昨日は山里の春祭りでした。
八幡の大蛇を退治した故事にちなんだ神事ですが、田舎なだけにユニークです。
藁で編んだ大綱をぐるぐる巻いて大蛇に見立て、練り歩きます。
氏神様まで担ぎ込んだら、‘蛇’に的を据えて矢で射ります。
「八阪神社歩射神事」と銘打たれて、いつの頃からか高槻市の無形民俗文化財に。
昼は見物できませんでしたが、宵の参道をご紹介します。
なかなか幻想的で良いものですよ。
4月第1日曜が恒例。
今年は7日なので一番遅い開催日でしたが、山里の桜は春祭りにビッタリ合わせて咲きました。
素晴らしきかな。
神事は女人禁制のはずのところを、沿道に火を灯すお役目を仰せつかりました。
めっちゃ嬉しい。
氏神様から託された蝋燭なり。
提灯のお世話は当番制。今年はねこ福垣内のお役目だったのです。
早朝建てた提灯に、ご近所の‘お兄さん’たちと蝋燭を灯して歩きました。
旧幼なじみ宅の桜も満開。移り住んだ人も大事にしてくれて嬉しい。
ライトアップされるようになって思い出が巡ります。仲良しだったので。
「蛇祭り」は、これまで何度もテレビ取材されてます。
ユニークですものね。
お神輿の代わりに藁で編んだ綱だなんてダッサーっと若い頃は思ってましたが、身の回りにあるもので祝う慎ましさも尊いですね。今はそう思えます。
役目を終えた蛇は、境内の神楽殿をぐるっと取り巻いておりました。
直径25cm・長さ30m。確かに大蛇っぽい。
これが頭
これが尻尾
のようですね。
実はそれさえ、はっきり知らない…。
世間の神仏ブームとは裏腹に地元では年々関心が薄れており、かつてのような熱気はありません。
深い謂れがあっての行事だろうから、どうぞ伝承されていきますようにっと願うようになりました。
いやはや、保存、維持はとっても大変で、そこは知ってるんだけど。
それをありがたいと思える心境を育んでいくことが大事なんだろなっと分かってきたこの頃です。
1850年頃から続いている神事のようです。
↑これも他所から来られた摂津峡Saalの山口さんから教えてもらった次第です。
ほんまに何も関心をもたず育ち、知らないことばかり。
まぁ、同世代はみんなこんな状態です。
危うし。
有志参加を募ると盛り上がりそうではあるけれど、ただのイベントとはやっぱ違うかなっと感じたりもしました。
開かれた視野と根差した文化の折り合いは、山里時間でゆっくりゆっくり移ろってくんだろな。
昼間の様子は山口さんが投稿してくださってるのでそちらをどうぞ。
来年はねこ福垣内が綱を担ぐ陣番です。
しっかり記録するようにと仰せつかりましたので、昼間の収録も頑張りますね。