美容室のカットはシャンプーやマッサージ込みで
だいたい60分で仕上げます。
正直、腕のいい美容師であれば
10分でカットを終えることも可能です。
ですがそうなると、
早すぎてお客さまの満足度は得られません。
なので社内ではこのように伝えています。
40分で終えると早すぎです!
70分以上かかるとお客さまの時間を奪うことになります!
55分で仕上げてお会計や次の予約など余裕を持たせるのが
出来る美容師ですよ(^.^)
ちょっと、わたし厳しめ?汗
でも、物ごとには程よい時間というものがあるのは事実です。
そんな中、最近ではタイパを重視する若者がとても増えているそう。
去年の流行語大賞にもノミネートされた言葉です。
Z世代は、生まれた時からインターネットがあり、
検索一つでさまざま調べられ、昭和組とは明らかに違う時間の中で育ってきました。
「無駄は避けて効率的に行動することが必要だ」と考えてきた世代であり、
それもタイパを求めてしまう理由の一つかも知れません。
例えば、ドラマや映画、アニメなどを倍速で視聴したり、
重要ではない場面をスキップしたり、
コンテンツを短く編集した「ネタバレ動画」や「まとめ動画」を好んで観ることなどがそれです。
タイパ=タイムパフォーマンス
時間対効果を意味する言葉
「タイパ」は「タイムパフォーマンス」の略ですが
英語の「time」と「performance」を組み合わせた和製英語ですので
英語として一般的な表現ではありません。
そのままの意味で英会話に使うのは難しく、言い換えるのであれば「time efficiency」、
時間を効率良く使う意味として用いるのであれば「use time efficiently」と表現できます。
つまりは
「ある物事にかかった時間に対して得られる効果」
満足感や処理性能などが挙げられます。
言葉としての使い方
「タイパ」は、主に時間を使って勉強・仕事・趣味・家事などの作業をするときに使われます。
短時間で多くの物事を処理できれば「タイパが良い」、
長時間で少ししか処理できなければ「タイパが悪い」のような使い方が可能です。
「タイパを重視する」「タイパ向上」「タイパを意識する」などの使い方をするのも特徴です。
なお、早く処理できればできるほど効率的とは限りません。
かかった時間以上に満足感や良い結果を得られれば、多少時間がかかっていても
「タイパが良い」ということになります。
コスパ・スぺパとの違い
コスパは「コストパフォーマンス」の略ですから
日本語では、「費用対効果」とも呼ばれます。
かけた費用に対して、得られた効果を意味する言葉です。
コスパはかかった費用、タイパはかかった時間を意味するのが主な違いです。
スペパは、「スペースパフォーマンス」の略です。
新語として、メディアで使われ始めています。
「空間対効果」とも呼ばれ、限られた空間を効率良く使おうとする考え方を指す言葉です。
どの言葉も、「無駄を省きたい」「有効活用したい」と考える人が多いからこそ流行しているといえるでしょう。
■コンテンツにおけるタイパ
例えば、ショート動画は数秒から1分程度で楽しめるコンテンツです。
最初から最後まで飽きずに楽しめるものが多く、時間もかからないため人気を集めています。
■食におけるタイパ
「短時間で作れて満足できる料理」「すでに完成している料理」「栄養摂取効率が良く簡単に食べられる食品」
レンチンレシピ、洗い物が減るレンジ調理や、冷凍食品の活用も該当します。
■ビジネスにおけるタイパ
例えば、Excelの自動入力・関数は、「タイパの良い機能」といえるでしょう。
設定をしておくと自動で入力・計算がされ、ルーティン業務の効率が大幅に上がります。
「書籍要約サービス」もタイパの一つですね
ただ
必ずしも最短で仕事・家事を終わらせることが良いことだけとも限りません。
時間を有効に使える代わりに
ムダや手間からしか得られない、感動や達成感やその他の効果もたくさんあるからです。
人生や顧客の満足度を高めることが「タイパ」を追求する本質である点も
忘れずにいたいですね。
皆さんの最近の「ダントツタイパ」はなんですか?
私は、動画編集ソフトのプレミアプロでの自動文字起こしですかね。
10分の1以上の時短かつ高クオリティーですので
これ、間違いなく「高タイパ」です。