今回は、美容室を居抜き店舗物件で開業を考える場合について、お話いたします。
美容室を、居抜き店舗物件で開業するにあたって、気をつけなければいけないのが、必ずしも自分の営業体制に合う、居抜き物件ではないという可能性があることです。
例えば、電気容量!
美容室で、営業していたのだから大丈夫と思いがちですが、メニューの違いや少人数のスタイリストさんで営業していた場合は、大きな電気容量は必要でなかったりするため、意外と少ない電気容量だったりします。
その場合、増設できれば良いのですが、ビル全体の電気容量の関係上、増やせない場合もあったりします。
また、シャンプー台の水圧やエアコンの利き具合、店内の換気、排水の流れ具合なども例外ではなく、全ての確認が必要です。
要は、美容室で営業していたからといって設備調査を怠らず、できれば専門家や設計施工会社に調査して頂くのが良いかも知れません。
また、美容室の居抜き店舗物件は物件によって、改修費用や原状回復を承継することによっての原状回復費用に、大きな差が生じる場合があります。
例えば改修費用の場合、店名を変更する際の看板費用、エアコンやボイラーの経年劣化によるメンテナンスや取替え費用など。
原状回復費用の場合、撤退時スケルトンなのか事務所仕様なのかによっても、費用に多額の差が生じます。
以上の様な点と、造作譲渡費用などを考え、近隣でスケルトン物件で開業した際の初期的利益と、将来的利益を合わせて考えてみると良い判断ができると思います。
また、美容室の居抜き店舗物件では、比較的新しい内装の物件が人気です。
しかし、ある程度の改装費用はどうしてもかかる為、造作譲渡費用が少ないのであれば、内装が古くとも認知度や立地が良ければ、改装次第では将来的利益が大きい場合もあります。
美容室の居抜き店舗物件での開業は、居抜き店舗物件の特徴を良く理解し、判断することが大切です。