そろそろ父が逝って一年になりますが、
藍染めが大好きな人でした。
濃い藍よりも、もっと明るい藍のシャツやジャケットを好んで着ていましたね。
たくさんあった洋服、どうしようもなく、捨てましたが…。
母も藍染めは好きで、そこは共通の嗜好だったのでしょう、
想えば、子どもの頃、よく備後屋さんに連れていかれていました。
当時はちっとも面白く感じなかったのですが…。
☆ ★ ☆
昨年夏頃から、藍染めにむくむくと興味が湧き…。
ほら、プロセスフェチなので^^、染まるプロセスを見たい、知りたい欲が湧くのです。
今までもなんとなく持っていた藍染め製品はありました。
でも、心底興味が湧くと、まったく違ったものに感じられてきます。
自分の中でまったく新しいまなざしが生まれると言いましょうか…。
そう感じるようになってから、最近、骨董屋さんで出逢った藍染めの風呂敷。
そんな折に、都内で、予想だにしない藍染めのプロセスを目にすることができました。
麻屋てんじくさん主催の茜染めのWSに行ったのですが、
主催者小田勝さんのご友人が、着古したカーディガンを藍染めしたいということで
目の前で藍染めが展開されることに。
さらに、遅れて到着した方が、茜染めではなく、本当は藍染をやりたかったということで、
麻が、初染めで濃~いインディゴに染まるところ、
同じ液を二度目に使った際の、少し淡い藍色の発色など、
いろいろな瞬間を目にすることができました。
左から二番目が初染めの藍。
一番左のストールの左側下の部分が二度目の藍。
藍は藍でも、こんなにバリエーションがあるものか…と。
藍の染め液は、濃い緑なのですよね。
それが、空気に触れることで、碧く、藍に発色していく…。
いやはや、プロセスフェチにはたまらない感動☆でした。
☆ ★ ☆
そして、父は、藍は藍でも、明るい鮮やかな藍を好んでいたんだなぁと
改めて想うのでした。