タサエンでの生活日記 | 学生団体S.A.L. Official blog

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こんにちは。

2年生の武井という者です。

今年の4月からドキュメンタリー制作に取り組んでおります。



そのドキュメンタリーのメインになる地雷原での撮影を3日まえに終えました。

今日は撮影のロケ地であったタサエンでの生活のお話を少し。




タサエンはカンボジアのカムリエン群にあるタイ国境近くの6個の村が集まった集合村。
いわゆる”ウルルン”に出てきそうな、電気ガス水道といった生活インフラさえもままならない村。



僕たち撮影班はそこで5泊6日の生活を送ってきました。


そこにはJMASという自衛隊OBによって設立された団体が常駐しており、僕たちもそこにお邪魔させていただけることに。



でも、そこでの生活はまさに、自然と野生が全開でした。

朝はニワトリの鳴き声と共に5時30分に起床。6時から朝食。7時に朝礼。7時30分には地雷原へと繰り出します。

そして、地雷原は暑いです。とにかく暑いです。


でも、その酷暑のなか、デマイナー(地雷除去をする人)達は、野球の審判のようなプロテクターとアメフト選手のような頑丈なヘルメット、厚手の軍パン、ゴムの長靴といったユニフォームで作業に当たります。

熱中症で倒れてしまう方もいるみたいです。





僕たちも、その状況で撮影に夢中になっているうちに現地人と間違われるほどに肌が黒くなっていました。
日本に帰ったら、サーファーだと思われるかもしれません。



そして、地雷原での撮影を終えたあとは、村の方々にインタビュー。
タサエンには内戦時ポルポト軍に在籍していたかたが多くいます。

彼らの国を思う正義と信念には圧倒させられました。





そして、宿舎にもどると、溜めてある井戸水で行水をします。
最初は小学校の頃のプールを思い出したり、かなり抵抗がありましたが、慣れてしまえば一日の楽しみの1つになっていました。


そして、おいしいカンボジア料理とビールを飲み、日本語とパソコン教室に遊びにきた近所の子どもたちと楽しい夜を過ごします。あ、ヘビ鍋も食べました。


そして、22時には寝る準備を始めます。


寝床といっても床にゴザを敷いて、蚊帳を張っただけですが、一日の疲れた体を癒すには十分なクオリティーでした。



一日の取材を振り返っているうちに、夢の中に。


そして、また次の朝がやってくるのです。






最初は抵抗のあったこの生活も、慣れてしまえば、ここまで「普通」な生活はありません。
何も無理をせず、何もストレスに感じません。


本当の楽しいってこういうことかなと思う6日間でした。


最終日の朝は、すこし寂しい気持ちでみんなに別れを告げ、、タサエンのメインロードをガタガタ。


タサエンのメイロードをガタガタ。


タサエン、また行きます。