先進国・日本? | 学生団体S.A.L. Official blog

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初めまして。法学部政治学科1年の石塚萌子です。



昨日、鳩山首相が辞任を表明しました。
歴代首相29人中、5番目の短命政権だそうです。

小泉首相引退後、安倍内閣、福田内閣、麻生内閣、鳩山内閣は
それぞれ1年前後という短い期間で終わっています。

メディアによって叩かれることも多くなってきたこの時世に
首相という大役を全うすることは
言葉では言い表せないほどに大変な仕事であることは
学生である私にも容易に想像できます。

それを考えれば、短命政権は仕方のないことなのかもしれません。

しかし、こんなに政府が安定していない今、
これからの日本が本当に世界で通用する国であり続けられるのか、
不安を感じているのは私だけではないと思います。




昨日の朝のニュースで、
外務省がアメリカで行った調査について報道していました。

「アジアの中で最も重要なパートナーはどこか」という問いに対し、
一般市民の回答は日本と中国ともに44%で、
有識者の回答は中国が56%、日本は36%にとどまったそうです。

アジアの中心が、着々と日本から中国へとシフトしてきていることを
よく表している結果だと思います。



わたしたち若い世代からすると、
生まれたときから日本は世界で先進国だと言われていたせいで、
ずっと昔から日本が世界でも有数の先進国であったのではないか
という錯覚に襲われることがあるような気がします。


しかし、考えてみれば
19世紀末の列強によるいわゆる中国分割の前までは、
中国が当然アジアの中心だったわけで、
日本がアジアで最も進んだ国と言われるようになったのは
ほんの最近のことです。

つまり、「先進国・日本」の基盤はまだまだゆるいのです。



日本がこれからも世界の中心を担っていけるような国であり続けられるよう、
国民みんなで一致団結して頑張っていく必要があるのではないでしょうか。


今の日本では、リーダーであるはずの首相を
やみくもに批判する風潮が強まりすぎているように思います。

そんなことをして、本当に日本のためになるのでしょうか?
私たち国民のためになるのでしょうか?


もっと広い視野を持ち、
国民みんなで日本を支えていこうとする姿勢が大切なのではないかな
と、昨日の退陣表明を聞きながら思いました。