「定型」について | 学生団体S.A.L. Official blog

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大学に入って、4回目の春を迎えました。入学当初思い描いていた私なりの「3年後の自分」とはちょっと違うけれど、それはそれでいいものだと思っています。
今日は、私が最近違和感を覚えている「定型」についてお話をしてみたいと思います。特に新入生には、心の隅において欲しい考えです。

私は10月ぐらいから細々と就職活動を始めて、今日までいくつかの集団面接というものを体験して来ました。要するに、周りの学生が見ている中で自分を会社にPRするのです。

人事「では、自己紹介をしてください」
A「××大学の◯◯といいます。長所は我慢強いところで、学生時代は…」
B「△△大学の◆◆といいます。私の強みはリーダーシップがあることで、学生時代部長を…」

と言った具合にみんなが似たような口調で似たようなことを話します。でも、自己紹介ってまずはあいさつありき、そのあとは名前であるとか自分の関心がどういう方向にあるのかとか、もっと具体的で自分らしいプライベートなことを話すべきではないでしょうか?

もちろん、面接官に自分を印象づけたいのも分かるしよく見られたいのも分かる。けど面接の本質的なものって、自分が何を考えてどう行動してるかってこととその傾向が企業にマッチしてるかを判断してもらうことですよね。

型にはまるということは、すごく楽だし、周りと同じだから安心感を得られるかもしれない。だけど、それは人から想像力や表現力をどんどん奪ってしまうのではないでしょうか?

国際問題は、特にそんな想像する力が必要とされる問題です。身近じゃないことを伝えるって本当に難しい。伝え方の答えもないし、誰もそれを教えてはくれない。でも、そのHOWを自分たちで考えぬくからこそ定型的な「困っている人を助けましょう」といった啓発以外の方法をSALは行っているのだと思います。複合型イベント然り、ドキュメンタリー制作然り。

型にはまるのが必ずしも悪いわけではないけれど、やはり「自分でとことん考える」ことは、投げやりにしてはいけないと思います。
自分らしさとも違う、とことん考えるという癖はきっとどんな問題や場所でも活きるはず。take actionの下準備としての、think deeply。みなさんも定型について是非この4月にゆっくりと考えを巡らせてみてはいかがでしょうか?

広報局4年 赤津