今年も桜が咲きました | 山里リトリート 古民家ギャラリーねこ福 大阪高槻 神峰山の里

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ちょうど見頃になりました。

 

今年は花付きが良いみたい。

 

 

ギャラリーねこ福にお越しいただく時、必ず通りがかる公園には、

桜の木が何本か植わっています。

 

 

春眠暁を覚えず

処処啼鳥を聞く

夜来風の声

花落つること知んぬ多少ぞ

 

 

これは、「椿の花が昨夜の雨で花を落としてしまったのではないか」と

詠ったものだそうですが、

 

私はこの季節、雨が降るたびこの漢詩が頭から離れなくなります。

 

 

4月に入って急に暖かくなり、

ほんの2日ほどでみるみると蕾がほころんできたところへ、

叩きつけるような雨が毎夜降ってくるので、

布団をかぶって、

どうぞ桜が無事ですようにと念じるように眠るのでした。

 

 

 

 

無事に満開を透き通る晴天の下で愛でることができています。

 

 

あまりにも近いので、『また観れる』という思いがあり、

ゆっくり味わうことなく早々に立ち去るのが常でしたが、

今年は樹の下のベンチに座ってみました。

 

 

時間の流れを変えてみると、見えてくる風景も変わってきますね。

 

 

 

 

 

何年かぶりに感情と目の前の光景が一致したような感じがしました。

 

 

時間の流れというより、心の在り方かもしれません。

 

 

 

来年も同じとは限らない。

今この景色が見れていることがありがたいと思うと、

‘美しい’の重みもずっしりと迫ってきて、

無数のことを語りかけてきてくれているように思えました。

 

 

先を急ぐ生き方から、今を大事にする感覚にシフトできてきたのかもしれませんね。

 

 

 

それともう一つ、この桜の木のおかげでもあります。

 

 

この樹は樹齢100年を超えているようです。

何しろ、亡くなった明治生まれのおばあちゃんが子供の頃から植わっていたそうですから。

 

 

昨年の大きな台風で枝が折れて、

均等に整った姿からバランスを崩して少々貧相になってしまいましたが、

今まだここに在ってくれるだけで嬉しい。

 

折れた枝が送電線を切断してしまい、この一帯は1日半の停電となりました。

だから切り倒されてしまうのではないかととても心配していました、

心配性でないこの私がです。

 

停電で大変な思いをしましたが、

だからといって桜を恨む気にはさらさらなれません。

 

 

いつなくなるかわからない…、

それはシンボルのようなこの桜の木にでもあり得ること

と思うと、

例年にも増してたわわと花を咲かせてくれている姿がいとおしくなりました。

 

村の人たちのおおらかな対応も素敵だなって思っています。

 

 

どうぞこれからも無事に咲き続けてくれますように。