この週末は、
オペラ「蝶々夫人」観劇してきました!
この作品の登場人物は日本人とアメリカ人。
今回、なるべくリアル国籍キャストで見たかったので、
初めてオール日本人ではない回を観劇しました。
この作品はオペラだけど、
日本人が主役で、日本が舞台の作品。
演出家も今回、日本人で良かった。
日本人が持つ行間を読む。と、言うか、
音のない部分でも何かを感じ取れる、
情緒のある演出になっていたと思いました。
外国の方だと、何もない所でグッとくる感覚ってなかなか表現しづらいと思うんですよね。
言葉にしない裏の感情を察する。みたいな。
映画とかを観ていても、アメリカ映画と日本の映画ってそこが違うよな~。といつも思っていました。
これって日本人独特のものなのかもしれませんね。
出演者の皆様もトップクラスのプロの方達なので、
歌に関してはもう安定で不安なく観ておりました。
その上で、今回のキャストさん達は芝居が上手い!と思いました。
あと着物での動きや所作なども、とても素敵でした。
オペラってつい歌ばかりに耳も目も向き勝ちですが、
実は総合演劇なんですよね。
演劇としての舞台がそこにはありました。
やっぱりオペラには歌だけでなく、所作や演技力も必要。
それを今回観ていてすごく感じました。
芝居として楽しめないと、
オペラはコアなファンしか楽しめなくなってしまいますもんね。
オペラファンを増やすには、お芝居として楽しませる。というのも大事なんじゃないかな?と思いました。
私の場合、「蝶々夫人」のストーリーは知っているけれど、
歌の歌詞までは知らなかったので、
日本語ではない分、ついつい字幕を追いつつの観劇になります。
なので、例えオペラグラスを持っていても、
全ての出演者の方達の表情までチェックする事は出来なかったのですが、
同じ舞台を観ていた歌関係の知人が
「オペラで泣けたのは初めて!」と言っておりました。
あと、ピンカートンの泣きの演技が激しかった。とも(笑)
でもピンカートンはあそこで大げさに後悔をしておかなければ、
嫌な奴で終わってしまいますからね(笑)
でも観客にそう言わせる、思わせるだけの演技力は私も感じました。
この佐渡裕プロデュースのオペラは、
ここ3年ほど毎年観劇しておりますが、
僅か3年程の間でも、お客さんも年々増えてきている気がします。
チケットはお早めに。ですね。