今年1回目のギリシャの旅も、まもなく終わりを迎えようとしています。

先日、テッサロニキのスーパーで購入した冷凍ピザの説明書きに英語がなかったことを紹介しましたが、ここタソス島もツーリストのほとんどは東欧諸国の人々で、レストランのメニューにも必ず東欧の言語が併記されています。

 

たくさんの言語を載せるのも大変なので、3言語の表示になっているところが多いのですが、その3つとは、ギリシャ語と英語、そしてもう1つはルーマニア語でした。

(上から、英語、ギリシャ語、ルーマニア語)

 

ギリシャに一番近い東欧の国は、国境で接しているブルガリア、北マケドニア、アルバニアの3国。でも、ビーチや街中で見かけるクルマは、ルーマニアナンバーもかなりあります。ギリシャに近い国の中では、ルーマニアは圧倒的に人口も多いし経済的にも豊かそうなので、ツーリストも多いのでしょう。

 

なお、西欧からでもアクセスは簡単ではないこの島、日本から来るとなると相当大変で、これまでここまで来た日本人の数は相当少ないと思われます。それなのに、レストランやビーチのスタッフから『どこから来たの?』と聞かれて『日本から』と答えたら、日本語で『ありがとう!』と言ってくれた人が複数いたのにはびっくり!

ヨーロッパ各国の言葉をいろいろ知っているのは当たり前だと思いますが、めったに来ない国である日本の言葉を知っているとは、驚きです。かつての海運国ギリシャでは船乗りだった人が多く、高齢の男性は日本にも来たことがあって挨拶程度の日本語を知っている人は多いのですが、中年以下の人はそうではありません。

 

それに比べて、私は東欧の言葉などまるで知りません。(唯一、関連のボランティアをしたことで、ウクライナ語だけは“こんにちは”と“ありがとう”が言えるようになりましたが。)

彼らは、日常の仕事や暮らしの中で触れた外国の言葉を、どんどん吸収していっているのでしょう。それは、すばらしいことで、見習わなければいけないなぁと感じました。