「ただキレイになる」だけが美容ではない。

美容の価値の広がり

 

人々は毎日、自分を磨くために美容に関わります。

 

しかし、表面的にキレイになることだけが美容の目的ではないのです。

 

リラクゼーションのためにスパに行ったり、

友達や家族と共に美容サロンで楽しい時間を過ごすこともあります。

また、自己表現の一環として新しいヘアスタイルに挑戦したり、

健康的な肌を目指したりすることもあります。

美容に対する価値観は多岐にわたります。

 

2020年のコロナ禍では、美容業界も厳しい状況に置かれサービスを提供するこいとが困難になりました。

しかし、美容業界は常に変化し、競争が激しいものです。

 

顧客のニーズに応えることができない場合、長続きしないのです。

顧客が足を運ばない理由の一つに、

マーケティングがうまくいっていないことが挙げられます。

 

顧客は単に外見を美しく見せたいだけの人ばかりではありません。

むしろ、その逆が増えています。

メディアで注目される美容サロンや高い評価を受けるサロンが人気を集めています。

しかし、「美しい、素晴らしい施術」だけを評価基準にするのは時代に合っていないかもしれません。

 

顧客が求めているものは、もっと先にあるのではないでしょうか。

一人ひとりが異なるニーズを持つ多様化社会において、

「みんなと同じ」では満足されない時代になっています。

 

私の印象では、美容業界の多くの人々は、

「他のサロンと同じサービス」を提供することを好むかもしれません。

インスタで有名なあの商品、あの人、話題性、

トレンドに乗った美容法も次々と登場しますが、同時に消えていくものも多いです。

 

サービスを提供することが優先されがちで、

顧客の本当のニーズを理解するマーケティングにはそれほど関心が向けられていないのかもしれません。

 

美容における「ただキレイになる」こと。そのもう一つ先にあるもの

 

多くの人が知っている心理学者マズローの「5段階欲求説」を思い出してください。

 

基本的な生理的欲求が満たされると、

人は安全や社会的な欲求を満たすことに関心を移していきます。

 

美容においても、ただ外見を美しくするだけではなく、

健康や自己表現、社会的なつながりを求める動きが見られます。

 

心理学的なアプローチは、美容業界の新たな価値観を形成する上で重要なヒントになり得ます。

 

 

■安全欲求

安全確実いつもの普遍的 正確性 安全性、いつも通り

■社会的欲求

エコ/サステナブル美容愛好家、アニメ/コスプレ愛好家向けのサロン

■承認欲求型美容サロン

インスタ映えする特別メイク、フォトジェニックなネイルサロンなど

■尊厳の欲求

高級美容サロン

セレブリティ御用達、高級スパトリートメントなどのサロン

■体験型美容サロン

アートと連携したビューティイベント、リラクゼーション体験を提供するサロン

■自己実現の欲求

参加型美容サロン

美容のワークショップやセミナーを提供するサロン

 

番外編

推し活専用サロン

ライブやコンサート前に通うサロン

 

 

 

【発行者】株式会社CAP 代表取締役