ミートソース熱 | 大田区鵜の木さろん楓★料理家 印南真帆のブログ「食べることは生きること」

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「食べて元気に、食べて体調がよくなるごはん」を作っています。
銀河弁当・ケータリング・料理教室・食生活相談。

先々週の日曜日だった、かしら?
突然、こってりしたミートソーススパゲティが食べたくなって。

私は、マクロビ生活が長かったですし、
今でも、さろん楓としてご紹介する料理は、
野菜をいかにシンプルに美味しく簡単に調理するかを追求しているもので、
ずっと変わらずに、その世界も大好きなのですけれど、
現在の私は、お肉やお魚を頂くこともあります。

でも、やっぱりちょっと特別な感じはあるのです。

疲れたとき、すごくお腹がすいたときに
強く欲するのはやはり穀物で、
お肉、お魚を欲する時は、
精神的にエネルギーが欲しいときなのです。

…どのような最期か想像はつかないけれど、
生きたかった家畜たちの動こうとするエネルギー、馬力をもらう。
 
…お魚たちからこの世の中を泳ぎまわる身のしなやかさをもらう。

 

そんな想い。


それが、10年のマクロビ生活後に肉魚を食べて感じ得たことです。
 
やはり、命をいただくというのはものすごく神聖で、
食べるって、生命力の移し替えなのだなと実感して、
そう感じられた自分が嬉しく、人として誇らしかったのです。

 

 

☆      ★      ☆

 

で、話は、ふるゆさセミナーが終わった日曜の夜に戻ります。

ミートソースのために買い物に行くパワーはありませんでした。
でも、やっぱり、レトルトや出来合いのミートソースを買おうという気はないのです。
コンビニに行けばあるのだろうけれど。

というわけで、
「よしよし、こってりしたものが食べたいのね
冷蔵庫にあるものでこってりパスタを作ってあげるわよ、真帆ちゃん!」と、
かぶがとろとろになるぐらいソテーしてソース化されたパスタを食べ、
それはそれで美味しかったのです。
 
が、水曜日になって、また再燃してきたのですよ、ミートソース熱が。

 

これは、もう叶えてやらなくちゃ、と思いました。


仕事の合間を縫って、挽肉を買ってきた。
 
しかし、その日の夜はバレエレッスンで、
その前に仕込む時間はなく、
家に帰って夜9時という時間なのに、
20年前、いや10年前の私だったら
夜9時を過ぎて、ミートソーススパゲティを食べるなんてあり得ない!
だったのでしょうけれど、作りましたよ。
 
だって、3日越しの想いだよ。
そんな時間に作って、食べて、大満足だったのでした。

 

 

☆      ★      ☆



でも、私は、どうにもこういう「ふつうの料理」は苦手。
 
かぶだけで美味しいパスタは作れるのですけれど、
ミートソースがイマイチな私って。。。
 
で、今年は、そういう料理をブラッシュアップするぞーと小さく燃えていて、
後になってから、クックパッドで調べて、ふむふむとうなづいている私でした。
 
 
☆      ★      ☆

 

 

そう遠くない昔の私は、同じようなシチュエーションで

「でも、私は、野菜だけで美味しいものが作れるんだから、

ふつうの料理が作れる人はいっぱいいるわけで、私はこれでいいのよ!」的な、

いわゆる「ひねくれ」がまだまだ自分の中にあったような気がするのです。

 

いや、いつ頃と問われても正確には答えられないのですけれど。

 

でも、今は、「苦手だなぁ」と思ったと同時に、

自分にものすごい可能性を感じるわけです。

 

今までやってないから、できてないだけだわって。

 

野菜オンリーの料理も、ふつうの料理も両方いけるわよ!という私になってみよう、

よし、やってみよう!という意欲が湧くのです。

 

そんな自分になってみると、改めて「自己否定感って傲慢だなぁ」と思うのですよ。

 

「どれだけ自分のことすごいと思ってるの?」って(笑)

「あなたのその態度ってすごく傲慢じゃない?」って。

 

言われたら嫌でしょう?

かなり恥ずかしい…ですよね。

 

これからは、「そういうふうに自分を責めるのはツラいわね」などと共感するのはやめて、

「あなたって、随分傲慢な人ね」と言って、

ハッと目を醒ましてもらおう戦法を使おうかなと思っています。イヒヒ

 

覚悟していらしてねん♪

 

いや、もう自己否定している場合ではないから!