今、一番脚光を浴びているもの

人々と話題を独占してるもの

それは


それは



冷麺


冷麺でしょう!




冷麺屋さん、にわかに書き入れ時に突入していることでしょう。












冷麺といえば、日本でも最もポピュラーな韓国料理の一つでしょう。辛いのが苦手な人でも食べられる韓国料理。特に暑い夏には欠かせない。





しかし、その実態は謎に包まれています。というのは大げさですけど…
いわゆる韓国料理でありながら、冷麺の本場は38度線の北。ほとんどの日本人(お呼び大多数の韓国人)にとっては足を踏み入れたことのない土地。足を踏み入れられそうにない土地。本場の!と書いてあってもそれを審議するすべのない、「韓国」に行っても本場のものにはありつけない「韓国料理」(年配者の中には38度線より北で生まれ育った方もいますし、脱北者もいます。日本にも北朝鮮に旅行した経験のある方もいますが、ほとんど方にとって本場である平壌やハムンに行って食べることができないのでとりあえずこの前提でいきます)。



本場のポピュラーな冷麺ってどんな味なのだろう。だからこそ、ここ最近の冷麺紹介番組  南北芸術団交流 や 首脳会談を多くの人は固唾を飲んで見守ったのではないでしょうか。








さて、まだ韓国初心者だった頃、韓国旅行に行く時、母から冷麺を買って来るよう頼まれました。しかし、ガイドさんに連れていかれたお店で買った冷麺を手渡すと

いのしし「これは、冷麺じゃない」

と、まさかのダメ出しガーンガーンガーン




次の旅行の時は、市場へ行き、市場のおじさんが勧めてくれた乾麺を買って帰国。


いのしし「これも、冷麺じゃない」


またもやダメ出し雷


いのしし「あなたさぁ、なんで、本場に行ってるのに、普通の冷麺買ってこれないわけ?」



なぜかお土産探しに奔走した上、叱られるという理不尽。









母は独身時代、よく会社で焼肉屋さんへ行き、そこで冷麺を食べていたそうです。私が、冷麺というものを知る前から。



その後、ある時知り合いが

ハムスター「冷麺の麺って、食感がゴム…」

と言った日。母は帰ってくるなり

いのしし「ゴムって! そういうものにしか例えられないなんて…」

と激怒。…あ、ごめん…私もそう思ってた…なんて怖くていえない…。







後日。あることが判明しました。母が最初に出会った冷麺はおそらく盛岡冷麺だと言うこと。麺に弾力があり、噛み切るのが難しいと思う、あれです。ちなみにその系統の麺、韓国だとチョルミョンかなぁ。水はなくてビビンだけだけどねラーメ

 母にとって初めて出会った冷麺が弾力のある太麺だったため、私がソウルで買った細麺は受け入れられなかったのでしょう。






  さて、では、本場平壌の冷麺はどんな麺かと言いますと…。





もちろん私は平壌に行ったことがないので知る由もありません。が、韓国には北側出身の人がやってる冷麺屋さんがあります。そこから考えてみましょう。







細麺、辛くない、コチュジャンない。
お肉で出汁をとったコクのあるスープ。
ウルミルテ







中にはこんな真っ赤で辛い冷麺を出すお店もあります。







そこまでいかなくてもこんな風にコチュジャンが間に挟まってる水冷麺が多いかなぁ。



こちらはビビン冷麺にするとこんな感じに。



さて、冷麺の有名店といえば、外せないのがこちらウルチ麺屋下矢印下矢印





さっぱりした麺が有名。


東大門歴史文化公園駅近くの平壌冷麺という冷麺屋もさっぱり。こちらは麦を使った麺で、麺そのものが歯で簡単に断ち切れるほどの食感。お蕎麦より細くて華奢なお蕎麦を冷麺スープで食べているみたい。






平壌冷麺を歌ってる冷麺屋さんは意外とどこも辛くなくさっぱりめ、麺は白くて噛み切りやすい…のが多いようです。


そうそうそういえば鐘路3街の北朝鮮旅行屋さんにも冷麺ありました。



こちらも、麺白く、スープ透明、辛い要素なし。





でもね、北朝鮮料理の数々みてておもったけど、北側の伝統食って意外と、からくなく、上品で、優しい味が多いんです。その文脈でいくと、本場平壌の冷麺は、細くて、白くて、噛み切りやすくて、スープは上品な味なのではないだろうか。などと思いを馳せてみるのです。

















追記

本日のお昼も冷麺を。
ビビン冷麺のほうでしたが、こちらの麺も、簡単に噛み切ることのできる、素朴な麺。そば粉で作られたものでした。