ひとりだけれど。 秋風吹く草原を誰かが歩いていった。 しばらくして その足跡を追うように違う誰かが、辺りを見回しながら歩いて行った。 またひとり、またひとりとあるいてゆく。 戻ってくる人もいた。 そのうちに 誰かが草を刈り 誰かが看板を立て 誰かが砂利を敷き 誰かがアスファルトを敷く 誰かがセンターラインを描き やがて車が行き交う。 ぼくらの歩く道。 道路沿いには、誰かが植えたコスモスの天の川。 何気ない日常も、そうやって築かれているんだ。