毎年恒例のビザ問題。

 
外国暮らしでは絶対に無視できないビザ問題。
 
そのわりに誰からも理解してもらえないビザ問題アセアセ
 
 
 
 
   日本以外に住んだことのない日本人で日常的にビザのことを気にする人はそうそういないように、韓国以外に住んだことのない韓国人でビザ問題に敏感な人はそうそういません。そのため、全く悪気なく、場合によっては親切心100%で皆様犯罪をそそのかしてきます。笑
 
 「お金ないの?バイトする?」
「ちょっとくらいなら大丈夫だよ」
 
いえいえいえいえ!ビザ関係は一瞬でも期限きれたら不法滞在だし、資格外のことを勝手にやったら不法就労とかになるし…本当シビアですよ。引っ越しのあと住所変更とか期限過ぎてから申告にいって罰金になる人もいるし、10年前のバイト記録が出てきてしまい不法就労として罰金やその他のペナルティつく人もいますからね。
 
 
 
 
2011年に韓国来てから毎年頭を悩ませるビザ問題。今まで取得したビザはこんな感じ
 
 
 
2011年9月~2012年8月  研修ビザ(D4)  三か月ごとに更新
2012年9月~2018年8月  留学ビザ(D2)  一年ごとに更新
2018年9月~2019年8月  教授ビザ(E1)  一年で更新
 
 
 語学留学生が持つビザは普通D4の研修ビザです。これは、最初は二学期まとめて受講申し込みをしていると発給され、以後3か月ごとに更新手続きに行きました。この時は、入館から、そろそろビザが切れるので更新しに来るようにというハガキが届きました。このビザの取得や更新の体験談はブログが山のようにあるし、比較的情報を取得しやすいです。まあ、いきなり法律が変わるから、ブログ記事だけを信じて準備してはいけないのは、基本中の基本ですけどね。
 
 次の留学ビザ。こちらは、大学や大学院の正規過程に通っている学生に発行されます。人によるみたいだけど、私の場合は毎回1年ずつしか出なかったので、大学院時代、毎年更新をしていました。更新のたびに手数料がかかるのが地味にしんどかったです。入館に行くために半日ほどつぶし、取りに行くのにやはり数時間つぶし、手数料を払い…。この時は、滞在資格外活動の申請もして仕事をしていたので、その許可手数料と合わせると、更新のタイミングで30万ウォンとか用意していましたもん。あと、教育業の場合は追加で提出するものなどもあり、総いったものの手数料もばかにならなかった…。
 
 博士課程が終わり、引き伸ばすだけビザを引き延ばしていましたが、とうとうそれも限界。ということで、雇い先に相談し、ビザの切り替えができたのが一年前のこと。雇用者側からすると、その事業者をメインとするビザの発行は、自分のところでそろえなければならない書類が結構あるので面倒なんですよね。それに、本当にその外国人を雇う必要があるのかって審査されるので…。だから、雇う側としては、ビザの申請よりは、滞在資格外活動の許可をとって働いてもらうほうが楽だし、なんなら無許可で不法就労してくれたほうが楽なんです。資格外活動許可の時、手数料かかりますけど、まずどこも出してくれませんし、
「えっ、申請行きたいの?仕方ないなぁ、あなたがそんなに申請したいんだったら協力してあげるよ。うちで出さなきゃいけない書類があるんだったら、言ってきてね。そしたら、その書類だけは出してあげるから。その代わり、そんな風にあなたのわがままを聞いてあげるんだから、こっちのわがままも聞いてね」
 という感じで、働く側に恩を売りつつその先雇用関係ができてから好きなように使える権利まで手に入れられますからね。
 これが、ここをメインで働く形のビザの申請となると、入管に
「すみません。うちの事業のために、この外国人をどうしても取りたいので、許可していただけませんか」
と頭を下げてお願いする立場になるのが雇い主側なんです。この違いは大きい。
 
 まあ、なんなら、めんどくさいからそのまま働かせちゃえ。ばれたら、その外国人が犯罪者になって人生を棒に振るだけだから、痛くもかゆくもないよね♪ という思考の会社とか…珍しくないですよね。
 だから、資格外活動許可の申請を渋る雇い主(ほとんどの場合、渋られます)の場合は
「申請しないと、会社が入管に摘発されて1億ウォンの罰金になりますよ」
と雇い主を脅していましたキラキラ  自分が罰金になると聞くと、取り合えずどうしても必要な書類くらいは出してくれるようになります。
 
 
 
 私の学生ビザ取得期間が長いのは、ひとえに雇い主側がちゃんとビザの申請をしてくれるような契約をしてくれなかったからです。そう、どこも使いたいときに自由に使い捨てにできる人材が欲しい。だから、学生ビザで(つまりビザの申請をする必要がなく)学校に通っていない(過程が終わっているので通学が必要なかった)、好きな時に好きなだけ働かせられて、なおかつ申請しなくてよく、さらにいつでもクビ切っていいという扱いがしばらく続いていたわけです。しかしいよいよそれも限界になったので、雇用側にそれを伝え、これ以上使いたかったら一年以上の契約で雇用し、就労系のビザが取れるようにしてくれと頼んだわけです。
 
 
 そんなこんなで教授ビザを取ったのが一年前。教授ビザ取得の時は、留学ビザや研修ビザと違い、ブログなどの資料や体験談がほぼ皆無アセアセ なので、入管のコールセンターの案内だけが頼りでした。
 
 ビザを取り終わってすぐ、同じような背景を持つ先輩から連絡がありました。とにかく、職場に依存するビザは危険だからできるだけ早く居住系のビザに変更するように、と。
 
 そう、教授ビザというのは職場に紐づけされているわけです。今までの経験からも、いいように使って、学生が減っただ、既存の先生の担当授業が減ったのの補填をするだので一番最初に切られる&切られたことについてのアナウンスほぼなく自動的にオーバーステイ(つまり不法滞在)になるように仕向けられるような仕打ちをしてくる雇い主側。今までは、それでも「お客さん」していられる学生身分で紐づけされていたのが、今度はこういう雇い主の気まぐれに紐づけされているわけです。危険なことこの上ない。
 
 それに、教授ビザというか就労系になったために面倒なことが多発していました。このビザはそもそも「教授=高給取り(副業の必要がない)が前提のビザです。が、勤務校から渡された契約書では、その月給では生活するのが不可能な金額です。どのくらいかというと、国費留学生が住居や医療費研究費などを別に与えられた状態で月の生活費として渡される金額程度の金額で、通勤交通費、住居費、医療費なども含めて生活費すべてを賄わなければならないくらいの金額です。なので、副業必須です。が、この副業の許可が恐ろしいくらいおりにくくなりました。学生のバイトとは扱いが違うらしく、申請がめんどくさい…。
 
 そんなこんなで、切り替え可能な時期まで来たら最速で変更しようと思ったわけです。そのために、必要な資格や書類を一年がかりでそろえたの。
 
 今度狙うのはF2ビザ。居住ビザというものです。
 
 
 
 
次回は、F2ビザの申請編です。お楽しみに星