「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」 | 大田区鵜の木さろん楓★料理家 印南真帆のブログ「食べることは生きること」

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さろん楓ふなだまほです。

いつもありがとうございます。



ドキュメンタリー作家森達也さんの本

「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」を読んでいます。


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スケールも覚悟もまったく違う私が
こんなことを口にするのはおこがましいかもしれないけれど、
でも敢えて言ってみます。



おんなじ目線を持っている人。
出発点が一緒。



私は涙出そうなほど、共感します。



私自身の言葉を使うと、それは



『この世の中には、想っていたよりも
うーんと優しい風が吹いている。

そして、人は信じられる。』



でした。



…2005年のことです。




★   ★   ★



人は信じるに値する。



そう思えるようになって初めて、
それまで人を信じることを避けていたことに気づきました。



人を信じなければ、
何にも期待しなければ
裏切られなくてすむ、
傷つかずにすむ…と無意識のうちに避けていた。



だから、自分が人を信じることが怖いなんて
思っているなんて、意識もしてなかったんです。



当時書いていたノートをめくってみたら
こんな言葉が記されていました。



「私も優しい風を起こしていける一人になりたい」



…だから、「楓」になったのかなぁ。



夏場、さろん楓に来たことがある方は、
ここはとても心地いい涼しい風に
吹かれる場所だということをご存知だと思うのですが、
その風も楓の理由のひとつだったりします。



★    ★    ★



先日はベリーダンスの発表会でした。



踊ることは、
私にとって、
豊かな世界を体感することでもあります。



音と同調すること、
からだを動かすこと、
表現すること。



そして、踊りを通して出会う人、場、空間。



発表会が終わって、
ダンスメイトと一息つきながら、
いろいろな話をしていました。



息子の野球の話をしたら、
ふと、彼女が言ったこと。



「うちの裏の空き地でも
朝も7時から野球の練習をしているお父さんと子どもたちがいる」って。



小さな子は小さな子で必死でボールを追いかける姿。
お父さんがとれるようにボールを投げてあげること。



それは自分が子どもの頃に見ていた世界と変わっていなくて
なんか世の中捨てたもんじゃない、と想ったって。



うんうん。

そうそう、そうなのよ。



この友のセリフに私は泣きそうになった。



“どろ臭い”人との関わり、ちゃんとある。
キャッチボールはその最たるものかもしれないね。



独身で、社会的ステータスのある職業の彼女と
子持ちフリーランスで
世の中の隙間を埋めるような仕事をしている私が
同じ音を感じて動き、

違う場所でまったく同じようなことを感じたりする。



それがまたたまらなく嬉しい。




さろん楓ふなだまほ の 21世紀のやまとなでしこ プロジェクト