赤毛のアンにレイヤーケーキというお菓子が出てきます。
読んだことのある方ならすぐアラン夫人のためにアンが作ったケーキで塗り薬を入れてしまった失敗を思い出すでしょう
食べたことが無いけどどんなものかな?と本を見ていてふと「これ私も食べたことがある」と思いました。
先日作ったビクトリアサンドイッチケーキはこれなんじゃない?と思ったのです。
ずっと私はゼリーを挟んだという記述でゼラチンで作ったゼリーかと思っていたのですがアンの時代は冷蔵庫なんて有りません❗
中に挟んでいたのはジャムでした。
となると生地ですが『赤毛のアンのお料理ノート』ではスポンジ生地ですが『赤毛のアンの手作り絵本』では配合は違いますが薄く生地を何枚も焼いて挟んでいます。
英国で正式?にはサンドイッチティンという薄い型で二枚焼いて挟むようです。
ヴィクトリア女王が亡くなったのは1901年、赤毛のアンの出版は1908年(書かれたのはもう少し前)です。
物語の中ではカナダを統治しているのはビクトリア女王だそうです。
となるとカナダではビクトリアサンドイッチとは呼ばれずにレイヤーケーキと言われていたかも知れませんね❗
ビクトリアサンドイッチとはビクトリア女王がお好きだったからそう呼ばれるようになっただけで彼女が発明した訳ではありません。昔からあった素朴なケーキなんじゃないでしょうか?
夫をなくし傷心の彼女を慰めたと言われています。
英国ではそう呼ばれるようになっていてもテレビも飛行機も無い時代、そんな情報は他国に伝わらないかも知れません。
カナダでのレシピを知る機会があればまた研究してみたいと思います。