医療機関向けサプリメントを開発、販売されている
ヘルシーパス社長 田村忠司さんのお話を聴いてきました
http://www.healthy-pass.co.jp/
予習予習、と思ってこの会社のサイトを見ていて、ぐっときたのが、サプリメント作りのコンセプトのページ
http://www.healthy-pass.co.jp/news/concept/index.html
「自分が安心して食べることができ、自分の子供にも安心して食べさせるものを作る」
…って、子を持つ身ならごく当たり前ですが。。。
わざわざこう書かなくてはならないということは
そうでない企業がたくさんあるということね。
化粧品会社、加工食品会社も同じく、
一番中身に詳しい人が
「自分はもちろん我が子には食べさせたくないな~」と思いながら
他人事だと思って商品作りをしていると思うと悲しくなる。
でもそれが現実かも。
(これはあくまでも私の主観です)
さて、今回のセミナーはサプリメントについての勉強会というより
「いかにサプリメントを摂らなくて済むように過ごすか」
でした。
田村社長は「抗加齢医学会」という学術学会に所属されており、
その学会の中でのお話も出てきました。
抗加齢、つまりアンチエイジング)とは・・・
美容分野でよく聞く単語「アンチエイジング」。
これは日本語に訳すと「年齢を重ねることと反対の」、つまり「抗加齢」となります。
本来は美容のみならず、生活習慣病などの加齢による身体の症状の予防の意味を持っています。
私がこれまでエステ、アロマトリートメントなど、キレイになりたい、心地よく過ごしたい、という気持ちをサポートする仕事をしてきたなかで、いろんな分野のことをたくさん学んできました。
生活習慣病からシミ・しわ・タルミといった美容面のトラブルをエイジング(加齢)と呼ぶのなら、
食習慣や運動、サプリメントの摂りかたなど
幅広く「アンチエイジング」というベクトルで捉えていくことが
キレイと心地よさの秘訣!
キレイでいたいならば、「改善したいな~」と思うところを色んな方向から見てみることが必要
食事のしかた、食べ物の選択のしかた、運動が習慣づいているか、睡眠はどう?とかね。
その結果、冷え体質がなくなっていればおのずと「キレイ」をゲットできているわけ。
単純に「この化粧品を使ってさえいたら(コンビニ弁当で日々を過ごしていようが、スナック菓子ばかり食べていようが)アンチエイジング対策はバッチリ!」なんてことは、ないわけですよ~
ちなみにお話の中で、学会で言われている老化のスピードは
「約25%が遺伝的要素、残りの約75%が本人の生活習慣による」ものだというのがありましたよ。
親譲りの冷え症も生活習慣によって変えられるのね。
というか、「わたし、もともと○○だから」とあきらめずに生活習慣を見直すことで心地よく過ごせるようになる!ってこと。
そのほか
からだのなかにある「抗酸化酵素の濃度を保つために」週2~3回の適度な運動がおすすめ
(たまにならば、全くやらないほうがまだよい。なぜなら初回の運動では活性酸素も多量に産生されるから。2回目以降の運動で初めて活性酸素<抗酸化酵素となる。抗酸化酵素がからだの中から減っていき、次の運動でまたたくさん産出される)
というお話も。
ほとんど運動しないパパさん、こどもの保育園・幼稚園の保護者競技で張り切りすぎて、翌日具合が悪くなる、
って話は割とよく聞きます。
本番の数日前から、少し運動しておいたほうがいいのね。
*ここから次の記事まではセミナーレポです。太字がセミナーでメモをとってきた部分です。
ブログにかけない情報もいっぱいだったなあ。とんでも話、すっごく面白かった。
さてさて、長くなります。たぶん2記事ぐらいになります~
サプリメント関連から。
<まともな健康食品の少なさ>
・サプリメントの品質は政府が審査していない
・ラベルの記載内容・容量に虚偽がある場合がある
・国産のサプリメントが少ない
・合成添加物がたくさん
・サプリメントは万人に有効ではない
・たくさん摂取しすぎると危険
たとえば、近年、妊娠初期に摂取をすすめられることの多い「葉酸」
ドラッグストアにも赤ちゃん用品専門店にもサプリメントが並んでいますねー
産婦人科の窓口にも置いてあったなあ。
これを見てみましょう。
「一粒当たりに含まれる葉酸の量が200μg」の葉酸サプリ(妊娠初期の妊婦に推奨される葉酸の一日摂取量は400μg)で、1粒重量が300mgの場合。とあるメーカーのものは原材料表示、こんな感じ(これはかなりシンプルなほうです)
「原材料;コーンスターチ(遺伝子組み換えでない)、プルラン(被包剤)、酵母(葉酸含有)、ショ糖エステル」
まず、単位をそろえます。 *μg(μ[マイクロ]グラム。100万分の1g、1000分の1mg)
200マイクログラムは0.2mg
すると
1粒300mg -葉酸0.2mg=299.8mg
この299.8mgがサプリメントに含まれる添加物の量です。
飲みやすく甘みをつけるためなのか、糖類(とくに合成甘味料などには注意したい)が結構入っているのです。そのほか粒状にするための粉ものは何が入っているのか。きちんと見てみましょう。
☆特に注意が必要なもの
ウコン→鉄分が多いハーブ。肝臓の健康に自信がない人には禁忌。
忘年会シーズンになると、胃腸薬とともにCMで見かける回数が激増するウコンサプリ。すっごい効くよー、っていう人はあまり聞いたことがない。むしろ「効かない。気持ち悪くなった」ということばかり聞くな。
コラーゲン・ヒアルロン酸→摂っても無駄なサプリメントの筆頭(注;消化の段階で、タンパク質はすべてアミノ酸に分解されて、必要に応じて再合成されるわけです。口に入れるまではコラーゲン、ヒアルロン酸、という名前でも唾液と混ざり、胃腸の消化酵素と混ざればすでにそれは単なるアミノ酸たち。コラーゲン由来のアミノ酸はコラーゲンに再合成されやすいのかどうか?は謎だなあ)
ダイエットサプリ→毒性が強いものもある。確実にリバウンドする
10代の頃、オオバコ粉末とか飲んだ飲んだ。お腹が膨れるんだったかな?その効果はまったくなし。むしろ、「これ飲んでるから、ちょっとぐらいチョコレート食べ過ぎても平気だな~」なんて油断してかえって体重増えました。下剤と同じような作用をするダイエットサプリも多いけど、腸がかわいそうです。そもそも、ダイエットってなんなのと言うところから考えないとね。
個人輸入のサプリ→日本人の体質。食生活をベースに作られていないため、日本人に合わないケースもある
例)米国のヨウ素サプリ;海産物を常食している日本人には不要。甲状腺機能低下症の恐れもある。
(表示に「ヨウ素」「海藻灰」とあるものは注意)
その栄養素が体内でどういう経路をたどるのかをきちんと知っていて、英語でその会社に直接問い合わせができるならば、選ぶ価値はあるのかもしれません。ユーザーの健康をほんとに考えてくれる心ある会社なら、誠実に答えてくれるはず(その辺海外のサプリ会社はどうなんだろうか)。サプリメントの濃度(目的の栄養素の含有量)は日本でお医者さんが処方しているものよりも高濃度のものも多くあるそう。(つまり過剰摂取にも注意が必要ということ)
あるべき栄養療法のアプローチ(ドクター向け)
①症状が栄養素の過不足やアンバランスが原因なのかを確認
→問診・各種測定・血液検査・尿・毛髪検査など
(①がyesならば)
②正しい食生活ができるように誘導
③②がどうしても難しいならば、そこで初めてサプリメント指導
基本は普段の食事です。ということ