1993年 私たちが生まれた年。
そしてカンボジア内戦「完全」終結の年。
昼夜を問わず鳴り止まないクラクションに、巻き上がる砂ぼこり。
そんなプノンペンの街の光景の中で一番美しいのは人々の笑顔だ。
しかしそんな彼らのあったかいまなざしの奥に現実はあった。
そんなカンボジアを支援したいという日本人はたくさんいる。しかし無意識のうちに
「かわいそうな子供たち」に「めぐまれている私たち」が何かを与えるという押しつけの支援になっていることがあると気づかされた。
地雷の被害者は見世物ではない。
カンボジアは使いかけのものを与えるゴミ箱じゃない。
というCMCの会長の言葉が私の心にずしんとのしかかった。
19年前に生まれた私たちが、同じく19歳の新しいカンボジアにできること
笑顔の美しい彼らに寄り添って考えたいと思った旅のはじまりだった。
【文責:広報局1年 松坂 くるみ】