ふるさと納税。韓国では고향사랑기부제(故郷愛寄付税)といいます。去年くらいから始まったんですけど、今年から在住外国人もできるようになりました。


 実はわたし、日本でのふるさと納税にどちらかというと批判的な立場だったりします。ただでさえ財政が苦しい地方の自治体の財政を余計に圧迫するのではないかとねショボーン



 そうなんですけど、今回、その故郷愛寄付税に寄付してみちゃいました。




  まあ、理由はいくつかあるんですけど…。一番大きいのは、本来なら支払うべき自治体に還元できてなかったので、少しでも穴を埋めたい…というところでしょうかね。




  ご存じの方も多いかと思いますが、私は2拠点生活者です。ソウルと地方に家があって毎週行き来してる生活。本来、いまの職場に仕事が決まった時、引っ越してくるようにと言われてたのですが、それまでの経験上、電話一本、いや、場合によっては電話すらなく一方的に解雇されるというのが続いていたため、わざわざ地方に引っ越して1年やそこらで解雇されて、またソウルで家探しをするのが嫌だなぁと思ったんですよね。ちょうど、すごく気に入った家に住んでいたのもあったし、立地も広さも、コスパもいい家だったので手放したくなかったとも言いますが。


 そんなこんなで、本来なら5年前に地方都市の住民になってたはずが、登録住所はいまだにソウルのまま。それも、今をときめく龍山区の住民なんですよね。

 住民税は居住自治体に払うことになってるので、私の場合はソウル市龍山区に貢いでるわけです。



 けどね、ソウル市の龍山区といえば、押しも押されもせぬHYBE (某防弾少年団の所属事務所)やら、アモーレパシフックの本社やら、オリオン、ヘテクラウンの本社やら…まあとにかくどでかい会社の本社がたくさんあって、地価下落傾向のあるソウル市の中でも依然として地価高騰を続けてる非常に景気の良い自治体なんですよね。


 一方、勤務先の地方都市は、道レベルではおそらく韓国最貧道で、その中ではかろうじて人口が高めで経済が回ってる都市です。周辺はどこも過疎地帯という場所です。


  韓国って、ソウルとその周りの京畿道(ここを首都圏と呼ぶ)に全人口の1/2が集中している、超一極集中型の都市形成をしているので、首都圏以外、それも、◯◯広域市というところを除くとほんと過疎地が多いんですよね。



  なので、私の場合は過疎地で稼いで、富裕自治体に貢いでる形になってたんです。それが、ずっと気になってたんですよね。できれば地方都市やその周辺に返したい…という気持ちがありました。



 多分そんな気持ちが、休みのたびに江原道の過疎自治体巡りにも結びついてるのかもしれません。まあ、海はチェジュ島よりもきれいだし、山は迫力あって素敵だし、料理は素朴な味が好みにはまってるし…というのもありますがねウインク


 そんな中で始まった韓国版ふるさと納税。




ならば多少なりとも払ってみようかな。と、そう思いました。


 もちろん、せっかくやるならいいものを返礼品でもらいたいものですよね。ということで、返礼品一覧を眺めてたのですが、もともと物欲がない方なので、「これ、別になくても良くない?」ばかり続いてなかなか決まりません。


 せっかくいただけるなら、その地域の産業の発展にも貢献できる、地方特産物がいいな…




 さて、居住地方都市。とにかくタッカルビが有名。なので、当然のようにありました、タッカルビ真空パック。けどね、タッカルビなら日常でも食べれるというかそこかしこに店あるし、そもそも真空パックにしてもお店にしても1人前では出してくれないから1人では食べられないのです。ということでパス🙅


 あと、なんか石鹸多かったですね💦 いや、石鹸はこだわりにこだわって製作販売してるから、自前ので充分です。とか思ったら、ないの、欲しいものが‼️




 で、作戦変更です。同じ道内でさらに過疎化している地域の返礼品リストを見ることにしました。有名どころだと牛肉ですね。でも、なんかイマイチ響かない…ショボーン


 その時見つけた海洋深層水で作った塩のセット‼️


 今まで、知り合いから、ハンアリ(素焼きの壺)に入った天然塩を安く譲ってもらってたのだけど、前回の時、もう在庫がないと言われてたんですよね。で、その塩を先週末使い切ってしまっていたのです。


 私のキッチンの調味料、わりと偏ってまして。目を離したすきにありの行列ができてしまうソウルのうちには甘味の調味料をおいていません。つまり、砂糖や蜂蜜、味醂の類いはありません。家にいる日が少ないため日持ちがしにくい調味料系も置いてません。逆に塩と胡椒はこだわりのものを置いています。


 ということで、ちょうど切らしてしまった塩なら役にたつキラキラと思い、あまりの海のきれいさに絶句した過疎地の自治体に納税することにしました。



  さて、何時ごろ届くのでしょうね。

焼け石に水でしょうけど、多少なりとも財政の足しになったらいいと思います。