです。
③ビナーは深海のように真っ暗で、
ブラックホールのように全てを飲み込みますが、
別次元に新しいものを生み出す働きをしています。
③ビナーには、土星という天体が当てはめられていて、土星は「時間と空間という地球ルール」の星。
このビナーで時間と空間という地球の概念が生まれ、
宇宙エネルギーの物質化の土台ができました。
静かに、沈黙して、育む時間の大切さを伝えます。
ここで、大まかなブループリント、魂の計画書の完成です。
生命のサイクルである「死」を司るのが、このビナーでもあります。
イザナミノミコトは黄泉の国で「黄泉津大神」となり、万物を生み出す神様となりました。
土星という天体も、
目視できる最遠の星であるところから、
かつては「生命の限界=死」だとされてきました🪐
現代では、もっともっと遠い星が次々と発見されて、土星は「一つのサイクルの死」であり、「新しいサイクルの土台」となっています。
あらゆる生命は、
拡大、膨張だけでは生きていくことができません。
制限、収縮があるから、波が生まれ、波動が生まれ、生命活動になります。
イザナギのひらめきの瞬発力も大切ですが、
そのひらめきを静かに育てるイザナミの時間も必要です。
生命の木というのは、三本の柱でできています。
右の柱を「慈悲の柱」、
中央の柱を「中庸の柱」、
左の柱を「峻厳の柱」といって、
光と闇、
能動と受容、
拡大と収縮という相反する働きと、
その真ん中に鎮座する正中があります。
光(慈悲)の柱の一番上が、②コクマー。
闇(峻厳)の柱の一番上が、③ビナー。
中央の柱の一番上には、①ケテル👑。
正中は神様の通り道。
正中を真ん中にして、
拡大と収縮をうねうね蛇のように繰り返し、
世界を創造していきます。
↑この蛇は、人類が追放された楽園への帰り道を教えてくれる蛇です🐍
お気づきかもしれませんが、
最短最速に真っ直ぐには登っていけないのですよー
しかも、頭がくるっと①ケテルを囲んでいるから、
たどり着いたと思ったら下降していくようです。
蛇は世界中の信仰で善悪表裏一体の存在として描かれています。
北欧神和のヨルムンガンド、
日本神話の八岐大蛇。
旧約聖書の誘惑の蛇。
出雲大社の大しめ縄も、
実は蛇のお姿だといいます。
クルクルうねり、新しい命を生み出す蛇の交尾の姿です。
↓
↑島根観光ナビさんより写真お借りしました。
ざっくりまとめますと、
②コクマーと③ビナーで「波」が生まれたんです。
「波」とは生命の躍動。
日本神話のイザナギとイザナギが次々と国を産んでいったみたいに、
ここからクリエイションが始まります。
同じもの同士ではなく、
相反するものによって、
大きな産み出しの力が生まれるのです