ネットで偶然目にした、評論家樋口恵子さんの老いについての考えが、とても印象に残っています。

「年を重ねると“老いとの戦い”が始まるが、80代くらいになると戦いはやめて“老いを受け入れる”ようになる。さらに90代を超えれば、おまけの人生。」というようなことだったと思います。(年齢の区切りはもしかしたら少し違っていたかも)

深く、重く、でもちょっと勇気をもらえる言葉のようにも感じます。

 

思えばすでに40代くらいから老いとの戦いは始まっていたような気がしますが、まさに今は戦いの真っ最中。最後の悪あがきの段階に入っているかもしれませんが、いましばらくは戦いの時期が続いていく(続けられる)と思っています。

でも、いずれは”老いを受け入れる“時期が必ず来ます。それはいつなのか? 私にもわかりません。樋口恵子さんも、老い方はひとりひとり違うとおっしゃっています。

 

そういえば、“戦い”からそろそろ“受け入れ”に変える時期だなと思うことが1つ。白髪染めです。幸いにして私は白髪が出てくるのが世の平均的な年齢より遅く、まだ遠目には黒髪に見えるので白髪染めをしていません。これまでは一生懸命白髪を抜いて“戦って”きました。でも、最近は首筋から後頭部のあたりがかなり白髪まじり状態になってきて、そろそろ限界かなと。

 

自分の周囲には同年代の人、少し先輩、だいぶ先輩など多くの人がいて、目標にしたいような人が何人もいます。先輩方の生き方(老い方)を参考に、自分も残りの人生をなるべく楽しく生きていきたいと思います。