日本語と韓国語はよく似ていると言われています。昨日も、日本語を話す韓国人の友人と話していてこんなことを言われました。(この人はたまたま結婚した相手が日系企業で働いていて交友関係に日本人が多かったことから、結婚後に日本語を勉強するようになった人です)


うさぎ 「日本語は勉強し始めて半年くらいでものすごく上達したんだよね。このままいったら一年でネイティブ並みになれちゃうんじゃないの?ってちょっと得意になってたの。だってはじめて半年くらいでこちらにいる日本人の友人とも会話できるようになってたから。」


 この人は結婚前は英語をやっていたというか、英語の先生をしていたので、英語学習の経験と比べて自分の上達のはやさに日本語ってすごく早く身につくルンルンって思ったらしいんですよね。




うさぎ「ところが、半年くらい経った頃、旅行で来た日本人と話す機会があって。そしたら全然聞き取れないの。その時『ああ、いつもの日本人の友だちの日本語が聞き取れるのは私の実力じゃなくて友だちがわかりやすい日本語で話してくれてたんだ…』と実感したんだよね。」



   よくある(ネイティブの)○○先生の○○語は聞き取れるけど、ほかのネイティブの話は聞き取れないのという段階ですね。



うさぎ「で、最初のころ、1,2年もしたらネイティブ並みになれちゃうんじゃないの?って思ったはずなのに…、日本語の勉強をはじめて12年。未だに実力はこんなもんタラー



  いえいえ、十分上手なのは知っています。が、これ、日本語が上手な韓国人の知り合いに聞くと異口同音に言います。

  最初の頃は日本語ってほかの外国語に比べて覚えやすいのだけど、やればやるほど難しくなるハッって話。



   日本語がというか、日本語と韓国語の距離の近さがそういう現象を産むんですよね。

   最初の段階だと


例えば、こうやって日本語を書いたということが、日本語書けるルンルンルンルンという喜びや達成感になります。

  しばらくすると、ひらがな間違ってるじゃんガーンとか漢字全然違うじゃんガーンガーンとかに気づいてショックを受けます。

  それができるようになったらもうネイティブレベル??ルンルン

  みたいな気持ちになります。そして、表記の正確性ができてくると日本語の実力がついた音符と天にも昇る心地


  例えばその頃、「日本語書けるから」ということで、仕事場でも重宝されるようになったり…。


こんな店内表記も任されたりします。


  漢字も文法も安定したレベルを維持できています。誰もがわかる明らかなミスはほとんど出なくなります。出ても、それこそネイティブレベルです。

   ところが、ここからが問題です。ネイティブが見た時なんかおかしいと思う表現が多発します。何がどうおかしいか説明の難しい、なんかおかしい表現なのでネイティブも指摘しにくい。ネイティブたちも首を傾げながら「でも、まあ、ネイティブでもそういう使い方、全くしないわけでもないしね…」とスルーしてしまう。その間にさらに語彙が増えたりするので、なんかおかしい→この人の個性なんだ 、のようになっていく。


  自分で自覚していて、自分らしさを表現するために特定の言い回しを好んでいるならそれはもちろん問題ありません。が、本人が望んでいるわけではないのにそう思われているとしたら…不本意ですよね。

 
   よく見かけるのは、韓国語の表現のほうが日本語の表現より全体的に強めの言葉遣いをよく使う傾向があるため、日本語の該当する表現をしっていても、それがとても物足りなくて、韓国語直訳の漢字語などを使う例。インパクトの強さを伝えるのにそれは効果的なのですが、あまり多様すると品がない印象を与えてしまうことがあります。本人はそれほどインパクト重視の正確でない場合、セルフイメージよりずっと気が強い印象とか怖そうな印象を与えてしまったりします。




  これは、日本人の韓国語話者にも起きている現象です。ソースは私アセアセ

  日本人韓国語話者の場合は反対に表現が意図した以上にソフトになるのです。そのため、やたらと評価が高くなる…音符のはいいのですが、日本人女性は常に夫をたてて、口答えせず、何を言っても怒らず、いつも笑っていて、従順で自己主張しない=扱いやすいというイメージ作りに貢献してしまったりしますガーンガーンガーンガーン


   私自身も、よく言われます。いつも笑ってるよねとか、性格が穏やかだよねとか…。う〜ん…。



    この段階を抜けられると、自分らしい○○語が使える人になるのですが…。


  まだまだ道は遠いです。