ダイバーシティという言葉が定着、一般化しましたが

元々は技術的な用語で、複数のアンテナを立てて、

そのうちの電波状況の良い方で受信する技術のことだそうです。

 

それが今は社会的な多様性という意味で使われるようになりました。

人間には個性や特性があって、その違い(性別や人種、宗教、思想、学歴)をお互いに認め合い、それを活かすことで、世の中が元気になり、社会が発展していくという考え方です。

 

簡単に言うと、「人間は色々あって良いじゃないか」ということです。

 

例えば生物について考えてもわかるように

世界中には様々な生物がいて、

寒さに強い生物、暑さに強い生物、乾燥に強い生物など、色々な特長をもっています。

 

だからこそ、大寒波や大熱波が来ても、生物は全滅せずにここまで生きのびてきたのです。同じ特性だったら、いっぺんに全滅していたはずです。

 

同じことは私たち人間にも言えます。

 

例えば野球チームで全員がホームランを打つのが得意な強打者ばかりだった場合、一見すると打線が非常に強力に思えるかもしれません。しかし、守備や走塁、投球に秀でた選手がいなければ、試合の多くの側面で不利になります。様々な役割を持つ選手が揃ったチームの方が、試合の流れを読んで多様な戦略を展開できるため、より競争力があります。

 

また腕のいいシェフも、盛り付けのセンスやメニューの見せ方が得意な人、愛想がいいフロアスタッフがいなければお客様はリピートしてくれません。

 

同質の人間ばかりが集まったチームは、変化に弱くもろいものですが、

一人ひとりの個性が力を発揮するチームは、

全体として強い力をもつことができるのです。


この考え方は、職場の組織運営においても非常に重要です。

 



単に自分と同じような性格や考え方の人々を集めるのではなく、

それぞれの個性や特性を生かし、チーム全体の力を最大化することが求められます。

 

そのためには、コミュニケーション心理学をはじめとする様々なアプローチを用いて、

スタッフ教育や顧客対応をタイプ別に行うことも不可欠です。

 

考え方や初動、問題解決法、それぞれタイプによって違うものです。

 

ダイバーシティの価値を理解し、それを組織文化の中に組み込むことで、より柔軟で、創造的で、持続可能な組織を築くことができるのです。

 

個々人の強みを認め、活かすことで、職場はより生産的で革新的なものに変わり、

社会全体の発展に寄与することでしょう。

 

「人間は色々あって良い」という考え方は、単に個人の多様性を受け入れることを越え、

組織や社会全体の強さと繁栄の鍵を握っています。

 

4番バッターだけの組織では組織はまとまりません。


 

 

 

 

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