こんにちは。
さろん楓ふなだまほです。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
今日は、初の日曜開催の「ACのためのヒーリングランチ会」でした。
6名様満席でした。
…「人生はひとつの物語。物語には人を癒していく力がある」
「語ることは大きな癒しとなる」
と私は考えています。
セラピーの世界にはナラティブ [narrative] という言葉があります。
これは、「物語」「語り」を意味します。
ナラティブ・セラピーとは、
自分で自分の人生を語るという癒しのひとつのアプローチです。
私たちは、人生の中でさまざまな出来事(就職、結婚、病気など)を体験します。
そうしたひとつひとつの出来事はバラバラに起きているわけではありません。
ひとつの出来事は他の出来事と結びついていて、
それは、必ず一連の物語として語ることができます。
その人が、何を見て何を想い、何に惹かれ、何を考え、
何に悩み、何に苦しみ、何を愛し、何を憎み、
何を求めて今を生きているか。
人には、そうした物語が必ず存在します。
そのひとつひとつの出来事がつながり、
物語として流れ始めたとき、
人はその出来事を意味づけ、
そして、それを受け入れる(=肯定する)ことができます。
自分で自分の物語を納得し、
時にはそれに感動することすらあるのです。
ただ、いつも同じ「言葉」を使っていても
自分の「歴史」や「物語」は変化していきません。
たとえば、ある人が「ある出来事で挫折してしまった」と
自分の人生を捉えていたとしましょう。
でも、その裏には、「それでも頑張ってきた自分」
「それを超えて尚これからやれること」があるはずです。
そこに注目したとき、その物語はがらりと様相が変わります。
もちろん、使う言葉や文脈も変わってくるはずです。
言葉と文脈、語り方が変われば新しい現実が生まれる。
一人の人生でも新しい物語の可能性がみえてくる。
セラピストや仲間と共に、
自分の人生を客観的に眺め直してみる価値はここにあります。
これがさろん楓が提唱するナラティブ・セラピー。
自分で自分を語ることの意義は思いのほか大きいのです。