そういえば、妻父の職場の電話番号を聞くのを忘れていた。
あわてて104で会社の電話番号を問い合わせる。
幸いにも、妻父の会社は一度聞いたら忘れないかいしゃであったので、すぐ調べられた。
番号をメモり、深呼吸。
「病院に運ばれましたが、命に別状はないです」
そういう答えだったらいいのに。
そう思いつつも、正直心は最悪の事態のみを予感していた。
こういう予感、当たることの方が多いというのも困ったものだが、完全ではない。
「はい、私ですが…」
妻が話していた会社の人の声。
「あのう、私、働いているYの娘婿ですが、状況はどうなのでしょうか?」
これでよかったか?
何しろあまりない状況で、どう言っていいのかわからない。
「実は、お亡くなりになりました」
あっさり言われた。
本当なんだろうな。でも実感はない。当たり前だ。2ヶ月前電話で話したときは元気だったのだ。
妻がえきに到着したら、そのまま病院に行ってくれるとその同僚の人。
頭真っ白だが、こういうときはすぐに行くしかない。
上司に状況を説明し、1時間早く会社を早退。実家に電話をし、状況を説明。信じられないと言われても、とにかく
北海道についたら連絡すると電話を切る。
人生こうも思いとおりにいかないものか?
初孫を、本当に楽しみにしていたことだろう。
僕ができる、唯一の恩返し
そう思っていたが。
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