2024年のバレンタインは、「自分チョコ」の需要が増える一方で、
「義理チョコ」には「参加したくない方だ」という回答が8割を超えた。

 



調査会社によると、
チョコレートを用意する女性の平均予算は2023年の1.3倍、
金額で約1200円増えて、5024円だった。

自分へのごほうびのために「自分チョコ」を買う女性は21.7%で、
2023年より大幅に増えた。
一方、職場の上司や同僚への「義理チョコ」に「参加したくない方だ」
と回答した女性が8割を超えた。

さらに、男性324人に今年バレンタインは欲しいと思うかを聞くと、
「欲しいと思わない派」が72.5%で過半数を占め、内訳は「全く欲しいと思わない」41.0%、「欲しいと思わない」22.2%、「どちらかといえば欲しいと思わない」9.3%でした。

欲しいと思わないと回答した男性290人にその理由を聞くと、「相手にお金をかけさせてしまうから」が60.2%で最多となり、次いで「お返しにもお金がかかるから」が56.7%、「特に気にしていないから」が36.3%と、上位3つの回答となりました。

経営者の皆さんは、スタッフや業者さん、お客さまなど
予算は調査額平均5024円の5倍10倍と膨らむかも知れませんね。

ちなみに私の今年のチョコ代は例年とさほど変わらず、
4万円台でした。(自分チョコ含む)

お水のお姉さんかな、昔は、数十万円まとめ買い、ヤマトの伝票書き込み
業者さんかな?と思うような買い方をする女性がいましたが
最近は見かけなくなったような。。。
その背景のひとつには原価高騰とチョコレートが普段のお土産にも一般的になり
かつての「恋人や大切な人のために、想いを込めてプレゼントを贈る」という形式が減ってきているようですね。

価格で言うと
2024年のチョコ1粒あたりの平均価格は395円(税込み)
2023年より4.5%の値上がりとなった。
円安の影響に加え、主要生産国での輸出制限や天候不順による不作も重なり、
カカオ豆の価格(推定)が2023年比で1.8倍に上昇したことなどが要因だとしている。

それとは別に
大阪で「1日1億円超チョコが売れる」催事の正体
阪急うめだ本店「毎日でも来たくなる」仕掛けが話題です

これは経営者にとってはおさえておきたい話題!

阪急うめだ本店の「バレンタインチョコレート博覧会2024」には、
国内外の約300ブランド、3000種類を超えるチョコレートが集結。
出店ブランド数とアイテム数は、東京、名古屋を抜いて、バレンタイン催事で日本一を誇る。

「楽しさ世界No. 1」を本気で目指す社員が企画・運営する、日本を代表するチョコレートイベントだ。
売り上げも日本最大級だ。2023年に26日間で29億円、
2024年は30億円以上を目指す。1日1.1億円以上のチョコレートが売れることになる。

「売り上げをとるのが主な目的ならうちでなく、
別の場に出店してくださった方がいいと思います」
きっぱり言い切るのは、バレンタインチョコレート博覧会のバイヤー歴16年、
阪急阪神百貨店 フードマーケティング部の高見さゆりさんだ。


「今年はなに?」とファンが心待ちにする目玉は、
オリジナル企画。ブランドの壁を超えてチョコが集まる売り場で、
書店に例えれば、出版社ごとでなく「経済」「心理」といったジャンルごとに本が集めてあるイメージだ。

「チョコのお菓子」「キャラメル×チョコ」「オレンジや柑橘×チョコ」などの売り場に、
あらゆるブランドのチョコがずらりと揃う。
「華やかなシェフやブランドに目が行きがちですが、

カカオの生産者、素材の生産者の存在も、しっかり伝えたい」と。


高見さん。誰でも参加できる無料のセミナーでは、

有名シェフもカカオ生産者もチョコを解説、思いを伝える。連日、大盛況だ。

「お客さま、ショコラティエ、ブランドのみなさんあってこそ。
売り上げてブランドと百貨店だけがハッピーなだけでなく

、お客さま、チョコレートとカカオに関わるみなさんも、
誰もがハッピーになるイベントにします」と、高見さんは話す。

「初上陸、新作、とメディアが取り上げ、その年に売れても、
翌年は別の新しいものに入れ替わる。着せ替え人形みたいに思えてきて。

日本初上陸、関西初上陸、を毎年探すのが自分は本当に楽しいのかな、と」

「ブランドに、思いや伝えたいことがあるかどうかです。
チョコレートブランドは、カカオや素材の生産者の思いを背負っている。

その思いを伝える場を提供するのが、私たち百貨店の役割です。と

これは、自社でも大いに参考になる考え方と在り方といえますよね。