ソウルの中で、こんな看板見たことないですか。




ちょいみにくいかな?


上のは

「慶州金氏宗親」

下のは

「善山(一善)金氏宗親会」

って書いてあります。


韓国の人は同じ「キム」さんでも、

先祖の同じキムさんなのか、それとも、ルーツが違うキムさんなのかを知るのに

「本貫」というのを持っています。


「本貫」ってのは「本籍」みたいな感じですね。けど、もちろん勝手に個人が移動できるものではありません。


で、現在では廃止されましたが、長い間、この「本貫」が同じ人同士は親戚ということになるので合法的に結婚ができませんでした。逆にいうと、初対面でも「本貫」が同じなら、親せきという待遇になるということです。


親戚ということなら、どこに当たるのか、いとこ筋なのか、それとも叔父叔母世代なのかということが気になるのが韓国の社会。


ということで、一族ごとに家系図があります。それも膨大な・・・。

何しろ、「分家してほかの一族になる」ということがないので、率苦情は、何百年も前までさかのぼるわけです。

私の友達の中にも「金海金氏」がいますが、歴史上で有名な金海金氏といえば、キム・ユシン将軍。統一新羅を作った将軍です。

まあ、そこまでさかのぼるので家系図も膨大になります。


それを管理、編纂するのがこの「宗親会」の事務所なんですね。


とはいえ、これ、大変ですよ。

それに、今は大きな勢力を傾けてこれを維持しなければならないと、だれもが思う時代ではなくなってきているので、この維持もそうだし、家系図の新しい情報の追加も大変だそうです。


けど、ソウルのあちこちにまだ、この看板があるのを見ると、オルシン(年長者)たちが 頑張っているんだなぁと思います。