居抜き物件では、主に2つの交渉をご依頼される事が多くあります。


一つは、賃貸条件


もうひとつは、造作譲渡代金です。


賃貸条件は、相場という基準に近いものがあったりするので、比較的お互い合意に結びつきやすいものですが、造作代金は売主と買主で温度差がある場合があります。


私共仲介の立場ですと、買主側から交渉を依頼され「説得してほしい」と頼まれるのが通常です。


しかし、居抜きの交渉では、とても大切なのが「説得」より「納得」なのです。


企画提案の場なら未だしも、商取引で説得だけでは、合意には至れません。


それは、その人間対人間又は企業対企業がそれぞれの生活環境や経済環境において、売却や購入を希望されるのが居抜き物件であって、その環境においての感情があり、論理が有り、利害が発生しますので、いわゆる合意(落としどころ)が必要なのです。


たとえ、それが0円だとしてもです。


ですから、一方的な通常の論理での説得では合意に至る事が難しく、相手の状況や感情、論理、利害に配慮した交渉をすることが大切です。


つまり自分側の常識の論理にこだわりすぎず、相手側の論理にも配慮する事が納得する交渉には必要になります。


その中で、競合するのか、協調するのか、譲歩するのか、交渉を打ち切るのかを考え、誠意を持って納得させることが互いに必要になります。


どっかで学んできた付け焼刃の交渉術より、相手の感情、論理、利害に配慮した誠意ある交渉が一番です。


誠実にまされる知恵なし。

              
             ベンジャミン・ディスレーリ


という訳で、今度の10月1日のサロンアプリケーションズセミナーでは、私のパートで

「店舗経営で最低限知っておく不動産知識と居抜きの知識」をお話し致します!


居抜き物件を借りるには最低限必要な知識をお話しします!

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ブログでは書けない、居抜き物件のトラブル実例もお話しします。