新年初の配信にともない、ふさわしいテーマかなということで。

自社の経営理念やミッション、ビジョン
そして活動内容や商品、そして戦略にまで一貫性が保てられているか?

また、その理念が社員にしっかり浸透され、現場で体現されているか?
 

私はサロンのオーナーさん、経営者向けに理念の講座も行っていますが
テキストを若いオーナーさん向けに作り直していたところ
見直すいい機会になる「スープストックトウキョウ」の理念に
出会いましたので今日はそちらを共有させて頂きます。
 

スープストックトウキョウの理念
「世の中の体温をあげる」

スープという料理を通じて身体の体温をあげるだけではなく、心の体温をあげたい。
そんな願いを一杯のスープに込めた事業を行っています。


 

 

 

(うちの理念にも似ているので反応したくなったのかも知れません。)
 

いま、日本では10年続く企業は6.3%、20年続くのは0.4%だと言われていますよね。

会社が生き残るには利益を出さねばなりませんが、数字を追い求めるだけでは会社は続かないし、

もはや世の中はそんな会社を求めていません。

 

「社会をどうしたいか」「自分たちの存在意義が何なのか」

を定義しないまま短期的な数字だけを求めていけば、いつか組織は崩れてしまいます。

つまり
「利益を生み出す場」から「意義を生み出す場」へ
「意義」をつくれない組織からは、人が離れていく
 

では
「好業績なのに人が離れていく会社」に足りない、たった1つのものについて

スープストックの松尾社長は以下のように言っています。

弊社の理念は「世の中の体温をあげる」ですから、

社員一人ひとりの表現を通じてお客様の体温を上げていくわけです。

 

表現力がない人は採用できないので、

「Soup Stock Tokyo」という劇団に入って表現することを楽しんでくれる劇団員の仲間を採用しているつもりだと。
人を採用するとき「このポジションの人を何人採用する」というのは、もはや古い発想です。
 

優秀な人材を採用している企業は、

「この劇団にどんな人が入ってくるとおもしろいかな?」という順序で発想しているんですよね。

それくらいものの見方、考え方のパラダイムが違うわけです。この発想で採用を考えています。と。
 

いやあ、これ、かなり刺さりました。

 

 

 


 

このメッセージを自社に置き換え考えてみました。
◆私の会社の理念
「美容のきっかけを笑顔と活力に変え
お客様のベストパートナーとなり貢献します。」
◆裏にあるキャッチコピー
「出会いを絆に」
 

これを体現できる人、表現力がある人を劇団になぞらえ、採用し
 

経営の仕事を脚本づくり、
店舗をステージ、
お客さんを観客、
接客するメンバーを演者、
美容のメニューや承認は演目

私のような小さな会社でも
社長の想像力と柔軟性、視野と視座の広さは大事ですね。

会社の理念やビジョンにもし課題があるとしたら
1.      企業理念が存在していない
2.      企業理念が生きていない

のどちらかになります。

 

2の場合であれば、時代の変化によって古くなっている場合や
今いるメンバーにとって
書き換える必要も出てきます。
 

会社の存在意義を明確にし、ビジョンが達成された場合
社会からどんな言葉で感謝され、

環境にはどんな影響を与えているだろうか?
 

大いに考える必要がありますね。